心に残る、独特の中毒性を持つ作品
3から1まで通しでクリアしたので、他と比較すると
世界観やキャラに没入できて、キャラに愛着をもてるのが3と2。
話や演出に統一性をもたせ、最後までしっかりまとめあげたのが3と2。
感情を揺り動かされるような作りになっているのは2と1。
一本道でだれずに先を期待させる作りになっているのが2と1。
といったイメージで、私はこれが一番のお気に入りです。
以下できるだけネタバレを避けレビューしていきます。
(注意書きなしでネタバレしまくってる人はいい加減自重してくれ…)
戦闘はふりかけ程度でセーブ、全回復も多くあり、敵も弱く、逃げやすい。
ただし完全におまけというわけではなく、戦闘シーンも大きな意味を持つので
なくすことをせず緩和という形で調整したことは大きく評価したい。
が、そのためにはシンボルが無駄に多すぎるところがマイナス。
邪魔くさいのでもう少し減らすべきだったと思う。
ツクールゲーについて回りがちな不親切なフラグ要素もほとんどないが、
あったとしてもヒント屋を利用できるので詰まることはない安心設計。
そこは一部フラグのわかりにくかった前後作より確実に評価できる。
心の逃げ場所にもなるが、肝心なときには使えなかったりする。ぐぎぎ…。
同じコマンド要素でも、花植えや料理は清涼剤としたかったのかもしれないがやや余計な要素。
逆に「心の中」をもう少し頻繁に更新してほしかった。4章とか少し寂しい。
凝っているのはわかるのだけど、コマンド出すのも若干煩わしかったかな。
グラフィックはMOTHER風を若干脱却したかなという感じ。
手書きチップは魅力的ではあるし独特の雰囲気を作り出すのに一役買っているので、
もちろん評価はするのだがスゴイスゴイと持ち上げるほどのものではない。
選曲は前作と同じくクラシックが多めで世界観とあわせることには成功しているのだが
音源がやや単調で通しでやっていると耳が痛くなってくる。
まぁ悪くはない。あとラスト付近こわい。
ボリュームは若干少な目だが、前後作と比べて1~3時間少ない5、6時間程度といったところ。
レベリングが必要ない分早めに終わるという認識の気がする。
ただ…ここからどう展開するのか!?と気にさせておいての終章は
確かにここで終わっちゃうのか…と一抹の尻すぼみ感を与えないでもない。
そこは寂しいが、できれば3から続けてやること推奨なので、
2日~2週間程度のボリュームはあると思う。少なくともこれだけで1日は費やせる。
以下シナリオに対する感想。ネタバレ避けたつもりですが一部注意。
作中の流れとしては、牧歌的な導入から始まり、徐々に事件性を匂わせつつ
巻き込まれ、合流し、逃走を図るオーソドックスな構図。
前後作のミクロな世界やロボット・転生物よりは身近であり、
ヒーロー物にありがちなみんなが慕ってくれるというものではなく、
対人関係が相互間で確立しているため、非常に感情移入しやすく
破滅的な事象にどう立ち向かうのか気になってどんどん進めてしまう。
確かに残虐な表現があり、「鬱」や「トラウマ」などの評判が先行しがちだが、
個人的に本当に怖かったのは極々終盤のみだった。
それまでは前後作でも感じた「これあの作品から引っ張ってきたな」といった既視感が
逆にショッキングなシーンを和らげてくれていたのかもしれない。
ただし、他と比べ意味のないグロ表現でないところは大きく評価できる。
怖がらせようとする露骨な作り物ではなく、きちんと作品に組み込まれているのだ。
だからこそ万人に受けないといわれつつもオススメされるのだと思う。
もちろん人によってはキツいシーンも多分に含まれるが、
映画「エイリアン」見れるぐらいなら普通に大丈夫だと思う。
ホラーシーンとはいえ心臓ドッキリシーンはないので安心して。
と、概ね評価はしてきたが、もちろん、いくつか気にかかった点もある。
敵異星人の武器は確かに脅威なのだが、終盤ではぽこぽこ倒していくため
回り道や逃走劇に違和感があること。倒してるのクローンや下等兵だけじゃないよね?
もう一つ、ラストの表現はほとんどよいのだが、極一部陳腐すぎて素に戻りかねない物がある点。
中高生とかがよく好むような黒歴史的な…ね。
すごく大雑把に分けてしまえば悲恋物なので(逆にアツアツ恋愛物でもある)
創作の一大ストリームのひとつの形であり、そこそこ多くの人に好まれる話運びでもある。
単なる鬱でもグロでもない。トラウマかもしれないが、救いがないというのは一面的すぎる。
レッテルを貼って嫌う意見はどうか気にせず、実際にプレイしてみてほしい。
余韻の残る喪失感でその後しばらくの間ぽけ~っとしたくなること請け合い。
ただまぁ…成功譚だとかハーレムだとか大団円しか認めないという人には非推奨。
鬱が好きって人よりも、創作物が好きって人にやってほしい。
おそらく女性にこそ受ける。作者もたぶんそちらの人だと思うのだけれど…。
あと光恵さんかわいいよ年増かわいい。
シナリオ、グラフィックが凄い
タイトル通りで、グラフィックはみてるだけでも思うところがあるぐらい特徴的です。
シナリオが凄いといってもある意味すごい的な意味なので万人にお勧めできるわけではありません。
そして、戦闘バランスが悪いっていうか負けようがないイージーモードで
あまりに簡単すぎてつまらない。戦闘は全部カットで良かったんじゃないだろうか。。
独特の世界観と悲壮感、ある程度のグロ耐性がある人ならそれなりにお勧めです
ただ、戦闘は期待しちゃだめです
主人公とうめちゃんの数奇な運命
ここまで救いようのないストーリーはないんじゃないでしょうか。
主人公が宇宙船の研究所で●●人間にされて●●扱いにされる。
主人公の恋人が主人公の行方を捜すために大切な心を取られる。
異星人になす術もない人間の葛藤を描いた悲劇的な作品でした。
得体の知れない敵との戦い
タオルケット1、笑う笑わぅに続いてプレイしました。
相変わらず、可愛くてグロい世界観は素敵です。
システムの面でいうと、特殊メニューが独特でした。
面白いですが、Xボタンでの呼び出しは邪魔くさい・・・
ですが、本作ではストーリー上で、特殊メニューから呼び出せる心の中は重要な意味を持ちます。
こういう風に上手くシステムに絡ませる演出素晴らしいと思いました。
本作の後半は救いようのない展開で途中から敵勢力に負けるだろうなと思いましたが、締めくくり方は素晴らしかったです。
ボロボロになっても、自分たちがどんな姿になっても愛は普遍的なものだと受け取りました。
1、2に共通するのは得体の知れない敵との戦いということです。
残酷で無慈悲な行為は恐ろしいですが、本当の恐ろしさは彼らの親玉が見えないということだと思います。
見えないといえば心や精神もその一つですが、本作品の終盤はある人物の心の中が舞台なのです。
すさまじい場所でした。トラウマになれます。マジで。
これからも他のタオルケットシリーズやるので、そういった描写を楽しみにしてます(^^)
最後になりますが、タオルケットシリーズをやるなら、本作品は刺激が強すぎるし、バッドエンドなのでおすすめしません。
まずはタオルケット1をプレイすることをおすすめします。
1プレイ後はタオルケット2が倍以上に楽しめると思います。
狂気を孕んだ内容
童話のようなタッチでありながら、非常にダークな内容。
正直、かなり人を選ぶと思う。
私自身も中盤まではあまりの残酷な内容で心が折れそうになったが、終盤のラストイベントの流れには圧倒された。
間違いなく作者さまにしか作れない名作だった。
火垂るの墓くらい泣いた
タオルケットシリーズの1で感動してハマり、
そのまま、3→3(唐揚げ)→2とプレイしました。
泣きたいときはコレやろうと思います。
欝グロと聞いてたので覚悟してたけど、
むしろ↑の噂は涙腺を油断させるための罠の噂なんじゃないか
ってくらい号泣しました。
戦闘も脇役たちのメタ発言も自分の操作も全部合わせて
ゲームというより映画みたいだなぁと思いました。
ありちゃんと海豚くんチョーかわいい!!!!!
ネタバレ込み感想↓
正直3のときは「心の中めんどくさいな!」と
思ってたのですが、2では中盤から
心の中に行くだけで泣きそうになってました。
思い出の部屋では、
「このゲームが好きだ」という人はみんなそうしてるかも
しれませんが、思わず寄り添って数分間隣にたたずんで
あげたくなるようなあの子の後ろ姿。(光恵さんも)
あと、お花の畑という発想も、すごく素敵でした。
主人公やPPUが本当は過ごしたかった穏やかな空間を
反映しているのかなと感じました。
私は途中からは、もはやゲームの目的は
「地球を救う」とかではなく、「PPUを救う!!!!」
になっていたので、そのための強化アイテムがお花だなんて
ロマンチックだな~と浸りました。
PPUの心の空間?の面は、
ほんと息を呑む怖さだったのですが
画面が怖いというよりは、もうPPUへの
罪悪感というか…痛々しすぎて。
どうしたらこの子を救えるのかと…
あれこれしながらすごく焦りました。
「なんちゃってEND」を持ったままラストを
迎えてしまったのですが、それが通用しないくらい
感動しました!緩和されなかったですw
全然うまく言えませんでしたが
私はこのゲームすごく好きです!!!
ありがとうございました!
yui
「グロ」だけでは語れない、最高のゲームでした。
心が痛みます。
愛とはなんなのか考えさせられました。
ヒロインに感情移入してしまい、最後は泣きながらプレイしました。
作者様の作品ではいつも泣かされています。
刺激的なストーリーだからなのか賛否両論のゲームですが、私にとってはいい意味で衝撃的で、心に残るゲームでした。
いつか時間の空きがあるときにでももう一周しようかと思います。
久しぶりに
久しぶりにこのゲームをプレイして改めて思う事がある。
このゲームはよく「鬱ゲー」「グロゲー」等といわれ、それだけで終わる人が多いようだが私はそうは思わ無い。
ラスダンでPPUを嫌い、或いは苦手になる人もいるけれど、あれほど人らしい感情を見て納得こそしても嫌いにはならない。と言うよりなれない。
主人公が地下研究所に行く道中、マップ移動の際に徐々に壊れていく時や最後のPPUとの戦闘には涙したよ。だって。こっちは攻撃当たるのに、PPUは……。
久しぶりにこのゲームをプレイして、改めて最高のゲームだと思う。
※一つ訂正するならこのシリーズだね。
色んな意味で噂通りでした。
清々しいまでの鬱っぷりでしたね……。
何の情報もなしでプレイしていたらもっと打ちのめされていたかもしれません。
3をプレイした後だから余計に……!
ですが、表現の演出は相変わらず凝っていらっしゃって、一気にプレイしました。
3よりはボリューム少なめですかね?
とりあえず、今度はなんつってなしでクリアしてみようと思います。
1の後にやってみたけど…
タオルケット1は残酷な物語でありながら、爽やかなENDで好きだった。
だから、前作である2をやってみた(3,2,1の順で製作されたらしい)
…「これで終わり?」と思う、呆気にとられるENDだった。
性的な表現が多い上に、鬱展開なので人を選ぶ事は間違いない。
それにしても、牛バカの主人公がヒロインにベタ惚れされている理由は謎だった。
ダメ男だから「私がいなくちゃ」状態だったんだろうか?
…牛さんには子供達と一緒に幸せになってもらいたかったな…。
今作は私は苦手。鬱ストーリーが好きな人には名作になるんだと思う。