全クリまでプレイしましたが、想像をはるかに超えた面白さに驚きました。
このゲームの魅力は大きく分けて3つ。
1つ目は戦闘面。
本作品の目玉であるチェンジシステムはキャラクターの表面と裏面を状況に応じ切り替えていく、みたいな仕様ですがこれが凄い。
HPとMPは表と裏で共有、状態異常とバフデバフ、TP (必殺技ゲージみたいなもの)は別々というバランスが上手く、時にこの仕様に救われ時にもどかしい思いをするという。
どのキャラも表と裏で真逆の性能を持っている上、チェンジしながらTPを貯めたりチェンジ先にバフを渡すといった技もあるので本当に戦術が無限です。
シナリオ進行にともなって各キャラがどんどんパワーアップしていくので空気になるキャラがおらず、特に終盤はド派手性能の敵ボスをこちらもド派手技を使って迎え撃つ超インフレバトルが楽しい。
2つ目はシステムやゲーム進行の快適さ。
まずマウスだけで遊べるのが超快適、いつでもどこでもセーブできて、欲しいところに回復ポイントがあって、とにかくわずらわしい要素が全くありません。
快適であっても簡単ではなく、ちゃんと戦術を考えて挑まないと難しいけど理不尽さを感じることはない(ごく一部の隠しボスを除く)。
そして最高なのが道中自然にエンカウントした敵とスレイヤー(ボス級に強いモブ敵)を倒せばボスに辿り着く頃にはちょうどいいレベルになっていることです。
レベル上げや金策、おつかいクエストなどの作業をする必要がなく、RPGの最も楽しい部分だけを浴び続けながらスムーズにゲームを進行できるのがこの作品の最も良い部分かなと思います。
難しいと感じる人はスレイヤーを避けて進めばいいし、歯応えがほしい人はいつでもハードモードに切り替えられるのでそこもユーザーフレンドリーですね。
3つ目はキャラクターとストーリー。
そめちめ先生のキャラデザが神がかっているのは言うまでもなく、それを120%活かすシナリオも流石と言わざるを得ません。
本作品は敵も味方も魔導機械(ロボ)と契約者(美少女)が2人1組の運命共同体となっていて、この設定が無限にドラマを生み続けるので上手いなと。美少女に釣られて始めた筈が、いつの間にか魔導機械(ロボ)にも滅茶苦茶愛着が沸いてしまいました。ヴァルフォスとビギンズのシナリオ超好き。
後は捨てキャラが全くいない。「このキャラ好きだけど何だか物足りなかったな・・・」と思わせておいて後々思わぬ出番に「!!」となる事が何度もありました。
名作あるあるですが敵勢力にも魅力的なキャラが多く、特にメロウ&ギルフィーザは是非次回作でプレイアブルにして欲しいと思った次第です。
私に絵心があれば間違いなくサピア×メロウ本とエルピス×ヴァルカース本を描いていただろう・・・。
このゲームの魅力を挙げるとキリがないですが、自分が推したいのは素材の良さ!基本的なシステムはツクールゲーではあるものの、エネミーイラストとBGMがなんと全部オリジナル!BGMもボスやステージごとに用意されているという豪華っぷりです。特に本作の特徴である魔導機械のメカイラストが本当にかっこいい。自分の推しはガルグイユです。
ストーリー面はボリュームがあるのに全部アツくておもしろい!エピソードにも盛り上がる箇所が2箇所以上はあってずっと楽しんでいられました。また、エネミーを倒すと図鑑でエネミーの情報を読むことが出来るんですが、ここに書いてあるサイドストーリーがまた面白い。攻略の合間にぜひとも読んでみてください。
戦闘面では最後までパーティに新要素が追加され続けていくので戦闘も飽きず、考えるのがすごく楽しい!これをすれば強い!という動きはある程度あるものの、相手に合わせて動かないと結構簡単にパーティ壊滅が見えてくる難しさがあります。ただ、答えは用意されているので、攻略したときの達成感やスリルを味わえます。
かっこよくて強いメカ、話がずっと面白くてスケールがデカい、かっこよくてノリの良いBGM、戦闘ギミックを攻略していくのが好き
これらのワードが気になる人はぜひともプレイして欲しい!
とても作り込まれていて本当に面白く、非常に満足度と達成感のある神作でした。是非プレイしてください!
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