良かったです!
BGMがとても落ち着くものだったので、ビクビクしながらプレイするということもなく、最後まで楽しくやらせていただきました。
詰まることなくサクサク進めることができたので良かったです!!
琴ちゃんも瑟ちゃんも可愛い(*´ω`)ノ
ずっと一緒にいたい
阿木 日香里様の制作された、百合脱出ADV、“琴瑟相和”の感想を書かせて頂きますね。
本作は双子の妹、瑟を探しに来た姉、琴が見知らぬ家から脱出すると云う物語。
物語の目的は勿論、瑟と再会し、2人でこの家から出る事です。
琴は軽い記憶喪失状態になっているようで、瑟を追って来た事以外、この家に来た理由も分かりません。
何もかもが謎の家を探索し、この人気のない家で起こった出来事を知り、瑟との記憶を取り戻しましょう。
若干グロテスクな描写や、性的な描写等も含まれておりますので、推奨年齢通りの作品となっていると言えますでしょうか。
探索ゲーですので、様々な部屋へ足を運んで、アイテムを探したり、フラグを立てながら進んで行く訳ですが、攻略難易度は比較的易しめであり、謎に行き詰って進めなくなって断念すると云った事はないかと思われます。
但し、エンディングの数が5種類と多めであり、序盤の方の、とある人物と同行する形になるか否かのイベントの時点で既にルートが分岐し始めますので、何度か最初からプレイをし直したり、ロードに頼る必要はありますね。
気になった点としましては、様々な場所を探索しなければならないのに対して、キャラの歩行速度がとてもゆっくりペースなので、せっかちな人にとっては若干ストレスが溜まりそうな所ですかね。
後は地下の部屋で、とある人物に話し掛けた時に、イベントキャラグラが何故かオッサンの姿に変化してしまう所とか。
逆に言えば、バグと言う程のバグは全くなかったので、テストプレー等もしっかりされていたのだろうなと推測出来ます。
家の住人が残している日記を読み、この家で一体何が起こったのか、それを少しずつ解き明かして行くのも面白いのですが、この作品、実に真面目で純粋な百合が描かれているんですよね。
過激な百合描写自体はない物の、2組の百合カップリングを見る事が出来、どちらも本当にキャラ同士の深い想いが伝わって来て、とっても感動出来るストーリーになってまして。
比翼の取った行動は決して許される物ではありませんが、彼女と連理の過去は同情する程に悲惨な物であり、それでも時を超えて尚、お互いの気持ちが通じ合っていて、本当に泣けて来そうになりました。
この物語はこの2人がいなければ始まらなかったのでしょうし、実際に全てのエンディングに絡んで来る事もあり、琴瑟カップリング以上に、全編を通してこの比翼連理カップリングが中心となっていたイメージがあります。
とは言え、琴瑟も琴瑟でとても良いカップリングで、END5のラストの方で琴が瑟に言ってくれた台詞も強く心に残りまして、確かに人を好きになる気持ちってのは、本当に素晴らしい物なんだなと納得させられてしまいましたね。
琴瑟のキャラグラが同じ事もあり、どちらがどの台詞を喋っているのか分かり辛かった所もありましたが、感動的なストーリーが待っていますので、是非ともプレイヤーの方にはEND5を見てもらいたいですね。
私はEND5が最後になってしまったのですが、END5を見た後に他のエンディングを見ると、また違った感動を味わう事が出来そうな気がしました。
END5のヒントは急ぎ過ぎない事と、光……ですかね。
脱出ゲームにしてはストーリー性が非常に強く、謎解きよりも物語がメインである印象を受けました。
百合好き、脱出ゲー好きな方は、プレイしてみてはいかがでしょうか。
それでは、これにて失礼致します。
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