オーソドックスなシレン系のローグゲームです
本家のシレン系と異なり、敵の視界外から眠らされたり、武器・防具を錆びさせるなど
不条理な敵はあまりいないです(でも一部の高レベルの敵に視界外から攻撃する奴はいます)。
アイテムを入れる壺がなく、アイテム欄は20個までなのでカツカツになりやすいです。
状態異常や特殊攻撃を防ぐ回数制のお守りがありますが、
全然食らわないとアイテム欄を潰してしまうので悩みの種でもあります。
どのアイテムも長所短所があるので取捨選択はけっこう悩みます。
合成は飲みこんで合成してくれるモンスターが定期的に出現するので、
特殊な武器防具が手に入れば合成は容易です。
階を進むごとにタフなモンスターや嫌な特殊攻撃を使うモンスターがいるので、
合成は重要です。
あと倉庫はありません。全て持ち込み不可ダンジョンです。
70階の罠ダンジョン古代の迷宮と99階の太陽の迷宮は特に難しいです。
システム的にトルネコ3に似ていますが、合成や杖の仕様など独自要素が多いので
そこまで難しくない星の迷宮や月の迷宮で実験を繰り返してから挑戦してみてもいいかもしれません。
摩訶不思議のダンジョン
(※以下長文となります。ご容赦を!)
難易度別の通常ダンジョン3個と、罠ダンジョン1個の
計4個のダンジョンがあるローグライクゲーム。
リプレイ機能・エディット機能・キーコンフィグなどが搭載されています。
リプレイ機能では、プレイ中の1ターンごとの行動を見返すことができます。
エディット機能では自分でダンジョンの出現アイテムや敵ステータス、階ごとの敵配置などを設定できます。
デフォルトのダンジョンの中身も確認できるため、攻略本としても役立ちます。
ゲームシステムの特徴としては、アイテムの識別回りがとても便利です。
未識別のアイテムは効果が発動したときに自動で識別してくれたり
店に入った時点で値段から候補を絞ってくれたり
プレイヤー側が名前をつけて記憶するといった手間を省いてくれる点が親切でした。
また、全てのアイテムの説明文に効果・持続ターン・値段など明記されており
未識別のものも、候補にあるアイテムはどんな効果なのか確認できたり
状態異常にかかったとき、その効果や残りターンも常に確認できたりするところが遊びやすかったです。
非常に気遣いを感じたところとしては、このゲームには多様な敵や罠が存在しながらも
アイテムを直接消滅させるものや、レベル・HPや力の最大値・装備の修正値といった
ステータスを永続的に下げるものがほぼ存在しません。
たとえプレイにさほど影響がないにしろ、せっかく上げたステータスやアイテムを失うのは
少なからずストレスに感じるため、徹底してそれらが排除されている点が快適でした。
戦闘バランスは終始シビアに練られており
攻撃と防御のどちらを上昇させても、その実感を得られるところがよかったです。
だいたい敵から6~8回続けて攻撃を受けるとやられるバランスが最後まで続くため
ダメージ増加系の剣を合成し、2回の攻撃で倒せる敵を増やすことが重要に感じました。
高難易度のダンジョンになるほど、敵同士のシナジーが厄介になる点が印象的で
マップのグラフィックがひとつだけで代り映えしない風景の中でも
まったく別のフロアにやって来たような、メリハリのきいた雰囲気を味わえました。
装備の種類が多彩かつ、合成できる能力の数に限りがあるため
一方の敵に特化させても、他方の敵への対処にアイテムを消耗させられるという具合に
繰り返すごとに違ったプレイ感を得られるところが面白かったです。
ひとつ気になったところとしては
前述の通りさまざまな情報を明記してプレイヤー側に配慮しているだけに
合成回りだけ暗黙な部分や、直感で把握しづらい点が目につきました。
具体的には、以下3点が一見してわかりづらかったです。
●暴れビーフ系の敵に装備を飲み込ませることで合成できる
●敵による合成では、修正値の小さい側の装備が+2以上だと半分の値に換算される
●同じ能力の装備でも2個合成すると効果がパワーアップするものがある
ノートPCでプレイする方への注意点として
3個以上のキーを同時に押す場合、うまく入力されない組み合わせがあるため
デフォルトのAキーだと斜め移動ができない可能性があります。
自分の場合はRキーに設定すると斜め移動ができるようになりました。
(できれば位置的に同時押ししやすい
ShiftキーやCtrlキーもコンフィグで設定可能ならうれしかったです)
個人的なツボにはまった点としては
他のローグライクゲームの癖で、商品の杖を識別しようと1回振って
1回分の値段だけ払おうと思ったら、杖の値段を全額請求されてしまったことです。
でもよく考えると現実の商売ではそれが当たり前だよなあと
常識を諭された気分になって、妙な納得感とともになんか笑ってしまいました。
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