再プレイ。
オーソドックスなADV。
この作品の特徴は要所にある「考察シーン」だろう。
手に入れた手掛かりを組み合わせて推理/検証するってシーン。
通常、このテのADVは何となく歩き回ってアイテム揃えてフラグ立てて…
って感じなのだが、この「考察シーン」があることにより記憶の整理ができる。
これにより記憶の定着があり、
プレイ後しばらくは(3か月くらい)この作品を覚えていられた。
半年前くらいに1度プレイしたことがあった(その時は途中でやめちゃった)のだが、
最近、そういえば「あのピタゴラスイッチ的な考察シーン」のADVはなんだったっけ…と、
思い出すことができた。
キャラやストーリーや作品名も忘れていたが、
考察シーンを覚えていたので何とか探し出して再プレイ出来た。
この考察シーンは間違った組み合わせにしても楽しめる。
キャラデザも良く、立ち絵とディフォルメのギャップも良い。
他のADVの様に突然「刺激」に襲われる事もないので安心して散策出来る。
このユルい雰囲気を楽しみつつ、考察シーンで楽しむ。
良い所を自分なりに見つけていくスタイルが必要でしょう。
って今、気づきました。
あんをねったら、あんドロイドになっちゃった?
四季折々の上生菓子から生まれた菓人たちが
ミニ太陽に起こった危機を食い止めるために奔走します。
タイトルが掛詞としてシステムにも関わってくる点が特徴で
集めた情報から問題の解決法を組み立てるノート機能が搭載。
「餡」だけじゃなく「案」を練ることで進めていきます。
マップと地続きだった前作と比べて、システムに専用UIっぽさが増していたり
建物の内外がシームレスに切り替わったり、演出力のアップも見どころです。
あちこち調べて情報集めをしていると
道端のベンチや岩にそれぞれ異なるメッセージがあったり
家ごとに机やベッドの様子も違っていたり。
ねりきりのモチーフにもいろいろあるんだなあと思いつつ
その姿に応じた暮らしっぷりが伝わってきます。
和服と作業着が合わさった凛々しい立ち姿とともに、かわいいデフォルメ絵も健在。
ふんわりした説明文も加わって、挿絵のイメージ図では
大災害とのギャップがものすごいことになってます。
さらにノート機能で間違った解決案を作成しても、その通りに絵が表示されるため
かがみもちにトドメを刺すたけのこや、手のひらの上に病院を建てるなど
わざとヘンテコな絵を自分で作るという横道にそれた遊び方もできるかも?
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