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透明な優しさ
凛と兄との最後の夏。寄る辺ない心を探す物語。
兄は、無口だった
でも、気分がいいときは調子よくしゃべった
その時に兄をからかっては、よくけんかをしたものだ
しかし、思い出す兄の姿は、そんな元気な姿ではない
兄のことを考えるとき、心がぼんやりと身体に溶け出す
そして私は、静かな時間の中に身を投じるのだ
白い病室に、骨ばった兄が死を受け入れてベッドに座っている
腰に枕を当てて上半身を起こして
ぼんやりと、窓の外の青い空を眺めている
午後の日射しが、優しく世界を照らしていて
涼しい風が、カーテンをすり抜けて、兄のベッドをなでる
それは、あまりにも静かで、あまりにも透明な世界だった
そして私は知るのだ
この静かで優しい時間の中でしか、兄は存在することができないのだと…
■ファイル名 | touyasa.zip |
---|---|
■バージョン | 1.00 |
■容量 | 53,822 KByte |
■必要ランタイム | |
■動作環境 | Win 98/NT/2000/ME/XP/VISTA 32bit |
■特徴 | |
■推奨年齢 | 全年齢 |
■登録日 | 2007-07-17 |
■ファイル更新日 | 2007-07-17 |
■情報更新日 | 2007-07-17 |
このフリーゲームのレビュー
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ザワークラウド 2019-03-25 19:10:04
文字が大きいので読みやすい。
だが、登場人物について説明が不十分なまま話が進むので、
置いてけぼり感が半端ない。