素晴らしいゲームだった…。
素晴らしいゲームだったんだけど、牛ちゃんが余りに報われな過ぎで、あの終わり方には納得できない…。
というより、納得したくないと思った。
物語中、最初から最後まで一番美しい心を持っていたのは、俺は牛ちゃんだと思っている。
主人公が記憶を取り戻した時に、きっと彼女にまた想いを馳せてしまうことは分かっていた。
にも拘らず、全てを知っていても尚、牛ちゃんは主人公のために自ら偶然見付けた彼女を助けようとした。
全ては主人公の為だったのである。
主人公に物語終盤でもっと早く彼女に会わせてあげれば良かったと謝っていたが、
俺の個人的な偏見の目で言わせてもらえば、何も主人公を無理に彼女に会わせなければ、宇宙人の魔の手が届かない遠いところへ行けば、家族5人で暖かい生活をしていられたんじゃないか。
まあ実際にそれは無理だったのだろうが、それでもほんの一時であっても安らげる時間を過ごすことができていたのだろう。
あの終わり方とは違った結末であったとしても、寧ろ時が満ちるまではその方が良かったんじゃないかと、俺はそう思うのだ。
余談だがあの人が死んだ後に可哀想だと言ってくれた、優しい心を持ったキャラがどれだけいただろうか。
幾ら空気だったとは言えども、一緒に旅をして来た仲間だろ?
ノーコメントで終わってしまうのは、余りに酷いのではないだろうか。
彼女は主人公さえいてくれれば、他の者がどうなろうが知ったこっちゃないっていう自己中さを持っているように思いました(牛ちゃんの顔を覚えていなかったし)。←まあ俺だけだと思うけどね。
他のキャラも皆、牛ちゃんのように優しい心を持っていればなあ…。
終盤の心の中の世界では完全に主人公と彼女の想いがシンクロしており、牛ちゃんがその間に入り込む余地は全くなかった。
まあ動物だし、主人公は牛ちゃんのことを実は何とも想っていなかったのかも知れないが、あれだけ夫と子供たちを想う優しい牛ちゃんが可哀想で仕方がなかった。
もし牛ちゃんが彼女のように人間の幼馴染だったのなら、話は違っていたのかも知れないと思うと余計にね。
人間の女性に子供たちとともに変化するイベントがあれば良かったのになあ…。
あの美しい終わり方には文句は一切ありません。
だけど、きっと彼女に負けず劣らず主人公のことを牛ちゃんは愛してくれていたんだよ。
そう思うと切なくて仕方がなかったんで、こういう自分勝手な偏見的な感想を述べさせて頂きました。
出過ぎた真似をしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。
とにかく、素晴らしい作品だったと思います。
牛ちゃんファミリー、どうか安らかに。
「心の中」で○章のキャラと話して色々得る事ができる場所のことです。
動いているキャラと話して、何かを得ると、その後そのキャラが全く動かなくなってしまいます。
これによって、部屋の出入り口でこの現象が起こると、部屋からずっと出られずに『詰み』になります。
そのせいで、最後にセーブしたところまでやり直さなければならなくなります…。
どうか、このバグを修正してほしいです。切実に。(わかっていてもまた繰り返しやってしまいそうで怖い)
それか、心の中の部屋の出入り口を広くとってほしいです。
やり終えた時は放心状態だった。
ただただ、製作者はこんなにも酷薄で絶望的なストーリーを以ってして、何を訴えかけようとしていたのかと…
これは二人の愛の物語だと声高に主張する人がいる。
最後の最後で二人は精神的に結ばれたのだ、と。
だからハッピーエンドなのだ、と。
その観点で見れば、確かに一方的なhopelessとは言えず、絶望の中にも希望を見出すことができる。
この見方はあながち間違いではない。
しかし、よしんばそれが正しいとしても、本作の残虐性を充分に説明しうるものではない。でなければ二人の永遠の愛を演出するためだけに、地球が征服され、男は"処理"され、女は性奴隷にされ、最後の、ほんのわずかな一縷の望みさえも絶たれ、エンディングを迎えざるを得なかったと言うのであろうか。
否、その必然性はなかったはずである。
如何に永遠の愛を表現しようにも、残虐であればあるほど、物語を深める為のコントラストとしてではなく、むしろ全く独立的な意識を持った伏線としてプレイヤーの前に現れてくるのである。
事実、本作をやり終えて清清しい気分になった者は一人もいないであろう。どんなにか自身にとって都合のいい部分だけを解釈したとしても、きっと何か得体の知れない不安やわだかまりを拭い切れなかったはずである。
そう、本作はもう一つの、愛とは全く対極の位置にある何らかの意図によって成り立っているものと推考できよう。
そして私は数日後、偶然にもその答えを一本の動画に見出したのである。他のゲームには見られない、本作をもっとも特徴付けると言っても過言ではない、この残虐性の真因を。
まるで北極圏の氷山が音を立てて崩れるように、全ての疑問が氷解した。
愛の唇星人の外観は、決して何らかの蓋然性から来るものではなく、製作者が明らかな意図を持ってあの形にしたのだ。
それは全て人間の驕りを戒める為に。
「ひよこミキサー」でググってみよ。
※ネタバレ含みます。
一番最初は友達に「マジ神ゲーだからやってみ」といわれて、やってみました。
序盤はネーミングセンスひどいなとか思いながら急展開についていけずにgdgdにやっていました。
でも、宇宙人が普通に人の頭を粉砕してたところで軽く心が折れ、人が普通に死んでいくところでかなり心が折られ、光恵さんの頭がパーンしたところで完璧に心が折れました。
最後のぱりぱりうめの精神世界?みたいなところはずっと鳥肌が立ちまくっていました。
でも、最後のぱりぱりうめがいっぱい出てくるところでは本当に涙が出てきました。
全てが終わってタイトル画面に戻ったころにはもう画面が見えないほど号泣して、そのあと10分ぐらい泣いていました。
このゲームは好きな人がはっきり分かれるゲームだと思います。でも、自分は間違いなく神ゲーだと思いました。
文章が下手ですが自分が思ったことを書きました。読んでくれてありがとうございます。
のどかな田舎町での日常風景から始まる物語。グラフィックはかの「MOTHER」のようでほのぼのした愛らしいものですが、これに騙されてはいけません。ほのぼのしているのは第一章だけで、そこから先は一気に暗い方向へ転がっていきます。
(以下若干ネタバレ)
最初、私はあのエンディングを見たとき納得が行かなかったのですが、何度か見ているうちに「ああ、これでいいんだ」と納得できるようになりました。よくあるRPGだと思っていたのですが、実はこの話の主軸は「宇宙人を倒すこと」とはまったく別のところにあります。それが何なのかは…皆さんの目でお確かめください。