素晴らしいっ!
待ち望んでいたゴリッチュ様の新作なので、簡単にレビューを。
様々なサイトで短編と謳われておりますが、今回も短編ではなく、長編と言った方が良いでしょうか。
非日常の生活に憧れていた特徴のない主人公『青井塩彦』が、ひょんなことから『ダウト』と『トラスト』という二つの組織に関わる戦いに巻き込まれてゆく超大作です。
過去の作品をやっていると、作中の細かなネタにニヤリとさせられることもあるでしょう。
ギャグやお色気シーンも含まれているものの、根本的には従来通りのシリアスストーリーで、一度物語を始めると続きがどんどん気になってしまう程の面白さです。
OPと章ごとのED以外にも、至るところで挿入歌が入り、戦闘シーンや感動的シーンの盛り上がりが素晴らしい。
但し、下ネタや残虐的なシーンも多く、万人受けする作品でないので、人によっては気を付けて頂きたく思います。
ここからは独断と偏見を入り混ぜての感想を。
まずはいきなりで申し訳ないのですが、主人公が気に入りません。
何故かと言うと、出て来る女性キャラのほぼ全てにその気があるような言動・行動を起こすからです。
俺は色んな女性に良い顔をする男性キャラは一途ではないためすごく嫌いで、お前本当は雛子ちゃんを誰よりも愛していたつもりで、実は誰でも良かったんじゃないかと思ってしまいます。
本来感動すべきシーンでも、女たらしのこの主人公だと少しだけその感動が薄れてしまいました。
誰に対してもイチャイチャするこの主人公は、今までのゴリッチュ作品のどの主人公よりも気に食いませんでした(『インボルグの過ごし方』の『玄武龍』と良い勝負)。
逆に、第2の主人公『赤羽糖姫』がメインとなる章はとても面白かったように思います。
最終的には敵として主人公に立ちはだかる彼ですが、妹思いで優しくてカッコ良い、最高の兄だと思います。
糖姫に対しては無邪気で楽しい『烏丸妖子』と、糖姫とのやり取りが微笑ましい『中島ユリ』といったキャラも、彼の存在を引き立たせているように思います。
糖姫関連の感動的シーンは思う存分堪能できました。
俺は本当に糖姫が主人公だったら良いのになとずっと思いながら、最後の妹との感動的シーンで心を打たれました。
他にもグッと来るシーンが盛りだくさん。
中島Aが最後に迎えに来てくれたところも良かったなと思いました。
最後に…。
・糖姫が主人公!
・優し過ぎた雛子ちゃん可哀想…。
・妖子は悪役だけど今までにない良い味出してる。
・中島Aと『お兄さん』に幸せになってもらいたかった…。
・八津賀爺さん変わり過ぎだけど魅せてくれたな。
・セクハラされるのが当たり前になってる『ユーリ・アンバー』可愛い。
・魔王魂の『雪の降る』と『アフレラ』が流れて来て俺涙。
結局、殆ど糖姫サイドのネタばかりになってしまった。
全体的に総合的に結果的に判断して(?)、文句無しの120点満点。
今回は死人も少なく、希望がまだある終わり方なのは良かった。
欲を言えば、最後のシーンとED前を入れ替えてもらえると、もう少しだけ明るく終われたのかな。
どうやら新作も創作中のようなので、ゴリッチュ様の新作を心から楽しみに待ち望むことにしますね。
この作品の名台詞は『ギガトラスト、召還―――!』。
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