今ならまだ間に合う、引き返せ
起動してすぐの町の尖ったBGMでプレイヤーをふるいにかけ(逃亡機会を与え)つつも、BGM変更機能を設けているので実質誰もこの聖なるお使いからは逃げられない。
オブジェクトごとにほぼ固有のフレーバーテキストが3行以上用意されているため、すべてを調べたいという欲求を抑えががたいし、進行上必須アイテムもオブジェクトを調べないと手に入らないので結局全調査からは逃れられない。
操作キャラが不敵な笑みを浮かべたオッサンであることに些か不満を覚えつつゲームを進めるも、次に加入するキャラが待ちわびたピチピチギャルかと思いきや、いろいろ厄介な属性持ちの女であることが発覚し発狂。念のため言うとヤンデレとかそういう一部にウケることが確立した属性ではない。
アイテムが一部を除き中古品・盗品であるため自分で使おうと思えないが、アイテムが必要なほど苦戦する戦闘がないので気分的には問題なかった。
ただし全クリア(図鑑コンプ)を目指すならば草むらに落ちてる湿ったアレとか、ベッドシーツにこびり付いたアレとかも集めないといけない。クリア後のアイテム欄からは異臭が漂ってくる。潔癖症の人はプレイできないだろう。
上記の不潔さと臭みにさえ目をつぶれば非常に丁寧に作られたゲーム。。
何もないところを調べると「何もない」という趣旨の3行くらいの冗長な固有メッセージがあったし、「何もないところには「何もない」というメッセージしかない」という趣旨のメッセ―ジもあったように思われるが、これからその有無を確認するためだけにゲームをリプレイするのは億劫だし、今後もしアプデがあったらと思うと恐怖。
調べて調べて調べて・・・調べる!
魔王退治はついで。
物を調べて反応を見ることが目的の戦闘付きアドベンチャー。
例えば「木」ひとつとっても
左の木、右の木、真ん中の木でそれぞれ反応が違う。
多分見える物全部調べたと思う。
メタ発言、ネタが大量に仕込まれていて
アイテムの説明読んでるだけで楽しい。
RPGに対する突っ込みが本当に多いので
王道RPGやる人なら笑える。
問題の?音楽は変更できるようになっていた。
今なら普通に遊べるはず。
内容はともかく、BGMが苦痛でした
BGMに ラップだかレゲエだか、そのあたりのもの(よく知らない)が
多用されており、苦痛でした。
この手の曲が好きな人には楽しいお遊びなのかもしれませんが、
残念ながら私は苦手で、ひたすら辛かったです。
隠し要素探しは楽しかったです。
ただ、上記の理由で基本ミュートにしていてために、手ごたえも半減で、
結局、リストを半分ほど埋めたところでリタイアしてしまいました。
男の勲章全て集めた私は男の中の男だな
一部ネタバレ含みます。
一言で言えば,作者のセンスが光りまくってる作品。
それは主人公マドリガルの語彙力だけでなく,
武器防具やアイテムの一つ一つにまで及んでいて,
装備したり使ったりするのも普段とは違った楽しさがある。
(例えばフランスのパンは武器として装備できる!)
見どころは,独特かつ魅力的に展開するストーリー。
ちょっと癖になりそう。
さらに完全オリジナルの音楽が,
独特な世界観をさらに加速させている。
一聴の価値あり。
街や村,そこにいる人物はさほど多くないので
ボリューム少ないのかと思いきや,
“男の勲章”をすべて集めようと思うと
なかなかに動き回る必要がある。
そしてそのどれもが,
ちょこーっとだけ頭を使って謎を解いていく感じの
小気味よさを持っている(決して難度は高くない)。
話が進むに連れ,深い話になりそうな展開を見せつつ,
案外そうでもなかったというのは,いい意味での裏切り。
勲章もそれなりに数があるので,
全部集めると達成感がある。
これが作者の言う「色々いらんことしてクリア」というやつだな。
ただ一つ言えるのは,
一連のイベントを達成したあと,
次のイベントへの移行が少し分かりにくいところがある点。
勲章のヒントとなるリストがあるから,
それを頼りに進めることにはなるのだが,
一度つまづくとちょっとアカンタイム到来だ。
基本的に自分で見つけないといけない。
あれこれ書いてきましたが,
王道RPGに胃もたれ気味なプレイヤーが
息抜きに遊ぶにはちょうどいいゲームではないでしょうか?
【以下ネタバレしか含みません】
同作者の次作「ワールドサンプラー」で見覚えのある
キャラクターが登場するので,
知っている人だけクスっとできたりします。
特に,とある神様の名前から
猛者教の由来にピンときたときは,
我ながらなんて鈍感なのだろうと笑ったものです。
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