熊犬
雨ガ止ム刻、怪談小噺シリーズの作者様でしたか!
記憶が無いから目の前の少女を信用するしかない、など主人公アンナの心情がとてもリアルでどの選択肢を選んでも違和感なく読むことが出来ました。
アリスも可愛らしく慕ってくるにも関わずどこか不気味さを感じる部分が旨く表現できていて、真相を知ったあとは「自己中だ…!でも嫌いになれない…!」と自分の中で葛藤してしまいました。
どのエンディングも救いはないです。
疑問点としては、「アリスがアンナに執着する理由」である過去が日記でしか分からないこと。
もうちょっと記憶があった頃(ネタバレ回避の為敢えてこう表現します)の絡みが見れたら良かったかなー…と思う反面、その薄っぺらいさが逆にアリスの無機質な異質さを醸し出してたとも取れます。
「友情を通り越した強い絆で結ばれた二人」というより「狭い世界で母親しか執着する相手がいない子供」みたいな。
あくまで自分がそう感じただけなので考え過ぎな可能性大です。
エンディング後見れるスチルはとても楽しそうでほっこりしました。
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No.62217 - 2022-05-08 11:17:52
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