「仕事」をテーマにした、サウンドノベルでしょうか。
選択肢はなく、最後まで読んでいくことが目的となります。
本編中に登場する立ち絵が1枚だけで、
それも大した役柄ではない(?)女の子、というのがやや不自然ですね。
「華を添えている」という考え方もできなくはありませんが‥‥
この場合は、むしろ立ち絵をまったく使わないか、
あるいはもっと人数を増やして、画面に登場させた方が
自然だと思います。
物語は2人の立場から語られているようですが、
私としては、これがチョット分かりづらかったです。
それと、“地の文”の書法が、少しだけ気になりました。
さほど重要でないと思われる描写を二度繰り返したりと、
少々説明がましくなっている部分があったかと・・・
良かった点は、背景写真に時折リアルな印象があったことです。
とりわけ、「うろこ雲の空にビル・・・」という構図は
新宿の高層ビル群を強く想起させ、リアリティがありました。
大変効果的だと思います。
作者メイ♂さんの短編ノベル、第2弾。
けっこう期待して待ってました。
さっそく、感想を書かさせて頂きたいと思います。
■テーマが良い
ノベルやADV系のゲームはどうしても、非現実的な恋愛物が多いので
今回のような現実的なテーマには凄く共感がもてました。
相変わらず、タイトルも面白いと思います。
■デザイン関係
短編に似合う、シンプルなデザイン。
今回はけっこう音楽もゲームに溶け込んでいる感じがして
なかなか上手い選曲だな、と思いました。
プレイさせて貰ってて失礼ながら言うと作者さんも
コツが分かってきたのではないでしょうか?
確実に上達してる、と確信できますね。
ただ、個人的に頂けないのがアニメ長の人物絵を出してしまった所。
最後の「あんな可愛い女が職場にいるなんて…」に繋げるために
人物絵を出したのなら、「女の子の可愛さ」も
ノベルならば文章で表現して欲しかったです。
■ストーリー(ネタバレ含みます)
今回は本当にテーマが良いと思いますね。
「世にも奇妙な物語」等で似たような話がありましたが、
現代の若者の持ってる1番の悩みを
ストレートに書いた話ではないでしょうか?
結局の所、どちらの道を選んだ主人公は
「今の自分に満足はしてないけれど、不満はない」
って感じの終わり方も良かったと思います。
欲を言うならば、もう少し物語に起伏があれば良かったです
あの世界観のストーリーをもうちょっと見ていたかったなぁ。
■最後に
前回とは違った形で見せてくれた、短編ノベル。
次回はどんな作品なのか今から楽しみにしています。
と、こんな事を書くとプレッシャーを与えかねないので
現実の生活に支障をきたさない程度に頑張ってください。
ありがとうございましたm(_)m
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