感想
■デザイン関係
画面だけを見ると、てっきり現実世界が舞台の作品なんだと思っていたのですが
実はファンタジー色が濃い中世ヨーロッパな世界観です。
この背景が中世ヨーロッパ風な世界に合っていたとは、正直、思えないのが現状。
若干アニメ調で、抽象的な油絵のような背景ならば場に合っていたと思うのですが。。
細かい事を指摘しますが、一部に中世の世界には絶対にありえない背景がありました。
これは惜しいですね…デザインの統一をするだけで作品がグッと引き締まります。
音楽はフリーの音楽を使用しており、可もなく不可なくと言った所でしょうか。
悪くはないんだけれど「あれ?これ別のフリーノベルゲームでも聞いたぞ」って曲が多く、
既に「その別のフリーノベルゲームの曲」として認識してる自分にとっては違和感を感じました。
■文字関係
文章力は正直、言い難いですね。
難しい言葉や難しい言い回しは多々あるのですが、どーも文章の波に乗れない。
「悪くはない、これだけの文章が書けるんだから。」と、思うのですが、
デザインとの融合が上手くいっていないおかげで、
良い文章力まで、あまりパッとしない物になってしまった気がします。
それはストーリーにも言える事なのですが。。
で、そのストーリーですが、これまた難しい題ですね。
まさにフリーノベルの真骨頂、何はともあれ作者さんが読者に
「俺はこういう事を訴えたいんだ!」と、言う作品は好きです。
ですが、この物語の世界観もちょっと「作者さんが伝えたい事」とリンクさせるには
プレーヤーを引き込めるだけの力がなかったのではないでしょうか?
この作品は作者さんの実体験が元になっているそうですが、
それならばいっその事、この話は「現代を舞台」としてやって欲しかったですね。
無理に中世の世界観での物語展開になってしまった為に、要素が多いと思いました。
ストーリー自体は展開が読めず、起承転結がプレーヤーからは分かりにくかったです。
特にラストの流れが妙に、テンポが早く「あれ?これで終了?」。
ハッピーエンドは無いだろうと思ってはいましたが、う~ん。
なので、エンディングも中途半端な気が…。
■最後に
色々と書いてしまったあとに何ですが、作品自体は決してレベルの低いものではありません。
むしろ、色々と考えさせられるフリーノベルゲームです。
まぁ、感想は人それぞれでしょう、若干ですが欝になるゲームではあります。。
他のゲームと比較するのもあれなんですが、
自分の中で、レベルが全体的に低いと思った、フリーノベルゲームは数多くあります。
それらのゲームの多くの共通点が「何が言いたいのか分からない」という事。
このゲームはそんな事はなく、上記のようなフリーノベルゲームよりかはやる価値があると自分は思います。
ありがとうございましたm(_)m
玉虫色感想
内容は私にはやや難しいと思えましたが、それだけに普段考えていないことを考えさせられたという意味で、楽しくプレイさせていただきました。
おかげさまで私にとって有意義な時間を過ごすことができました!ありがとうございます!
感想です。
良かったと思います。
すこしあやふやだったり、わからなかったところがありました。
最初のうちは場面が変わる度に中心となっている人物が違うのかと思ってしまったりもしました。
ですが、最後まで行ってわかったのでよかったと思っています。
クレイドルと結ばれてシルヴィアはどうなったのかなー、などと思いましたがそのへんも深く考えない事にしました。
色々と言葉にできない感動もありました。
言葉で表すと別のモノになってしまうと思います。
だからあえて言いませんが、素敵なゲームをプレイさせて頂き、有り難う御座いました。
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