落書きの怨念
雨の日の薄暗い学園内で起こる密室ホラー、短編脱出ゲームに該当。 (RPG要素は特にない)
脱出系のゲームだが謎解き要素は皆無であり、行動のほとんどはひたすらに歩き回ったりどこかを調べたりしてフラグを立てるのがメインとなるが、正直探索行動自体に面白みが感じられない。
微小にもっさりした移動速度や画面が切り替わる度にウエイトが発生する事と、探索場所がかなり少ない故に同じ場所を行き来しなければならない事が重なって、早い段階から移動するのがかったるくなってくる。
イベント面に関しても、探索中の過程の描写が少ない割にエンディング付近だけは壮大に締めくくられる様に大きな違和感を覚えてしまうし、その結末に関しても無理やり綺麗にまとめられた内容でとても納得のできるものではなかったように思える。
自作のBGMや絵を用意した努力は認めたいが、前者は楽曲の妙なうるささと単調な探索行動の件も相まって耳が飽きてくるのが辛く、後者は絵そのものは悪くはないもバリエーションが少ない為に地味に収まっている気もする。
否定的な意見が多くて申し訳ないが、「探索が退屈で、これといったイベントの見所も少なく、自作素材があまり作中に活かされていない」というのが自分の印象。
とはいえ、ゲームそのものは遊べない程の酷さではなく、公開できる段階まで丹精を込めて作り上げた努力は評価したい。 (Vol.120)
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