4つの試練を乗り越えて巨悪を討つ、短編RPGって感じですな。
以前作#{2517}に比べると、幾らかストーリー性が重視がされ、主要キャラ達の会話シーンが増大した印象はありますな。
しかし、テンポを阻害させない配慮なのか否かはわからないですが、全体的に各キャラの個性を見出すようなシーンや、印象の残る演出が大分オミットされていて、良くも悪くも淡々とした進行だったのは正直物足りないと思えました。
一応、街中の図書館で本作の世界観や設定等を観覧できるものの、これを読まないと説明不足なままゲームが進行してしまいますし、読んでいたとしても文章だけの前知識だけで感情移入できるとも思えませんしね。
そういう意味では、もうちょっとシナリオを盛り上げるようなイベントの数々は入れておいた方が良い気がします・・・現状では主人公達が戦う理由の動機付けが乏しいと思ったので。
戦闘難度は大分良心的なバランスで、以前作の苦戦気味の厳しさに比べると、驚く位にさくさく進めるようになっているかと。
極端に難しいポイントは皆無に等しく、大体は準備を整えていけばどのダンジョンでも無難にクリア可能、いつでもセーブやボス前回復ポイントも完備され、極めて親切な配慮がされているのも嬉しいところ。
その一方でプレイボリューム、やり込み要素共に以前作より減り、特におまけ的なサプライズもあまり存在しない模様なので、やりがいという面ではスケールダウンしたようにも思えましたね。
とりあえず、最低限の作りはしっかりしていて、大きな問題も特に無く普通に楽しめる出来ですが、それ以上のものを求めると物足りなく思える・・・そんなRPGだと思われますーぷ。
あと、何気に以前作と世界観が繋がっているので、先に前作からプレイするのも一興かもしれない。 (本作から初めても特に問題無しですが)
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