ふみー様の制作された背筋が凍るような怖さのホラーゲーム、「魔女の家」の感想を書かせて頂きますね。
主人公のヴィオラはある日、森の中から出られなくなってしまい、仕方なく森の奥にある建物の中に入る事になります。
所が、その建物は恐ろしい魔女が住む家だったのです。
果たして、ヴィオラは無事にこの家、そして、この森から帰る事が出来るのでしょうか……と言うストーリーです。
魔女の家に入ったその瞬間から、いきなり底知れぬ恐怖に襲われます。
調べては行けない物を調べてしまったり、選択肢を間違えてしまったり、制限時間内に行動が間に合わなかったり、
後は追い掛けて来るシンボルから逃げ切れなければ、簡単に死んでゲームオーバーになってしまいます。
と言う訳で、本作はただのADVではなく、物語中数回はACT要素の含まれるシーンがあったりします。
マップを歩いていると急に物が動いたり、壊れたりするのも、非常に恐怖を演出してくれております。
魔女の家を進む為には様々な謎解きを行わなければなりませんが、謎解きの難易度は若干、易しめと言えますでしょうか。
終盤の頭骸骨に関しての謎解きは正直難しいと思いましたが、それ以外はそれ程苦労する事なく進みました。
攻略の糸口としては、行き詰ったらメニュー画面からアイテムを選択する事も重要だと言えるかと。
セーブは黒猫に話し掛ける事で行う事が出来るのですが、至る所でゲームオーバーの危険性が控えておりますので、
私は事ある毎に黒猫に話し掛けてはセーブをしておりました(笑)。
黒猫もイベントが進むと急に次の場所に辿り着くまで姿を消してしまう事があり、そうなると当然不安で仕方なくなってしまうので、
そこもある意味、チキンな私としてはホラーを感じてしまいました(爆)。
プレイ中に急に激しい音と共に現れたシンボルに襲われるのは怖くて泣きそうになりましたが、
それ以上に先に進む為には尊い犠牲を伴わなければならない事もあり、時には涙が溢れて来てしまいそうにもなりました。
何で俺はこんな酷い事をしなきゃならないんだと思いつつも、犠牲を伴わずに済むであろうあらゆる手段を考えてみましたが、
それでもどうする事も出来ずに、心を鬼にしてイベントをこなしました。
それが……、メッチャ辛かった……………。
ストーリーも軽めと思いつつも実はしっかりとしていて、一番最初のEDを見た時にはほっとしたものでしたが、
真EDを見た時にはマジで鬱になりそうでした。
ネタバレになりかねないので詳しくは明かせませんが、こんな事なら真EDなんて見なきゃ良かったと思ってしまう程。
余りに報われなさ過ぎて、ここでも泣きそうになりました。
あんなに優しそうな●●●さんだったからこそ、これは見ていて胸が痛過ぎる……。
プレイヤーにこれだけの衝撃を与える物語を作れるのは、尊敬に値します。
エレンの日記も見付けて読む度に凄く痛々しかったですし。
短編で1~2時間程度で終わりますし、兎に角、雰囲気がホラーゲームとして申し分ないので、
グロ描写に耐えられる自信をお持ちの貴方には是非ともお勧め致します。
次回作制作の予定があるようでしたら、楽しみに待ち続けたいと思います。
フリゲはいくつか遊びましたが、初めてフリゲで良いと思いました!
フリゲだから仕方ないんでしょうがボリューム不足は否めませんが…。
謎解きはさくさく出来て易しめだけど、なるほどなるほどと感心させられる整合性のある良い謎でした。
まさかこの程度で攻略情報や動画に頼っちゃってる人なんていませんよね…?
アイテムを手に入れて「これはあそこで使うんだな」「もしやこれは…?」と先読みする楽しさや、
解けた時の爽快感がなかなかのものなので、皆さんにはゼヒ自力で挑んでもらいたいです。
そしてホラー要素は、とりあえずびっくりさせとけばいいやという他のホラーフリゲと違い
雰囲気もかなり大事にしていて好感が持てました。
私はホラー耐性があるほうなので怖いと感じる場面はありませんでしたが。
デストラップは解り易過ぎたと思います。
最初の壁挟み以外は。
血だまりがあったら調べちゃいますって。
そして何と言ってもシナリオ!
プレイ途中も色々と感心させられていましたが、トゥルーエンドを見た時思わず声が出るくらい感心させられました。
道中出会うカエルちゃんに対する最終的な仕打ちを見て「え、ヴィオラひどい…」と思いましたがトゥルーエンドを見て納得。
アレなら躊躇なくああいうことやりますね。
ただ、あの時真っ先に猫の屍骸を取りに行ったんですけどね。
ほんとなら絶対代用できると思うんですけど。
ネタバレになるのであんまり書けませんが
セーブポイントであると同時にムードメーカーでもある黒猫ちゃんの正体も理解できて
勢い任せの投げっぱなしじゃなく、ちゃんと考えて作ってるなーと思える作品でした。
既存の作品を真似たとかじゃないなら本当にセンスがあると思います。
次回作期待してます!