ハード秩序クリアしたところ、改めてレビュー。
全体的な評価として、「この分類の中では滅多にない傑作」。
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ゲームシステムについてまず語るべきのは、
おそらく(敵も味方も)攻撃された際に反撃はしないところだろう。
これは作者が伝いたい論理と直結していて、これだけで他のSLGStudio製作品と一線を画す。
また、疲労・重症・夜に子供ユニット出撃出来ない等、
単体で見るとそこまで新鮮かつ珍しい物ではないが、
作者をこれらをうまく伝いたい理念に融合し、
そこら辺のSLGStudio製作品の中二病的な自分満足・エゴではなく、
作中キャラが「終始自分の理念を貫いた」ことに成功した。
短所を言うと、やはり一部のマップでは、
敵の攻撃を一方的に耐えるしかないところか。
ゲーム性上では仕方のないことだが、
現実の場合、流石に直接殺しに来る相手には手は抜けない。
あと、パラメータの上限が32にと低く、吟味すれば大体レベル30前半(八章辺り)でカンストする。
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で、ゲームシステムは独自で良いだけなら精々良作の範囲に留まる。
本作の一番の売りは思想性である。
日本は敗戦国かつアメリカの監視の下だから、
主義・社会・哲学等、社会分野の科学は総じて弱い。
仕方のないこと、民度高くなると、アメリカの半植民地現状に不満を持つ日本人は多くなるから。
これら(私等一外国人)の偏見を一掃するよう、今作の思想性は合理的。
「戦争は政治の延長戦」
「自軍の理念と行動を大声で宣伝することで正当性を得る」
「主要矛盾と非主要矛盾・自分の友軍や敵軍はどう判断するか」
等の客観事実は、中国人の自分は小さなごろから政治課程で学んでもはや当たり前のことだが、
日本産これまであらゆるジャンルのゲームの中では、本作以外一度見たこともない。
前の方々のレビューを見たところ、特にその傾向がある。
例えば下の方のレビューでは長々と文字を並んだが、
あくまでも「この方が理解してる模様」、または「貴方が見る病的な日本の場合はそう」で、
理論自体を語る作者とは平行線であった。
そもそも作中の秩序ルートは下の方が言う「左」ではなく、
作中キャラ自身が言うように、「中道主義」である。
破壊ルートは流石にやる気にはなれない。
なぜかというと、ゲーム性上では皆殺しでもなんとかにはなる予想だが、
中国人の自分からすると、それは中華民国国民党という生々しいな失敗例が居るから、
やっても「ふーん」となるだけ。
残念ながら、今作以後、作者はこういう政治に触れる作品は無かった模様。
非常に惜しいだと思う。
あと補足だが、前のレビューの方々も言ったように、
作中では、敵として出てきた「極右」の表現はあまりにもアレで、
もう少し真面な「右」勢力があれば、
更に高めるだろう。
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第1幕第4場、主人公とヘレナで出撃して勝ったら、
次の第1幕第5場からヘレナが居なくなった。
出撃上限見て5/6から多分バグだと思うが、一応そのまま次に移すと、
やはり第2幕第1場でも戻ってこない。出撃上限も6/7になってる。
攻略メモ見たらやはりバグだな。。と、報告する。
作者は暴力革命を是とするなど、思想に強い偏りが見られる。
(そりゃ軍事独裁政権である作中世界ではやむを得ないだろうが、明らかに現実の日本をも念頭に置いている)
主人公側・左翼は絶対正義であり、敵側・右翼は露骨に醜悪な存在として描かれ、一方的にこき下ろし断罪するような展開が続く。
キャラクター達はただ作者の思想を代弁するだけの案山子であり、魅力的とは言い難い。
また現実の右翼を批判するような言説が目立つが、日本における右派・左派対立の実情を正しく反映できてはいない。
<<左翼は正義だったのか>>
「平和」「人権」「民主主義」「弱者救済」などとご立派な理想を掲げる左翼は、本当に正しかったのだろうか。
彼らは学生運動の時代から活動資金のために盗みを繰り返し、役人に暴力を振るい、民衆相手にテロを行い、警察に取り締まられるようになると逆恨みし、警察官を火炎瓶で殺害し、警察幹部の家に爆弾を送り付け、応対した何の罪もない妻子を爆殺した。仲間同士でも内ゲバを繰り返しリンチ殺人まで起こした。
知らない人は「あさま山荘事件」「テルアビブ空港乱射事件」とか検索するといい。こんな事例は山ほどある。
そもそも当時は大学に通えたのはそれなりに裕福な家庭だけだった。甘ったれのボンボンが親の金で大学に行き、真面目に勉強するでもなく遊び惚け、左翼思想に傾倒しお祭り気分で革命ごっこを楽しんでいたのが実態だろう。
こんな人たちが左翼内では何ら非難されないどころか英雄扱いすらされており、野党議員・マスコミ・出版社・左翼言論人として今なお平気で活動している。左翼デモに参加する老人達も学生運動の残党だ。
そんな調子だから国民に冷ややかな目線を向けられてきた。当然だ。これのどこに正義があるのか。
本作では右翼団体が支持を失っていくが、現実で支持されなくなったのはむしろ左翼の方である。
<<弱者差別への理解が浅い>>
本作には「知的障害者だが、闇魔法だけは異様に得意」という、非常に分かりやすいキャラクターが登場する。容姿は可愛らしい少女であり、ゲーム的にも他より一回り強力なユニットだ。障害者全員がこうであればそりゃみんな同情して差別はなくなるだろう。
では容姿が不細工おじさんで闇魔法など使えない弱小キャラだったらどうか。そんなキャラを好んで使うプレイヤーは少ないはずだ。
これこそ現実で障害者が上手くいかない理由である。ゲーマー達ができれば強力なキャラを使いたいのと同様に、経営者はできれば優秀な人材を雇いたいのだ。
これは必ずしも悪とは言い切れない。経営者は差別心により障害者を不当に雇わないわけではなく、会社を成長させる責任を果たすために決断しているに過ぎないからだ。
誤解を恐れずに言えば、弱者を差別することには一定の「合理性」がある。弱者は悪意によってではなく合理性によって差別されている。
弱者に優しくするべきと口で言うのは簡単だが、その場合は経済合理性を失うことになり、弱者を冷酷に解雇するような企業に敗北するかもしれない。給料が上がらないかもしれないし、最終的に倒産して職を失うかもしれない。それを受け入れられるのか。
作中では「正義の左翼は差別をなくすため日夜努力しているのに、差別主義者の悪い右翼が邪魔するせいで差別がなくならない」といった世界観が展開されているが、それは間違いだ。
皆できれば弱者が救われてほしいと思っている。思ってはいるが、しかし残念ながら、弱者を救えば社会が発展してみんな幸せになれる!などというのはゲームや漫画の世界だけだ。現実はそんな単純ではないからこそ弱者救済は難しく、皆頭を抱えている。
差別に反対だ、弱者を救うべきだと綺麗事を並べるだけでは弱者は救われない。
<<弱者利権を貪る左翼>>
表向きには弱者を救うと言いながら、裏では弱者から搾取したり、利権に一枚嚙んで私腹を肥やす左翼団体は数多く存在する。
本作では「左翼が金儲けして何が悪い!」「左翼が清廉潔白でなければならないと誰が決めた!」などと開き直っていて笑ってしまった。
有名なのは同和利権だろうか。江戸時代に「えた・ひにん」とされ差別を受けていた人達がいた。明治時代に制度としては廃止されたが、民間レベルでは差別が残っていた。その完全撤廃を目指したのが通称「同和」である。
確かに差別は解消されるべきだ。だが同和団体が「何が差別かを決定する権利」を持つようになると誰も逆らえなくなった。
彼らに差別主義者のレッテルを貼られ吊るされるのが恐くて、政治家も行政も企業もマスコミも逆らえずに多額の金を「弱者を救うため」「差別をなくすため」として垂れ流していた。ちなみに同和団体幹部が民主党議員としても活動していた。
そして現代においても「女性」「障害者」「LGBT」「在日コリアン」などについて全く同じ動きがみられる。当たり前だが差別をなくすためだからと言って国家予算を湯水のように出すべきではないし、公金を扱う以上は厳しい監視を受け不正があれば是正されるべきだ。だが左翼はそうした批判を「差別主義者の右翼どもに我々の正義の活動が妨害されている!」などと正義の看板を盾に居直ってきた。
国民が苦労して納めた税金を不当に着服しながら、一体どこが弱者の味方なのか。
<<右翼は攻撃してもいいの?>>
本作では帝国兵はおろか盗賊や暗殺者に対しても、必要以上に殺生しないことを求められ、ストーリー上も彼らに温情的な態度が取られる。
しかし右翼団体だけは「全滅させるしかない」「奴らと対話などできない」と切り捨てられ、その後も彼らがいかに愚かで邪悪な存在であるかが何度もしつこく強調される。右翼であることは殺人よりも重い罪なのか。右翼に人権はないのだろうか。
作中で「右翼は自分の人生が上手くいかない腹いせに、自分より弱いやつらを見つけては虐めて鬱憤を晴らしている」といった評価が下されるが、仮にそれが本当だとして、では右翼もまた救済を必要としている弱者ではないのか。
だが左翼の救いの手が右翼に向けられることはなかった。より正確には、左翼が救う対象は常に、障害者などの分かりやすい弱者属性を持ち、かつ自分たちの左翼思想に恭順してくれる「都合のいい」弱者だけだった。
弱者属性を持たない、普通に能力が低いだけの健常者などは救わないだけでなく、積極的に攻撃すらしてきた。
普段は弱者を救え、格差の拡大に反対だのとほざいているくせに、右翼など敵に対しては「あいつらは愚かw」「低学歴w」「貧乏人w」「田舎者w」「不細工w」「非モテw」などと公然と嘲笑してきた。そういうことをしちゃいけないってのが君らの思想じゃなかったのか?
実のところ右翼たちは左翼が思っているほどには愚かではない。彼らは右翼になることを合理的に選んでいる。右翼が左翼を支持したところで左翼は彼らを救わないのだから、彼らは右翼となりナショナリズムを心の拠り所とするしかない。当然の判断だ。
彼らを右翼になるしかないところまで追い詰めてきたのは、左翼の方だ。
<<左翼は偽善と欺瞞の塊だ>>
本作には作者の願望が投影されているといえる。なるほど、こうやって暴力で政府や右翼を倒して革命を成し遂げ、英雄として人々に賞賛されたかったんだね。
でも現実ではそうはならなかった。自民党は相変わらず政権与党の座に居座り続け、野党・左翼は低迷を続けている。
なぜ賢く正しいはずの左翼が支持されず、愚かで間違っているはずの右翼が支持されるのだろうか。
作中の主人公たちがそうであるように、左翼は自分たちが常に絶対に正しいという独善的な態度を取り、傲慢にも自分たちが愚かな民衆を啓蒙してやるのだと思い上がり、敵に対しては攻撃性をむき出しにしてきた。
平和を謳いながら人々に暴力を振るい、人権を掲げながら敵の権利は踏みにじり、民主主義を説きながら国民を蔑ろにし、弱者救済を叫びながら救う対象は自分たちが勝手に決めた一部の弱者だけだった。
ここまで挙げてきた左翼側の悪事について左翼同士で批判し合うことはついぞなく、自分たちは正義なのだから多少の不正は許されると正当化・矮小化を繰り返してきた。それどころか批判者に逆ギレし「差別主義者」「愚かな極右」とレッテルを貼ってきた。
左翼に怪訝な顔をする民衆に対して「あいつらは我々のように賢く正しくなれない愚か者w」と見下し、対話をしてこなかった。
だから左翼は失墜した。そりゃそうだ。こんな人たちが支持されるわけがないし、支持されるべきでもない。
政府や右翼を勇ましく批判するのは結構だが、その批判精神を自分たちにも向けるべきだった。自分たちの過去の行いを真摯に悔い改めるべきだった。自分たち左翼陣営以外の声にも謙虚に耳を傾けるべきだった。
作者としては本作を以て政府や日本を痛烈に風刺したつもりでいるのだろう。しかし左翼が現実で支持を失ってしまった理由がまさに本作に濃縮されている。
クリアしたので一部コメントを変更して再陶工します。素晴らしいゲームで作者さんがSRPGというものをよくわかっていて、緻密に設計され、絶妙なゲームバランスが保たれていることががわかります。
リディキュラスでは、もしかすると緻密すぎて攻略方法というかコマの動かし方がだいぶ限定される場合があるかもしれません。人によるとそこに息苦しさを感じる可能性があります。ちょっと困るのは、1ターン前にロードして戻しても相手の与えるダメージが変化せず、ロードの繰り返しによる難易度下げを禁止する設定のために、何度繰り返してボスキャラがクリティカルヒットするパターンを回避できないケースがあることかなぁと思います。
政治思想的なものはあくまでこのゲームの世界のことなので、現実世界のことと結びつけて批判するのはどうかなあと思います。ゲームのセリフはこの世界での世界観であって、クリエイターさんの考えが反映されているとは限らないと思うので。出来としては満点に近いゲームだと思います。
攻略メモが同封されていることにクリア後に気づきました(汗)最終面は1人2人やられてフォーメーションが崩れると苦しくなるので、弱いキャラに守備力を高めるアイテムを持たせました。おクスリ系のアイテムは結局のところ疲労をとる薬草さえあればほかはほとんど不要なので、盗みが出来るキャラでアイテムを盗みまくって片っ端から売り払い、守備力や魔法防御ステータスを底上げする進め方がいいのかもしれません。
破壊ルートのみクリア。
・ゲームはより快適になった
前作同様、攻略情報も同梱されている。
さらに、前作よりも敵の物量がほど良く調整され、リーダーさえ倒せば良いステージも増加。
武器の使用回数も無制限であり、それに伴い少なくなったアイテム所持数にさえ気を付ければ快適にプレイできるだろう。
・ルート分岐とシステム
(仲間キャラのみ変わる)ルート分岐は某タクティクスオウガのように、
選択肢や敗残兵への追撃でルートが変わるのではなく、
ステージを作戦目標通りに達成した数で決まる。
ターン毎に一方的に攻撃できる(される)システムなので、
秩序ルートで進めるなら作戦目標以外の敵兵には攻撃されても手を出さないことを求められる。
序盤の「解放予定地域で徴発された少年兵には手を出すな!」までは辛うじて理解できるものの、
それ以降の目標地点到達に邪魔になる敵兵を、(殴られながら)釣りださなければならないのは正直理解できなかった。
・右翼への批判とプロテスタントの影響が強いストーリー
所謂「ネット右翼」への批判が強い。
「風見鶏」としては擁護する気もないのだが、
移民による治安・雇用の悪化などには言及しないのは一方的に感じた。
どんな政策だって一長一短はあるのだから、両方明示したうえで批判すべきだと思う。
また敵キャラも「独善的で差別主義な小物」が多く、同情も敵対心もあまり湧かなかった。
唯一好意的に描かれるのは、被差別民族から成り上がったヒロインの親父さんぐらいか。
また、5つの民族問題がストーリーに絡むのだが、同じ民族でも外見的民族特徴はなく髪色も違う。
なので、紹介文にあるユニットを除いては、誰がどの民族なのか覚えられなかった。(鳥頭)
素材上難しかったのだとは思うが、
髪色を統一するか民族数を減らした方が良かったのではと思いました。
(被差別階級にも差をつける「呆れるほどに有効な戦術」を表現したかったのだとは思いますが)
よかった点
・難易度が選択できる
・ストーリーや設定がしっかりしている
・すべてのマップが、一画面に収まる広さになっている
・「障害者」という難しいテーマを、上手く採り入れている
気になった点
・大半の男性キャラの物言いが、似たり寄ったりな感じがする
・アンティパス(敵の大将)の出番がほとんどないせいで、
中ボスのほうが印象が強くなってしまっている
・進め方によっては、詰むおそれがある
(特に、コロンを育てておかないと詰むということについては、
もっと目立つ形で言及しておいたほうがよいと思う)
・コロンの年齢は、もう少し上のほうがよかった
(精神年齢と実年齢の差があまり感じられない)
・同梱されている「武器・道具類一覧」のテキストファイル内で誤字がある
(毒矢の備考欄の「飛兵特効」が「飛兵特攻」になっている)
差別、被差別関係のある5つの民族が暮らす帝国で、差別をなくすために戦う物語であり、熱い展開が繰り広げられ面白かったです。
気になった点
・敵は体力が少ない味方を攻撃してくるため、"味方の累計撤退数が一定になるとゲームオーバー"というシステムとは相性が悪いと感じました。
・プレイヤーの戦闘スタイルによって秩序・中立・破壊主義に分かれ、各々の主義により仲間になるキャラクターや会話の一部が変更さますが、大筋のストーリーは変わらない為、主人公の属する組織と主義に乖離があるように感じてしまうと気がありました。
・イベント中の主人公の行動や会話が、その時々で秩序・破壊にぶれているような気がした。
・敵のキャラクターは淡白に描かれているせいか、あまり敵キャラに魅力を感じられなかった。個人的には、帝国の4天王(?)達の過去や背景をもっと書いてくれればいいと思った(個人的にはケイとハマンをもっと掘り下げて描いてほしかったです)。
・主人公の部隊以外の味方の描写がほとんどなく、本当に組織はとして存在しているの?と思ってしまう程味方部隊の存在感がなかった。また、一度も出てこない組織の上層部が、最後に国の運営を舵取るのはちょっとずるいと感じてしまった(裏方として仕事をしていたのかもしれませんが・・・)。
・杖以外で他者を回復する術がないため、ラスボスの反撃がきつかったです。
良かった点、参考にしたいと思った点
・個人の行動が国の行く末に大きな影響を与える。人生どうなるか分からない。そんなことを考えさせられるストーリーに引き込まれました。
・前述の各々の主義により仲間になるキャラクターや会話の一部が変更される点が良かったです。同じストーリーで3度も遊べるシステムが斬新であり、当方も今後ゲームを作る際には参考にしてみたいと思いました(ただ、中立主義は難しくて遊びきれていませんが・・・)。
・戦闘がサクサク進めることができ、そう快感があった。右クリックで敵のターンをスキップできるのはすごく助かりました。
・キャラクターが多様な考えを持っていて、キャラ被りがほとんどないのが良かった。ただ、極端な考え方の人が多く、中道的(?)なキャラクターが少ない気がしました。
・中国の韓信のごとく、主人公の率いている部隊が大陸全土の敵を順番に攻略していくので、各地の特色などを楽しめてよかったです。
・キャラクターごとに固有スキルがあり、それがキャラクターの特色となっていた。また、固有スキルを考慮して部隊配置を行うと、攻略に役立つなど戦術にも影響しているのが良かった。
・戦闘中の会話イベントが豊富にあり、参考にしたいと思った。
・多様な武器、アイテムがあるものの、ゲームでは得られる資金に限りがあるため、お財布と相談しながら装備を整えるのが楽しかった。
・BGMがクラシックで統一されており、古典・歴史書のようなゲームという雰囲気が出ていた。
物語のエンディングを見る限り、続編があるのかなーと期待しています。
・ノーマル秩序主義でクリア
これを左派の主張が強いゲームといった人がいるが……
私からしてみれば中道派の主張をしてる感じがある。
現状の日本にある左翼主義とは明らかに違い、ネットにも多い右派ともまた違う。
作者自身、しっかりと物を見ている人のように思える。
ファンタジーというよりは、教本に近い。
それぞれの、今に通じる問題を提起している。いいことではあるが、ファンタジー味は薄い。
長所
かなり論理的に物語ができている。
細かいところもしっかりと把握しているため、深入りしやすい。
キャラクターはやや薄めだが話を阻阻害していないのはいい。
シチュがしっかりとしているので、物語に深入りできる。
戦闘は最初ちょっと気になったが、パズルゲーのような感じで楽しみやすい。
その上でサクサクできるのがいい。
短所
メンバーの会話が理屈っぽく。本来熱血のはずのアンディですら落ち着いてる感じがある。
この登場人物、割と女性っぽい民間人か将校くらいしかいないのではと思ってしまう。
世界観がやや現代寄りかつ現代用語が多めなのでどうにも、現代のアフリカの国家みたいに思えてしまう。
ややファンタジー要素が薄く、民族の違いがちょっと微妙に見えにくかったところはある。
また、シナリオも理屈っぽくすっとは楽しみにくい。テキスト量が相当なものだ。作りこみがいい利点ともいえるのだが。
エンディングの後日談はテロップより、ちょっと味気なくても読みやすい固定文章方式でよかったかも。
軽いバグ報告
脇差が1~2射程になってます。
新しい側面を切り開いた感じがあるsrpg。
それ故になかなか楽しいのだが、この世界観がまんま紛争地帯のそれに近い。
楽しくないわけでもない。真面目に話を聞いたり、真面目なものをやりたいならこれに尽きる。
このゲーム、一度でもクリアしきれば、そして中身を理解できれば貴方は立派な知識人だ。
ゲームシステムが非常に快適
敵を倒さずともクリア可能な場面が多く、その場合に敵を倒したのと同じくらいの経験値が手に入る
そのため、全員を細かく動かしての稼ぎなどをせずともサクサク進め、SRPG特有の煩わしさがない
味方も高性能に育つため、的確な操作さえしていれば祈るようなプレイも不要
あくまでストーリーを分岐させるためのシステムなのだが、それがゲームプレイ環境も非常に快適にしている
自分は秩序ルートを難易度ノーマルでクリアしたところだが、
ある程度のゲーム的なやり応えを求めて、かつ、ゲームが設定した最小敵撃破でのクリアを追求する秩序ルートを歩もうと思っている人は、
いきなりハードで始めるくらいでも良いのではないだろうか
ストーリーはある種淡白
語るべきトピックを考える上でのケーススタディのような展開にも見える
法学や社会科学を専門的に習得した自分から見て、「真っ当な」1つの考え方が提示されているので、
今までこういうものに触れる機会がなかった人には良い機会になるし、既に学んでいる人間なら親しみやすいものであろう
現代の社会的な問題を考える一助になる
一つ言えば、寛容を是とする社会を求める人が、寛容さの価値を否定する人に対して寛容でなくとも、
それは自己が掲げる理想の内在的制約に基づくものであって、矛盾ではない
論理の問題でしかないのだが、過激ではない中道の言論人を称する中でも本気で理解できない人がいたりするので、
プレイ中いるいると思いつつも、ため息が出た
作者が理想としている社会は、間違いなく秩序ルートでもたらされるものであるため、
破壊ルートをどう展開させるのかは気になるところ
しばらくしたら、プレイしてみようと思う
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