キツネ狩りをかいくぐれ!
コメディとシリアスが絶妙に混ざり合ったストーリー+緊張感のあるステルスアクションを楽しめる作品です。
裏切り者を排除し、相手が持つ組織の印章(責任や権威を証明するハンコ)を取り戻すよう命じられる主人公。
プレイヤーは彼を操作して敵の本拠地に潜入し、各地に散らばった兵隊達を制圧して行くことになります。
ホールドアップさせた後にとれる行動が色々あり、それによって変化する敵の反応が面白くて度々クスッと笑ってしまいました。
難易度はやさしめなので、気になるけどアクション操作に自信がない…という方にもおすすめです。
また、本作は『ハイガト』というゲームの続編にあたりますが、こちらから始めても楽しめると思います。
任務中に出会う個性豊かなキャラクター達や彼らとの会話から垣間見える謎についてもっと知りたくなった方は、ぜひ製作者様の作品一覧を覗いてみてください。
なお、キャラクターボイスはオプションのSEを100%/0%にする事でON/OFFを切り替えられます。
フィールド上にいる時であればいつでも変更出来る点、それから、ボイスをOFFにした場合も雰囲気を感じられる環境音は消えない点が有難かったです。
雰囲気ステルスゲー
このレビューは幾らかのネタバレを含みます。
もうお一方がシリーズ経験者のようなので、シリーズ未経験でプレイした感想をば。
ストーリーは全然わかんないけどキャラめっちゃ好き……。
敵も味方もかっこよかったり可愛かったり抜けてたりして、
軍隊×ステルス!という硬そうな文言に比べると柔らかい雰囲気でしたね。
さて、一方で『ステルスゲー』の部分に惹かれてプレイしたのですが、
ここは少々物足りず。いえ、勿論シリーズ物らしいですから、
他作品を経験した方がプレイしてクリア出来る難易度でなくてはいけないので、
この難易度は絶対的に正しい難易度だと思うのですが。
シリーズ物として追わずにやってきた者としてはもう少し自由度というか、そういうのが欲しかったなあと。
ボイスやキャラクター、舞台設定、台詞量なんかは非常に濃厚だっただけに
ゲーム性の部分が少し薄味に感じてしまいました。ほぼほぼ一本道でしたしね。
最初はそれが分からず、背後から接近しても気付かれる敵をどうやって
無力化していくのかを考えて20分ぐらい四苦八苦してました。
結果としてはそいつの居ない所を通るだけでしたね……。
あ、もうお一方が仰っているように、シリーズ過去作品への興味は湧きました。
関係性が素敵なゲーム、今後とも楽しみにしております。
今度はかくれんぼ!
アドベンチャーゲーム、ノベルゲーム、そしてステルスアクションゲームとシリーズを追うごとに増えていくゲーム形式に制作陣の引き出しの多さをしみじみと感じながら、今回の『ホワイトフォックス』の配信を心待ちにしておりました!
個人的にも気になっていた謎多きサブキャラクターが今作では主人公となり、今までのシリーズでは隠されていた設定も明らかになったことで、プレイ後しばらく「そういうことだったのか……」とぼんやりしてしまったほどです。
シリーズを全作プレイさせていただいた上でのレビューなのでどうしても「連続した物語の続き/ハイガト3」という目で見てしまうのですが、
そこまで詰むことなくさくさくプレイできるやさしい操作性や程よい難易度(ステルスゲー初心者の私でも数回の死で済みました)、個性的な登場人物たちの掛け合いなど、確かにアナウンスされている通りシリーズ未プレイの方でも楽しく遊べるのではと思います。
むしろ、「ここのシーンはどういう意味だったんだろう?」とシリーズ過去作に興味を持たれるきっかけにもなるのではないでしょうか。
ゲーム全体の雰囲気も、これまでは「なんか不気味。やばい絶対アヤシイ」とホラー風味だったのに対して、
光が差し込む森の中、静かな夜、懐かしの基地内など表情も様々なステージがプレイヤーを出迎えてくれます。
あわせて、これまた雰囲気のある環境音やBGM、シリーズ初のキャラクターボイス実装。本当にゲーム表現の引き出しがすごかったです……細かな小ネタも盛りだくさんで、周回要素なしとはいえ何度も何度もプレイしてしまいました。
「ハイガトシリーズ」がこの先さらに展開していくのかは分かりかねますが、どんな形であれやっぱり続いていってくれるといいなーと改めて思えたゲームでした。英語版も楽しみにしております!!
- 1