(微ネタバレあり)
ゲームブック風で自分の身体的特徴を設定でき、特徴により能力や技能が変化したり、道中でのイベントも変化したりと何度でも違った視点で楽しめるRPGです。
進行方向は前後のみとなっており、ワンマップ型の移動手法となっています。雑魚敵との遭遇は座席に座ることでのみ発生するので、あえて戦闘を避けて縛りプレイでいく方法も可能です。
中でも魅力的な部分は、この作品全体に漂う哲学的で淡々とした独特の文章でしょうか。その独白はシナリオ道中でもそうですが、雑魚的との戦闘前でも進行度に合わせて数十種類のセリフをランダムで聞くことができます。戦闘を避けることができるとは述べましたが、より作品の背景に浸るならば、進んで座席に座って有象無象の存在である敵と対峙することをオススメします。
(自分は独白をすべて聞きたいがために何度も座り続けてしまって、ラスボスがほぼ中ボス並になるぐらいレベルを上げすぎました。ああ……)
物語もそうですが、各イベントでの演出の魅せ方もとても素敵です。
少しでも何か惹かれるものがあったら、短編ですのでぜひとも気軽にプレイしてみてほしい。
クリア時間 23分
ひたすら、前の車両に進んでいくだけのRPG。
マップなどは存在せず、
機能的には進む、調べる、戦うの3つの選択肢を選択して
進んでいく、どちらかといえばADVに近い作風。
吸い込まれるような独特の空気が特徴で、
文学的だったり、抽象的だったりする表現が印象的。
疾走感のあるBGM、列車のガタンゴトンというSEが
列車の中にいる雰囲気を実体を持って表現している。
グラフィック、BGMもボスに入るまでは変化しないけれど
表示されるメッセージはランダムに変わっていく・・・
そういう点でこのゲームは小説的なイメージがある。
大衆受けのするような派手さはないけど、
一文一文が何かを考えさせるような、そんな渋い印象を受けた。
戦闘については、普通のRPGの戦闘ながらも
使えるスキルはチャージ、回復、全体攻撃の3つ。
そのため、通常攻撃主体の戦闘をすることになる。
ただ、このゲームの戦闘はシステム的にはシンプルなものなんだけど
前述した雰囲気がこの戦闘にも表れていて、
プレイ中、この戦闘自体が実はプレイヤーの苦しみ、葛藤などを
表現した何かなのではないかと、ふと感じたものである。
同じ列車つながりは銀河鉄道の夜的な話なものを
連想していたんだけど、オチまで行くと全く違うもので。
納得のいく話だったかと思う。
あと、ラスボスに映画的演出が入ったり、EDも
きれいなものを見たなぁという感じで達成感がある。
RPG的なものというよりはADV的なゲームで
雰囲気に飲まれてみたい人向けのとことん雰囲気ゲーという印象。
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