四季を巡りながら、初々しくもあり不安もありで、ゆっくりとした歩幅で進む恋愛。
Ver 1.04
クリア時間 1時間37分
ひとめぼれなんてないと思っていた会社員の高沢正人は
帰り道に花屋の少女の小夜にじょうろで水をかけられたのを
きっかけに、彼女の花屋によく寄るようになる。
そこから始まる春、夏、秋、冬の一年にわたる
二人の恋愛を描いた恋愛NOV。
登場人物は3人で、主人公の会社員の高沢正人、
花屋の少女の小夜、そして主人公の上司の水野。
春夏秋冬の全4エピソードで構成されているが
春夏は高沢正人の一人称視点のみで
秋冬は場面によってはそれ以外の二人の一人称も描写される形式になっている。
本作といえば、メインヒロインの小夜が非常に可愛らしい。
小動物系の可愛さで、フルボイスを聞いていると
くすぐられてるような感覚にもなるくらい可愛らしい。
清楚で天然なイメージが強いのだけど
時おりするジト目が表情の中では好きだったりする。
また、季節によって髪型や服装もころころ変わる。
髪型はロングにしたりポニーテールになったり
ツインテールになったりもし、
服装はお花屋のエプロン姿もあれば学生服もあり、
夏になれば涼し気なオフショルダーで肩を見せたり
秋には温泉旅行で浴衣姿も見せてくれる。
立ち絵のポーズ差分も多く、よく動いて魅力的になっている。
最初の春のエピソードでは出てきては引っ込むこともあって、主人公に
「あの子は多分だけど倒すと経験値いっぱいもらえるタイプのやつかなー」と
メ○ルスライム的なことを思われていたりもする。
主人公もヒロインもお互いにひとめぼれだから自信がなくて
「つきあって下さい」も買い物か別のことなんじゃないかと
不安にもなって、着かず離れずの微笑ましい関係を見守るのが
主な楽しみ方。
続く夏は最初の方はだいぶあざとい印象がある。
主人公にベッドの上に座ってたり、お兄ちゃんと呼んだり
年上の男の人に花を売っているって表現をしたり
無自覚に主人公を悶々とさせるあたりあざとい。
主人公もオジサンっぽい下心がモノローグに
出てきたなぁと思うあたりで
「その発言はちょっとオジサンがにじみ出てますよ」と
言われているのも印象的に思う。
このあたりから、指が触れた時に手が震えるヒロインの話題が
出てきて、ただ微笑ましい物語というだけでもなくなってきて
本作は夏から冬にかけては、ヒロインのトラウマをどう克服するかが
メインテーマの1つになる。
もう1つのメインテーマとして
印象的なキーワードを拾うなら「嫉妬」だろうか。
さりげなく春の最後を飾る言葉でもあり、
夏でも「少し嫉妬している正人さん(主人公)も
見てみたいんですよね」って可愛いジト目で言うし
秋は別のヒロインの恋愛話がメインで
その感情をメインヒロインはどうも知っているので
内心で嫉妬しているのをモノローグで述べていたりする。
一番、嫉妬が見え隠れするのが秋の印象。
冬は嫉妬はないけど代わりに出てきたのが「ズルい」。
多分枕に(自分ばっかり好きになって)という言葉がつく。
メインヒロインの主人公に対する恋愛感情を示すとともに
内面の不安も表現してて、味わい深い表現だったりもする。
「花を添えて」のタイトルの通り、
春に渡した花の花言葉にメッセージが込められている場面があるが
各話の終わりに花の名前が出てきて、花言葉に大きな意味が込められていることが
度々ある。花言葉についてはおまけのお花ノートに書いてあるので
話を読み終えるごとに見てみるとなかなか趣深い。
ヒロインとの天然だったり小動物だったりする可愛らしいやり取りも多いのだけど
嫉妬やトラウマ克服といったダークな要素もちょっと内包しているのも
特色な一作。
恋愛の初々しさを味わいたい人や、ヒロインの不安やトラウマを受け止められる人に
おススメしたい。
読後感すっきり
Ver. 1.02で4エピソード全てプレイしました。
エピソードごとにお話は完結しているのですが…
凝ったシナリオとピュアな小夜ちゃんで病みつきになってしまい、4話一気に読んでしまいました。
イラストはどれも可愛いですし、作品の長さに対し立ち絵差分もスチルも沢山あって幸せになれました。
システム面も良いので安心してプレイできます。ボイスもBGMも作品にマッチしていました。
以下、若干のネタバレを含むかもしれません。
タイトルから何となく幸せいっぱいなストーリーを想像していましたが途中には苦しい・切ないシーンもありました(例えるなら、板チョコかと思ったらティラミスでした、といったような感覚でした)。予想とは少し形が違いましたが予想以上に満足できました。
クリア後に音楽鑑賞コーナーが出てくるのも有り難いです。
強いていばアルバムで差分ごとに1枚の画像扱いなのが心持ち不便でしたが、大きな問題ではありません。
ラフの猫さん好きです(笑)
とても良い作品です!
王道こそ正義!って感じでとても楽しました
。絵も可愛く曲も声もとても満足できる作品だと思います!
ハッピーエンド大好き
全部終わってみて・・・、曲も良かった・・・曲が良かった。
シナリオが練られていて感心しました。
ほかに創作したものがあったら、みてみたいです。
大変だとは思うのですが、待っている人はたくさんいると思います。
頑張って!お願い!
待ってまーす。
歳の差が苦手でなければ
面白かったです
季語ごとに分かれたストーリーそれぞれに起承転結がしっかりと描かれキャラクターとのやり取りが実に魅力的に展開されていました
最近は恋愛と銘打たれてもヤンデレやメンヘラものが多いのですがこちらは安心して楽しめました
続きが気になる作品
一目惚れから始まって、順調にいくかと思いきや、ヒロインには抱えている事があって……。
二人の距離感がゆっくり近づいて行く様子が、読んでいて心地よかったです。
エピソード2まで読み、残り2つが待ち遠しいです。
ヒロインが魅力的
この感想を書いている時点で2エピソード目まで公開してるようです。
どちらのエピソードも読後感が非常にいいです。
特に1エピソード目の幕の引き方やタイトルの付け方に作者様のセンスを感じました。
そして何よりヒロインの小夜ちゃんがとても可愛いんです。すごくかわいいんです!
次のエピソードの公開を楽しみにしてます。
綺麗な物語
タイトル通りとても綺麗なお話でした。
続きを期待しています。
トキオ
ねたばれ
最後の花言葉が嫉妬ってのが上手でした
前2作のほうが作画はきれいでした
何方かというと一目ぼれより花言葉がテーマっぽかったです(タイトルも花ですし)
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