奇しくも目が見えているおかげでこのゲームを遊ぶことができる私は
“盲目の世界”というものに対して乏しい想像力を傾けるのが精一杯なのですが、
あるいはこの物語の様に真の暗闇などなく“光”に満ち溢れていたりするのでしょうか。
……気障ったらしいですね、忘れてください。
まさに深海のような静寂に包まれた穏やかな雰囲気の中で物語は進行していきますが、
その中に漏れ漂ってくる病んだ狂気がまたあくまでも穏やかで、絶妙な二律背反・二重螺旋を奏でてくれています。
そしてその不安定な旋律が、読み進めて行くにつれて少しずつ膨れ上がり……。
「癒死系」の名に恥じぬ?(一見)非常に穏やかな展開なので、
まだとととさん慣れしていない方にもオススメしていきたいかも。
あ、初版(9/2 21:00頃)の時点では少々誤字脱字が多いので、
その辺気になる方は修正待ってからの方がいいかも。
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No.30834 - 2016-09-02 21:32:27
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