雰囲気がとてもいい
夜の街のどこか神秘的な寂寥感と、眠れない少女の繊細な心の機微を描いた作品。
どことなく不安を煽る雰囲気と描写は、ホラーゲームとはまた違った緊張感を味わえました。
本当に眠れない夜などにプレーすると、より没入感があるかもしれません。
ヒント無しで全エンド見ることができましたが、少し時間がかかりました。
「ただの通り道」である街中の道路マップがリアリティ重視なのかそこそこ広めなので、
夜の散策感が楽しめる一方で、往復するのが大変。このあたりは好みが分かれそうです。
……ダッシュすればそんなに気にならないんですが、それはそれで雰囲気ぶち壊しというか……(苦笑)
あと一か所だけ分かりづらい通り道があるので、見落としに注意。そこ見落とすとEND4以外に行けません(!)
あ、一点だけ気になったところが。
多分一か所だけだったと思うのですが、ヨリの幻が現れるシーンでホラーテイストな演出がなされる場所があって、
そこだけゲーム全体の雰囲気やストーリーにそぐわない気がしました。
シナリオのネタバレにはならないと思うので言っちゃいますが、トイレの赤い手形。
あそこだけ、全エンド見た後でも「???」な感じです。
色々書きましたが、個人的にはすごく好きな作品でした。
重ねて言いますが、眠れない夜などに是非プレーしてみてください。
全END見ました
自分以外誰もいない夜の街中を歩く、何とも言い難い空気感。
そこに、ユウとヨリとの関係をめぐるエピソードが散りばめられ、
独特の世界観があります。
「怖さ」というよりは「虚しさ、孤独感」が前面に出ている感じでしょうか。
気になった点を上げるとすれば、探索パートの難易度が少し高いこと。
仕掛けが凝っているという意味では素晴らしいのですが、
作品中のヒントが分かりにくく、
自力で全EDを見るのは厳しいかもしれません。
(END4以外は攻略チャートを見させていただきました)
あと、これは好みの問題でもありますが、
END1があっさりしすぎていたかな?とも思いました。
ユウとヨリがどう友人としての距離感を取り戻していくのか等の
シナリオがあっても良かったかなと思いました。
とは言え、ストーリーを通してみれば
ユウの心の揺らぎ等がよく描写されていたと思います。
とにかく作品全体の雰囲気に引き込まれました。
まるで自分が夜の街を歩いているような気持ちでプレイできる作品です。
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