簡単に遊べる優しめ推理ゲーム
簡単に言うと、「証言をゆさぶりながらムジュンを見つけて証拠品をつきつける」アレ。
フリーゲームで大活躍する逆転裁判をモチーフにした推理ゲームです。
ゲーム紹介にある通り、ミステリー研究会に所属する者達が、学園の事件を解決するために推理をするというゲームです。このゲームは「ストーリーを読むパート」「調査をするパート」「推理をするパート」の3つに分かれています。
調査パートは「どこを調べればいいか一目瞭然」なので詰むことはなく、推理パートも「難易度変更可」「そもそも難易度を弄らなくても簡単に分かる」「ゆさぶったりすれば簡単にヒントが出てくる」という親切設計です。推理物が苦手なプレイヤーでも、まず詰むことは無いでしょう。
難点としては、一部のシーンで証拠品の説明文が読めなかったことです。このゲームは「○○の証言」のような、名前を見ただけでは内容を思い出せないような証拠が多く、証言の内容も要点がまとめられていない非常に長いものが多いので、証拠品を提示する場面ではいつでも説明文を読めるようにはしてほしかったです。
まぁ、説明文を読まなくてもノーミスクリアは可能な難易度ではありますが。
推理ゲームの核であるトリックについてですが、恐らく皆様が想像されているものとは違います。派手なトリックが用意されている訳ではなく、どちらかというと「アリバイはどうなっているか」「犯行時刻はどうなっているか」「動機は何か」といった部分を1つ1つ切り崩していくタイプのものです。
作者様が「あまり本格的な推理ゲームではありません。」と明言されているように、プレイヤーを驚かせるような衝撃的なトリックは登場しなかったと思います。
だからこそ、推理ゲームが苦手な方でも簡単に遊べる難易度に収まっていると、肯定的に解釈することもできます。
スイリガクエンは、誰でも簡単に遊ぶことができるゲームでしょう。
ちょっと興味を持ってみた方は、お時間のある時にプレイされても良いかもしれません。
さて、このゲームの最大の評価点になるであろう、オチについて少し触れておきます。
(そこそこネタバレ有り)
個人的にはこの手のゲームは好きなのですが、多分オチの展開は賛否分かれそうな気がしますね。
全てが明かされた際の伏線とか、怪しかった言動とか、それらが説明された時は楽しかったのですが…人によっては「今までのストーリーは何だったんだ」「オチが推理ゲームの範疇を超えている」「無理やりすぎ」と思いそうな所です。
作者様はダンガンロンパに影響を受けたと仰っていますが、まさにそれです。
ダンガンロンパの「オチがヤバくて賛否両論」という部分を見事にリスペクトされています。私はダンガンロンパをオチも含めて好きだったので、スイリガクエンというゲームも好意的に解釈できたのだと思います。
ただ、オマケで明かされるキャラの救いようの無さについては胸糞感ありますね。
本編とは違って本当にどうしようもないというか、本編があまりにも「被害者も加害者も関係無くハッピーハッピー感」があったので、落差が酷かったです。
現実の厳しさを描写するための救いようの無さなのでしょうが………本編を楽しんだプレイヤーに対して胸糞展開を見せるメリットは無い気がします。
これも個人的な感想なので、好きな方は楽しめるのだと思いますが。
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