ストーリー分岐は斬新
通常のSRPGでは、シナリオ分岐があったとしても、
1.1,2ステージすれば同じストーリーに戻り、単にアイテムやキャラ回収に差をつける、
2.エンディングで差をつける、つまりプレイヤーの評価のための分岐
というのが大半で、そもそも立場が入れ替わり視点が大きく変わるというのはあまりない。
本作のようにシナリオの選択次第で立場が変わるというこの手のSRPGは商業作品であれば大昔にあったラングリッサーシリーズが有名で(といってもやったのはリメイクです)、ようやくこの手のシナリオの作品が出てきたかと感慨深いものがある。
そういう意味で、本作のシナリオ分岐は荒削りながらもきちんと練りこめば深みのある物語が作れると思う。
ただ、ゲームとしては、初作品ということで脚本もマップもゲームバランスもかなり荒削りであり、その点を考慮して遊ぶ必要がある。
これからバージョンアップをすると思うのでバグなど以外で気になったことについて記載したい。
・ 登場人物間の関係性を示すイベントなり会話なりを増やした方が盛り上がる。会話を増やすのが大変なら支援関係を最初から入れているだけでもキャラに対するイメージが変わる。
・ マップチップはもっとふんだんに使った方がよい。その方がマップのリアリティが出てくる。
・ 敵の配置や行動については実際の戦術などを参考にした方がいい。基本的には主攻と助攻、迂回、拘束(足止め)、奇襲などがあり、そういうものを入れた方が深みが増す。
これ以外にも気になった所でゲームバランスがありますが、単にプレイヤーの趣味と思うので特段言及しません。
シナリオ分岐により立場や物事の見方が変わり、それが世界観を掘り下げるというのはこれからも大切にしてほしい要素です。
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