心に焼きつくような作品でした
グラフィックと「ハッピーエンドはありません」の文言に惹かれてプレイさせていただきました。
想像を上回るクオリティーで、最後の最後まで物語や登場人物に振り回されました。
プレイ後も彼らのことが頭から離れませんでした。
以下ネタバレ注意です(本当にネタバレしまくりです…!)
Cルートの王道を往くような展開から殺伐としたBルートに移ったとき、これは次のルートはどうなってしまうんだ…?
とドキドキハラハラしていました。
想像の上を行くとんでもなさでしたね…(好き)
Cルートを読んでいるとき、私はマーティンのいざというとき何かを切り捨てられないような性格(というよりふるまい)が心配で、それじゃあ生きていけないぞ…倫理観を重んじすぎるのも考えものだぞ…と思っていました。
しかしBルートで彼の予想以上の生き汚さ(けなしてはいません)を目の当たりにして、ひるんでいるうちにエンドに突入。
Aルートの、生きて脱出するためにクロエすらも見捨てようとしているマーティンに、「あれは彼が善良に生きるための鎧で、そっちのほうが良かったのかもしれない」と思うも、物語はどんどん進んでいき…。
Aルートのえげつなさには仰天しましたが、同時にこのルートでのエンド2つが一番好きな結末でもあります。
クロエが望んでいたはずのことが彼の首を絞め、否応なしに「報われたい」という願望を自覚してしまう過程の書き方がすごくて…。
主人公であるマーティンに沿うようにして物語を読んでいたのですが、このルートでどんどん彼にひきこまれていきました。
自分もこのルートで、彼に抱いていた「報われてほしい」という願望をはっきり自覚した感じでした。
ただ、クロエに完全に沿いきれたかといえばそうでもなく…
マーティンが完全に吹っ切れていないことがセリフやふるまいの節々から感じられてしまい、彼らが友達だったのは嘘じゃないんだよな、それでもこんなところからは脱出したいよな、と彼の考えも否定できず。
こんな考えのままエンディングに突入し、地獄を見ることになりました。
ひたすら痛ましく二人の本性がむき出しになるルートで、だからこそ大好きです。
おいていかれたクロエの今後は想像がついてしまうのですが、マーティンはどうなるのでしょう。
彼が不幸をもたらすというのが本当なら、これからも彼は災厄を振りまきながら生きていくのでしょうか。
実際彼に関わった人物たちは軒並み不幸になっていますし…。
改めて彼はとんでもない人物だと思いました。でも嫌いではなく、不思議と好きなキャラクターです。
まさに炎のように、激しさと美しさで心に焼きつくような作品でした。
ロスフレシリーズはこの作品からプレイしたのですが、あまりにも地獄(良い)だったので1、2の地獄も見させていただこうと思います。
ブロマンス好きにはたまらない作品です
配布されてまもなくプレイして、今また再プレイしてやっぱりすごく良かったので、感想書きます。
一部ネタバレ注意です。
現実世界において、危うさを抱えながらも確かな友情関係を築いていた二人ですが、主人公がリムブスという異空間で極限な精神状態に追い込まれることで、二人の思惑が絡み合いながら、だんだんエゴがむき出しになっていきます。
二人とも、それぞれがありたかったはずの自分像が剝がされて、本性が露呈していきます。
ロストフレンド3作ありますが、個人的にこの作品が一番好きです。
話の運び方や構造が巧みで、物語を読み進めるにつれて、それぞれ読み手が受ける二人の印象ががらりと変わっていきます。ルートC→B→Aの順に解放されていくのですが、特にルートAの結末は圧巻のゲスさです!そこが良い!
また、二人の思いが通じ合ったかに見えた最初のルートCの印象が、真相を理解した上でもう一度読むと変わって見えてくる作りになっています。
とにかくブロマンス好きにはたまらないです。1と2をプレイしていなくても、世界観の用語はゲーム中に説明があるので大丈夫です。万人受けはしないかもしれませんが、こじれきった関係性が好きな方にはおすすめしたい作品です!
1,2より救いがないが感じましたが、楽しかった、本当に、素晴らしいゲームです。
渦女屋本舗のゲーム、全、全部大大大好きです!!!490さんはふりーむの中に、一番一番好きな作者です。
1,2,3全クリアしました、こんな素敵なゲームを作って、ありがとう御座いました。
ゲーム公開後、すぐダウンロードしましたが、「クリアしたら、なくなってしまう」と思って、あえてパソコンの中に放置したままでした、昨日まで。
今日は一気に全部クリアして、本当に、本当に、良かったです。
ネタバレ注意
「救いがない」とはいえ、「1(リメイク版)」は特にキーワード「胸糞系」と感じませんね。ハッピーエンディングみたいなエンディングもあります。ジャック本当にかわいい~いです、飼いたい!!!!!
「Lost Friends3」には、「救いがない」というものがちゃんと感じました。心のどこかに「ハッピーエンディングあるかな」と期待しましたが、やっぱりな!!一番の後味悪いエンディングはBルートの「見えない」、赤髪の少女はヒューゴの娘だったら、ヒューゴはこれから自由に生きると思った後、自分の娘に食べされることになります。。。。。
渦女屋本舗の作品は、絵でも、物語でも、音楽でも、全部良くできて、作者の理念が感じます。ありがとう御座いました。
でも、これで、「えにぐま!"alea iacta est"」を含め、全作品クリアしてしましたな、新作、楽しみ待ってます。
コメント苦手ので、うまく言えませんが、ゲームと歌詞(ENIGMA)などから、作者が心を込めてゲームを作ることはちゃんと伝えます。これからもずっと応援します。
ありがとう御座いました!!!!!!!!!!!!
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