いざ、毎日が夏休み…?
新作群の中で、スクリーンショット・説明文に惹かれて思わずDL・プレイ。クリアまでの時間は30分程度でした。
…だって「主人公のバトル戦士がブラック軍と戦うゲーム」で、「小学三年生が、夏休みの研究テーマとして、ゲーム作りにちょうせんしてみました」ですよ?この手書き感満載の背景、ドット絵ですよ?
小学三年生というお年頃ならば、誰もが、こうした血沸き肉踊る全世界的・宇宙的バトルを夢想するでしょう。衝動的にキャラをノートに書いたりもするでしょう。ゲーム作りたい、とすら思うじゃないですか。今の子が、それがウェブ上で具体化しているわけです。私が触れるのです。素晴らしいことです。
…いえ、誰もがってのは大げさでしたね。とりあえず、私はそんな感じでした。
このゲームに、失われて久しい郷愁の気配を感じたのです。
プレイしてみると、思いの外しっかりしていて。
冒頭のロケット発射演出に「へえ」となり、絶望的すぎず、簡単すぎずの難易度に「なるほど~」と思い、終盤で突如シューティング面が入るに至っては「いやいや、ゲームエリートすぎるだろう!」とか。心中でツッコミを入れてしまった箇所もしばしばで。
最後まで楽しませていただきました。爽やかなエンディングも○。
テキトーな性格してるので、readmeも読まずにゲームを始めてしまったりもする私なのですが、クリア後、親御さんとの合作だったということを知り、割と納得。
流石にこれを小学三年生が一から作っていたら、ちょっと天才的とすら言えますから。
…となると、今度はどの辺りまでが親御さんの関与だったのかが気になります。
セリフ、ステージ構成の詳細、某クローントルーパーのようなザコ敵(ブラック軍、黒い敵が少ない)。敵の動作・攻撃パターンは親御さんによるものだそうですが、「ディレクター」さんからのその辺りの指示は、どれくらいあったのでしょうか、とか。
単なる「夏休みの探究課題」で終わらせないで、本作を機会として、アクションゲーム個人制作の世界に踏み込んでみるのもアリかもしれません。
時間的にも経験的にも、早くから作り始めた方が絶対的に有利だと思います。ブラック軍の報復戦も、伏線は張られていますよ。
いざ、毎日が夏休み。
…いえ、やっぱり、決しておすすめはいたしません。あるいはゲーム制作は、他のすべてを蹂躙する、茨の道になるのかもしれませんから。
ゲームを作るか、否か。人生を揺るがすようなその選択は(まったく大げさじゃないです)、まだ十二分に若い作者さんが、より多くのことを学んで、知って、理解して、その後に待っていた方が、きっと後悔がないでしょうから。
(私のふりーむ!内フリーゲーム感想のまとめページ:http://goo.gl/LkiLiK)
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