五人がいい?四人がいい?それも三人?はたまた一人?二人?
物語にもキャラにも欠点美点があって、それが悪いってわけじゃなくて、その両立が魅力を出してるようなゲームだった。癖のあるゲームだけど、これを小奇麗にし過ぎても、逆に悪意が過ぎてもこの魅力は出ないだろうなって思う。
割とどのキャラも、イラッともすれば愛しいとも思う。まあクリア後アンケは両方訊かれるから嫌いなキャラも答えたけど、どのキャラも平等にイラッとしたり鼻についたりしたけど、ホントの意味で嫌いってってキャラはいないかな。
ヒロインのクーフィアは、愛しいとも思えばちょっとウザいとも思ったりして、良い意味で意地悪なゲーム構成が、程よくスッともさせられて、でもエンディングの履歴のクー絡みを見て、彼女に冷たいエンディング選んだ自分の心が少し痛んだり、まあそんな感じで、どのエピソードもキャラも、感想が良い意味でまとめにくかったです。素直な感想を言うと、100%好きとも言えないから、他のエンド回収も罪悪感が和らいだとこはある。でも単純な好みで言ったらリカのが好きかなー、正直。彼女も正直どうかな、ってとこはあるんですけどね。でも彼女と二人の王国でもいいかな、って気持ちはちょっとある。
キャラの印象の良いも悪いも読み進めていくと変わる感じで、セイが私は結構好きです。彼の実家の任意会話は心に残りました。ゲーム進行に関係ないような選択肢でも、ちょっと立ち止まって考えちゃうようなものがあるの良いですね。あとダンも好きだなぁ。リカ同様、五人でもいいなって思った。二人とも例によって嫌な部分もあるんですけどね。そこ含めても好きだなーって素直に言えるのは個人的にこの二人だった。
色々言ったけど、やっぱりトゥルーエンドは泣けた。そしてやっぱりこのエンドが一番良いな、とも思った。その直線の選択肢とイベントはなんというか、良い意味で作者酷いなwwって思ったけど。起動時の勧めに従って珍しく本名プレイしたんやぞ、おいwwってなる、なった。
鬱ゲーとも言われてるみたいだし、人によってはそうかな?って思うけど、個人的にはそうは思わなかった。苦味もあれば希望もある、そんな感じ。大団円のない、選択制の未来と幸福だからこそ心に残る、そんなゲームだと思う。
世界の中に招いてくれる没入感ある作品
次々とやってくる展開はまるで日常のようで、限られた手法の中でどう選択をして過ごしていくのかが現実的な面も感じ面白かったです。
実際に選ぶ事で世界に生きる人物達と本当に交流しているような感覚があり…また話したいな、また会えるかなとワクワクしながら歩んでいました。
名前を本当に沢山呼んでくれて、勝手にプレイヤーが世界に入りこむだけじゃなくてコミュニティの中に入れてもらってるみたいな没入感が個人的に大好きな所でした。
色んな人物が出てきますが、姿が見えなくても口調や性格で誰が話しているか段々予想がついたりと一人一人の個性がかなりしっかりあって、人間臭い部分なども凄く丁寧に描かれており…
それぞれのままならなさであったり強い思いが伝わる分、途中で頭を抱えたくなったり引き止めたくなったり、色んな思考があるよなとしみじみ考えていました。
旅を進めるにつれお互いの理解度が上がっていくのが感じられるのも嬉しかったです。
旅する前の自分と何か変わったかなと振り返ってみたり、現実と照らし合わせたり。
今まで気づいていなかった自分の考えを見つけるきっかけにもなりました。
1周目を大切にしつつ、何周かプレイすることで更に味わい深くなっていく作品だと個人的には感じています。
とても楽しくてあっという間に時間が過ぎ去ってしまい喪失感も凄かったです。
素敵な作品をありがとうございました!
前半と後半で雰囲気がらり
国王の課題でほっぽりだされる前半(紋章集め)はわりとファンタジーものではよくある展開で、これはこれで王道感があっていいかなって感じでした。
しかし、本作がめんどくさがり屋の私に感想を書かせるに足ったのが、後半(城に帰還後)の「どうしようもなさ」ですね。これはですね、まぁ、普通ならどんでん返しや意外な急展開が起きるわけですが、そんなものはなく、苦しい展開や諦めるかのようなあっさりとしたEDが用意されていて、そこが自分にハマりましたね。
選択肢が多く、フリゲの性質上キャラの掘り下げに制約がかかる中、なかなかよくキャラが作られているなと思いました。
クーちゃんはなかなか人を選びそうなキャラで、全編通して、うわぁ( ^ω^)・・・ってなりましたね自分はw
まぁ彼女の立ち振る舞いこそがこの作品のキーなんで、作者としては「わざと」なんでしょうね。
社畜なので、ED全部見れるかな?と最初思っていましたが、最終盤ですべてマルチエンディングとして分岐する親切設計なのも助かりました。
まぁ、一番胸に刺さったEDは現状維持の社畜EDですかね汗
一体俺はゲームしてまで何を見せられているんだと・・・
豊富な選択肢で主人公に輪郭を与えていき、感情移入して楽しめるRPG風アドベンチャーゲーム
RPGのようなテイストで読み進めて行けるアドベンチャーゲームです。
選択肢が非常に多く、それが反映されることが多いので、主人公への感情移入や世界への没頭度が高いです。
後半は心を抉られるような展開もありますが、人生というものを考えさせられる作品でした。
かなり攻めた選択肢も多く、試してみたくなる魅力に溢れています。
エンディングは複数ありますが、どのエンディングが正解かというものはなく、プレイヤーの信念に沿った選択であれば、どれも間違いではないと思います。
明るく楽しいと話という訳ではないので、それなりに覚悟してプレイした方が良いと思います。
たくさん名前を呼んでもらえて気持ちよかったです。
面白かったです。
たくさん選択肢があるので、主人公の性格を変化させて、本当に自分が物語の主人公のように思えてプレイできて、楽しかったです。
選ぶのにとても悩む選択肢もあって、本当に主人公の人生を生きている感じが少ししました。
リセットしたらもう一つの選択肢を選びなおせると分かっていても選びづらいものでした。
単純に好き、嫌いで判断できるキャラクターがそんなにいなくて
この子のここは好きだけどここは嫌い、ってことが多かったです。
ライツが私に向けてきた感情のように、キャラへの評価は複雑なので、おまけ部屋のアンケートは答えづらかったです。
以下、ネタバレ含みます。
特に印象に残ったシーン。
カシュ―が自分の正直さを、アイデンティティのための思考停止だと自省しているところ。
クーちゃんと椅子を片付けるところで、クーちゃんが虚勢を張ったけど結局耐えきれなくて泣き崩れちゃうところ。
他にも、いろんなキャラの二面性(多面性?)
たくさん選択肢を選べたところ。
自分の選択で主人公の性格が変わるところ。
おちゃらけた選択肢が面白かったです。
職場の隣の席の男の人が退職できてよかったです。
馬車の中の意味わからないカードゲーム盛り上がってて楽しかったです。
マップがとてもキレイで歩いてて楽しかったです。
元素材のクオリティもさることながら、マップを組むセンスが光ってました。
窓から漏れる光の表現や、池に映りこむ空、草むらを歩いた時に出てくる葉っぱ
音の演出も違和感なく物語を盛り上げてくれるものばかりでした。
戦闘の大きく振りかぶる技も、仲間の「護衛」が引き立っていいフレーバーだと思いました。
ほぼ一本道って書いてあったので、勝手にエンドは一つだと思い込んでいましたが、何種類もあってびっくりしました。
意味のないセリフや説明口調がなくて、本当にキャラが喋っている感じがするのが好きでした。
あるエンドでダンの仲間になれたのが個人的に一番嬉しかったかもしれません。
セイさんの献花イベントや、演説好きでした。
好きなところを長々語ってても仕方ないのでこの辺で……。
長編の制作お疲れさまでした!
今度ゲス主人公で二週目してみたいなと思います。
これまで生きてきて最も、俺を満たし震わせてくれたゲーム
<ネタバレを含みます>
ゲームシステムが面白くて、まさに自分が主人公となり没入できるとかは
既に散々レビューで言われてるし改めて書くこともないか。内容の良さはもうとにかくやればわかる
今はただただ感謝を述べたい
「クーフィアに出会わせてくれてありがとう」
それだけが言いたかった
でも言いたいこともう一つあった……初期バージョンの、2015年くらいのレビューを見ると
どうもクリア後のおまけ部屋
キャラ設定のページが……減ってるっぽいんですよねぇ
すごくつらい
なんか当時のレビュー見ると、おまけ部屋の裏設定でハーゲン団長について語られてたらしい(しかも悪人だったの?)けど
今はもう一切ないんですよねハーゲンのハの字も無い、どんな人物だったのかまるでわからない
まあ作中で語ってないんだから作者様が要らないと思ったのなら仕方ないけど、うううすごく気になる
そしてそれより知りたくて仕方ないのが
なんかクーの過去(幼少期?)についても語られてたそうで
えええ知りたいよ……聞きたいよ……
いや養父から暴力を受けてた話なら聞きたくもないんだけど(作中でも言ってたし)、でも知りてえ……
クーのすべてが知りたい……
ついでにハーゲンもやっぱ気になる、何で誰に殺されたんだ……
ドレが何で帝国の裏切り者と呼ばれてたのかとか
作中で説明されないまま終わったこと結構あるんですよねぇ……
解決しなかったオトヒメの件とかは作者様のブログで説明されてたし、むしろ解決してないのが良い味になってると思うのですが
ドレやハーゲンの、そしてクーの語られてない設定は、やっぱり聞きたいなああああ!!!!
もう初期バージョンのデータは手に入れようが無いし
何とか作者様の気が向いたらブログにでも書いてくださらないでしょうか(´;ω;`)
あと重ね重ね、素晴らしいゲームを本当にありがとう
社畜編も良かったと思います
リアルタイムだと、王様から罵倒されるわライツに苛められるわ仲間たちと離れ離れで社畜だわで
冗談抜きに涙目になってましたけど、あれがあったからこそ余計にラスト(四人の王国エンドを選びました)が最高に幸せだったと思う
選択肢次第では社畜人生を選べるってのもすごい。これのおかげで、なおさら自分の譲れないもの、本当に大切なものを選べたなって気持ちになる
こんなに素晴らしい人生を生きられた喜び
四人の王国は、もう死ぬまで忘れないどころか、死ぬまで続く俺の人生そのものです
俺はクーと一生一緒に生きていく
プレイ後の放心状態よ。
すごくおもしろかったです!
最近やったゲームの中で特にプレイ後の余韻がすごくて、数日放心状態です。
選択肢を選べる主人公はまさに「わたし」であり、ゲームへの没入感がすごかったです。
スケベな選択肢を選ぶとちゃんとステータスに残るのも好きです(笑)
キャラクター同士のやりとりが生々しく、だんだんと味方サイド内でドロドロしていくのに阿鼻叫喚状態でした…。
選択肢は選べるものの、「わたし」は無口なのでそれを上手く伝えられないことも多く…。ヒヤヒヤしました。
マルチエンドなので、何が幸せなのか不幸なのか考えさせられます。
きっと「わたし」が幸せだと感じたエンドがベストエンドなのでしょう。
いやー本当に好きです!!記憶を消してもう一度やり直したい!
それぐらい、感情が揺さぶられたゲームでした。
作者さん、素敵なゲームをありがとうございました!
「ゲーム」というツールを最大限に生かした作品
ストーリーのテンポがよく、いい感じに次の展開が発生して途切れるところがないので、常に「続きをやりたい!」という情動に駆られたゲームでした。
選択肢を選べるイベントが多く、プレイヤーの志向を主人公としてある程度性格に反映させることがシステムは受動的な本でもアニメでもないゲームならでは「体験」の強みを最大限に生かせているゲームだと思いました。
何より、選んだ選択肢をキャラが覚えててくれたり、性格や志向を言い当ててくれる等の反映はプレイヤーとしてはキャラと対話しているようで思わずニヤニヤしてしまう演出でした。
登場キャラクターみんな好きです。嫌味な役だったり、ちょっとうざいところのあるキャラもいますが、それらは彼らの抱える人間臭さにあるのをきちんと表現出来ているのが素晴らしいと思いました。またそうした誰しもが抱えるかもしれない感情や想いの言語化が凄く丁寧だと感じました。みんな尊い。
前半の4人でわいわいやる感じはすごく楽しかったです。正直なところ最後まで4人でドタバタの中をふざけながら冒険していきたいと思うところもありました。
しかし、後半から終盤の会話の展開の仕方もすごく好きです。前半のようにふざけた回答はし辛いですし、八方美人なロールプレイングをしがちなのでかなり感情が揺さぶられました。でもだからこそ最後は自分が見たいエンディングを目指して後悔なく最後までやり遂げることができました。
まだまだ語り尽くせないことが多いですが、展開の流れとテーマの関係や、その他細かい演出など、すごく粋な工夫がたくさん詰まったゲームだと思います。
なんという社畜特攻ゲーム
こんなに途中からやりたくなかったっていうかプレイすることに恐怖を覚えたゲームは初めてです
ほんとにめちゃめちゃしんどかったです
とりあえず就活中とか社畜にはしんどいゲームだと思います(私がそう)
正直トラウマになりました ひたすらシナリオで精神をぼこぼこにされます
もうほんと遊びながら不安すぎて呼吸が乱れましたし脈がおかしかったです 中盤のあたりパソコンの前で脂汗流して硬直しました キッツイ
エンディング1つしか見てないので終わり方についてはあまり触れないでおきたいのですがとりあえず私の見たエンディングだと下がった部分は上がりきらずに終わったな、という所感でした クーフィアちゃんもなんか 大丈夫か??
あまりにも怖いので周回する勇気はまだちょっとないです…(こんな体たらくでレビューなんか書いてすみません)
心情の変遷が生々しくてぞっとしました しばらくは放心しようと思います…
素敵なお話を有難うございました!
楽しかった
選択肢を色々選ぶのが面白い
フラグ管理とかすごい大変だったろうなと思います
ここまで手の込んだシステムは商業でもなかなか無いのでは
前半はとにかく和気藹々としてて楽しかったです
ずっとこんなのが続けば良いなと思ってました(;^ω^)
後半は鬱々としてて逆に早く終わって欲しいなと思いました
(どうなるんだろう・・・という不安の中、謎解きと探索にまた時間掛かるし)
そういうテーマというか展開を狙っていたんでしょう
妙に現実的な嫌さというかもどかしさがEDを見てもありました
(私が見たのは多分「四人の王国ED」と言われている奴)
私的には単純なハッピーエンドなのが観たかったかもw
キャラも個性があって愛着がわきます
ただヒロインの思い込みの激しさとか最初はかわいいと思ってたのが
だんだん怖いとかウザく感じるようになるところも妙に生々しさを感じました
ルートによるのかも知れませんが各キャラの生い立ちや結末も
はっきりとは見せない辺りがこれまた生々しさがあったのですが
ちょっとすっきりしない部分が多かったかも知れません
フリゲにはあまり不満点は書かない主義ですが
この作品は狙って賛否両論というか負の部分も正面から描いてる作品かなと思います