「主観的な感情と客観的な事実は独立して存在している」という前提を元に、人が人を好きになる理由について考察する一作。
ピノキオピーの『ラヴィット』という楽曲の歌詞を思い出しながらプレイしていた。『ぶっちゃけ大好き 顔が良いから大好き 有名だから大好き みんな好きだから大好き 君の性格 大好き よく知らないけど大好き』と綴るこの曲は、盲目的な愛情の「理由」を並べ立てることで、感情を客観的に解体している。「人を好きになることに理由は要らない」「好みのタイプと実際に付き合う人間の属性は別」「自分が持っていないものを持っている人を好きになる」「自分に似ている人を好きになる」――「好き」を巡る言説は巷で様々に飛び交うが、結局のところ、どこから恋や愛が発生するのかは、誰も分かっていない。そんな混乱の最中で、本作が提示するテーゼは、「あなたがあなただからこそ好き」だというものだ。
ならば、「あなた」を「あなた」たらしめるものは何なのか。髪型が変わっても、声が変わっても、顔が変わっても、性格が変わっても、性別が変わっても、記憶を失っても、「あなた」は「あなた」だろうか。『テセウスの船』の例えを用いながら議論をここまで推し進めると、「自己同一性を確保するものとは何か」という問いが生まれる。例えば、ラブコメ作品において双子のヒロインが入れ替わった時、それに気づかずにデートした場合は、ヒロインをヒロインたらしめていたのは、その外見だったということになってしまう。ならば、主人公はヒロインの外見を好きになったのだろうか。いいや、きっとそれだけではないはずだ。
結局、人に惹かれる感情がどこから発生するのか――その原点を突き止めるまでには、本作は至っていない。それはきっと、この後の先輩とのデートで得られることなのかもしれない。あるいは、プレイヤーにとっては、この作品のプレイを終えた後に他人と向き合った時に、新たに発見することもあるのかもしれない。ただ、その道筋の第一歩を示してくれるのが、この『恋愛学入門』という作品なのだと、思う。
また新作出たので早速拝見させていただきました。
そして個人の論点並べます。
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正義
「哲学議論」にもあった話題。
前回と同じ、正義と悪の「定義」をした。
もう一回言うが、あくまでも「正義の定義」であり、正義そのものではない。
簡単な例:
ある種族は存在する。
彼らは人間を食わないと栄養不良で死ぬ。
よって、この種族にとって、「殺人(間)」は正義である。
反面、人間はそれを抵抗すべく、この種族の個体を殺すもまた「人間の正義」。
これに関しては、作者の「哲学議論」の正義の部分を見ると分かるようになる。
「正義は該当組織・団体に利益をもたらす秩序」。
だから、「正義の定義」は客観、「正義」は主観である。
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恋愛
新しく出てくる話題。
これは少し消化不良の感じはする。
作者も明確な結論を出してない。
少なくとも「○○だから愛してる!」というのはナンセンス過ぎる。
そこでテセウスの船の話も出てくると、もはや得点制。
要する「外見・性格・教養・権勢等々」の条件がどれ程変われば「好きな人」でなくなる。
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作者は本格的なRPGとかSLG作る興味ないか?
これまでのシリーズの内容を見ると、少なくともシナリオの質は傑作保証されるんだが。
流石に具体的なシナリオの例の中ではより理屈を理解出来ると思う。
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