お嬢様一味のどたばた一本道、短編RPGに該当。
最初のうちはゆる~いギャグノリでイベントが進み、平和的路線のシナリオかと思いきや、中盤以降あたりは人の欲望や使命感といった感情が絡み合う重い展開となり、最初と最後では結構違う雰囲気を持っている内容だったように思える。 (といっても、全体的にノリは軽め)
主人公のお嬢様を筆頭に、お供のメイド、訳ありオカマ、苦労人剣士とのクセがありつつも意外と調和感を持つパーティの面子がなかなかいい味を出している。
根っからの救えない悪役がほぼ存在せず、話自体も極力陰険さを取り除いたもので馴染みやすい模様、また、エンディングは一部謎を残した結末となったが、その謎は次回作で明かして欲しいところ。
戦闘バランスは概ね悪くなく、謎解き関係も親切なヒントが搭載され、普通に進めば大体は詰まるような難所に遭遇する事も特になく、テンポ良く先に進める軽快さがある。
しかし、全体攻撃魔法で蹴散らせるとはいえ一度に登場する敵数が半端なく多いのと、エンカウント率がやや高い事、装備品の価格が高めな割には性能が微妙なあたりは気になる。
原則として寄り道どころ皆無な風流なもので誰がプレイしても似たような攻略法になりそうなのは、自由度が低いともわかりやすいとも取れる。
RPGとして特に目新しいものがある訳でもなく、ボリューム的に控えめでほとんどやり込める要素もないが、ストーリーを楽しませようとする意気込みを持ち、複雑なものに触れる必要もなく遊びやすい、そんな作品ではなかろうか。
ちなみに作者のプレイ推定時間は2時間程度との事らしいが、それにしてはイベントなどが多く発生し、私のプレイは3時間を当に超えていた。 (Vol.65)
短編ですが、よくまとまっているのではないでしょうか。普通にLVを上げてよい装備で挑めば特に問題なく勝てるでしょう。回復場所が随所にあるので、楽に進めると思います。
最大の難関はラストダンジョンのパズルでしょうか(笑)
ゲームの難易度を低くしたぶんだけ、魔法は回復魔法のみあればほとんどOKで、存在意義があまりないかもしれませんね。お金稼ぎのために全体攻撃魔法が役立つくらいでしょうか。
エリザベスはミスリルシールドを装備できるのですが、その場合に装備できる適当な武器がなく、また武器を利用しない攻撃魔法もないように思われ使い勝手が悪く感じられました。(単純にディフェンスを強くして、アイテムを利用した回復要員にする使い方はあるかもしれませんが)
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