ネタバレありの感想です。
冒頭の始まりから何かな何かなと期待させてくれるような感じで、お話の特殊設定の説明も丁寧でとても物語に入っていきやすいです。
探索もフラグ立ても非常にわかりやすく、誰でもプレイできる作品かと。
……それだけにササの過去をうっかり見ずに進めてしまったのですが(笑)気になるのでやり直しました。
ちょいちょい入る絵も絵本的で可愛らしいです。特にサンプル画像にもなってる絵がいいなあ。
物語と設定がしっかり絡み合っていて、物語そのものもいい話でしたが、ササの仕事を眺めつつどうなるどうなると惹き込まれる作品でした。
そして台詞回しが素敵!
物調べた時のササの反応やモブ、深い事やユーモアに富んだことを言ってくれるおもしろ道具さんら、修復した物語の文章、なにからなにまで読んでて気持ちいい作品。
特にシャトーの記憶の辺りは優しい空気で良かった。
構成が丁寧で、最後の大団円まで見届けるとホントあの挿絵が感慨深かったです。他の季節の精霊さんにもできれば会いたかった。
ササのお仕事をもっと見ていたかった。
短い時間で素敵な話が楽しめる作品でした。童話とか絵本みたいな空気の作品が好きならオススメです。
【ネタバレあり】
物語自体は「望まれていない冬の復讐」というオーソドックスなもの。でも冬だけが間違えていたわけじゃないというスパイスがとても良かったです。
途中で飽きてしまうストーリーではなく、キャラクターもそれぞれが立っていて最後まで楽しめました。
残念なのは物語の整合性。
シャトーが家に居る時間にはシャトーはササと出会ってすらいないはずなのにシャトーは「お姉さん」ではなく、先程「ササって呼んで」と言われた通り「ササ」と呼びました。ここで「時間が巻き戻ってもササのことがわかるのは、ササが外の人間だからかな?」と思いましたが、後で冬の神殿で会った時は「休もうって言ったのはササじゃない」。ここでぷつっと集中力が一度切れてしまいました。
ストーリーを進める為にシャトーにササを覚えさせて、どの時点に来たかをプレイヤーに知らせる為にシャトーに忘れさせたように見えてしまって、プレイヤーには親切でも流れには合っていないなと感じました。
全体がとても良かったのでそこが引っ掛かってしまってとても勿体無かったです。
仮面の男の「暖炉~」のセリフで堪え切れず泣いてしまいました。
クリア後のおまけなどで、修復された完全な物語を最初から最後まで読み通せたりしないかな~なんてついつい期待してしまうくらい物語に入り込めてとても楽しかったです。
プレイヤーとして別の物語の修復にも立ち会いたいと思えました。ありがとうございました!
【ネタバレ含】
本の修正ばかりではなく、寄り道してササの過去を知れるのが良いですね^^
ですが外に出れないのは…少し残念だったなーと。
出る必要が無いと言えばそうなのですが…キーワードが固まり過ぎてて、外に探しに出かけたり出来ても良かったと思いますが…
きっと膨大な量になってしまう又は世界観を壊す(あくまでキーワード入手は本の中)可能性もあったのかなぁ…と(><)
一つの物語を直すお話だったので、もっと物語を直したい!と思えました。
次の作品を楽しみに待ってます。
心温まるストーリーでした^^
ラストは思わずウルっとしてしまいました…!
「ブラックアウト」と呼ばれる現象によって物語が歪められた本の中へ入り探索して入手したキーワードを使い世界を修復していくゲーム。戦闘非搭載型のRPGとなっており、キャラクター達がコミカルに、時にシリアスに動くのが最大の魅力。
非戦闘搭載型RPGの最大の難点である。UXのメリハリについも、「イベントシーン」「探索シーン」「推理シーン」(勝手に呼称)に分かれており、波があり飽きない。何をすれば良いか明確に提示されているのでとても遊びやすい作りになっている。
あとなんといってもストーリーがダレない。基本的にほぼ文字を読むゲームなのだが、テンポの良い会話やラストシーンのまとめ方などシナリオの構成力がとても高い。すごく羨ましい。ボリュームも最適。違う本の世界でのササとノースポールの活躍ももっと見てみたいと感じた。
シナリオを制作する上で大切な考えを主人公たちのセリフから学ぶことが出来る教材にも使える作品。
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