※ネタバレを含みます
初手拉致スタートという今や定番のスタートから。
なかなか力ずくな協力要請から物語は始まります。
後に明かされる小枝子の能力の性質上、敵に勝つには主人公たち3人に真実を伝えてしまうと何らかの形で失敗する可能性が大いに上がりますが(命を落とす必要があるため)、その前に何故主人公たち3人が選ばれたのか?「嫌われ者」である小枝子と主人公たちの関係の描写がもう少し欲しい感じでした。
話の流れから考えるに、他の生徒よりは比較的仲が良いのかな?と思いました。
決意の目には十分力を感じれましたが、信じるに値する要素の描写がもう少し必要だと感じました。
アニメーションはもちろん必見。この作品の目玉です。小枝子さんのあの瞳と表情、たまりません!
画風もシンプルめなので、幅広い人から好まれそうだと思いました。小枝子さんのデザインも好きな人が多いのは間違いないはず。
敵のデザインもなかなか不気味で、画面に向かって近づいてきたときの迫力は抜群です。
殺戮描写もゾクッと来るものでした。割と強烈。また、一部の人には小枝子さんのやられシーンはたまらないことでしょう。
個人的に敵の詳細(性質など)が気になるところです。
そして、小枝子さんの能力発動時の演出。まさに中二心をくすぐるものでした。
総評:
上手い具合に短く物語がまとめられていたものの、一部の描写が不足していた気がします。
キャライラスト、アニメーションは文句なしのクオリティ。敵の不気味さもOK
※若干のネタバレ要素を含みます。
Ver.1.00でプレイ。
要所にアニメ演出が使われたホラーノベルで、短いながらもかなりのインパクトが感じられる
見ごたえのある作品でした。
ゲームとしては簡単な選択肢のみでルート分岐する構成で、全エンドを見ても総プレイ時間は
30分もかからないでしょう。
ストーリーは日常から切り離されての妖怪退治的な内容でしたが、直接的ではないものの
かなり痛々しい表現が使われているので、それなりの覚悟をしておいた方が良いかもしれませんね。
信用が主題の割にヒロインの立ち振舞い方が上手くないのは気になりましたが、逆に言えば
そういう世界に生きるからこその不器用さという見方もできるので、プレイヤーごとの主観で
受け取り方が変わる作品なのかもしれませんが、アニメ演出は必見と言えるクオリティなので
是非プレイしてみて欲しいですね。
※余談
環境依存だとは思いますが、アニメ開始時にゲームがフリーズする事が何回かあったので
セーブはこまめにしておく事をお勧めします。
ネタバレを多いに含みます。
ヒロインを信じられるか?に重さを置いた作品なのですが、
実質、信じないと生存不可能です。信じなければ死亡確定ですし・・・
唐突に拉致されて、話を聞かされて私を信じてといわれて信じられる人っているんですか。
敵を攻撃する武器を渡されて練習もしない、敵の形状や動きなどを質問しない主人公にも
違和感がわきます。
更に、ヒロインの特殊能力が頭のあの部分を攻撃されたらアウト。
そういう説明無いじゃないですか。
グロテスクな絵やムービーに凝る前にそこら辺しっかり作りましょうよ。
私としては正直、ご都合主義で肩透かしです。
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