愉快な自殺ゲー
※ネタバレあり
タイトルで気になっていたのでプレイしてみた。不謹慎かもしれませんが愉快で明るい自殺ゲーだなと思いました。というのも友人の手紙のシーンの文体や言い回しが愉快すぎたせい。ラノベのような上手い事言ったみたいなルビやら茶化したような謝罪、友人は厨二をこじらせて逝ってしまったのかなと個人的に思いました。
友人のキャラ、主人公の心理描写と短いプレイ時間で楽しめた作品ですが、後書きではああ書いてあったけど私には普通の友人同士にしか見えなかったかな。(タイトルの表記を踏まえずとも、なんかやり取りが)そっち方面に想像するにしても、この作品はニアホモの方が面白いと思ったので後書き的な楽しみ方は私はしませんdした。
テーマと展開はアレですが二人の仲の良さには和むものがありました。いや本当なんで死んでしまったんだ友人(笑)
お粗末な作品
作者の方にとって非常に酷なレビューになるとは思いますが
正直書かずにはいられないくらい酷い作品だと思ったので書きます。ネタバレを含みます。
・プレイ時間について
まず20分もかかりません、人によって読むスピードに差はあれど、どれだけ遅くても10分もあれば読めます。
普段から活字に慣れている方なら5分もあれば終わってしまうのではないでしょうか、余りにも短すぎます。
・内容について
タイトルと友人の死と向き合うノベルゲームという宣伝文に惹かれてプレイしましたが、
内容は非常に希薄でほぼありません、ただ友人が自殺して主人公が墓代わりに穴を掘って埋めるだけです。
もちろん作者なりに演出を加えている部分はありますが、全てにおいて薄すぎます。
考える余地を広く取り過ぎて主人公像や友人像が全く見えてきません。
あとがきにも、プレイヤーに想像、推敲してもらいたいという作者の気持ちが書かれていましたが、残念ながらこれでは想像のしがいが無いというか
あけすけに言うならば「考えるのが面倒なのでプレイヤー毎に勝手に考えておいてね」と丸投げされている様に感じられます。
また、同じくあとがきにありましたが、タイトルに彼と付いているのに友人を女性と仮定してもう一度プレイして欲しいとありますが
それならば最初からタイトルも「自殺したアイツの墓を掘る」等どちらにも取れる様にすれば良かったのでは?と思ってしまいます。
・総括
私個人の意見となりますが、この作品は作者の方が考えたシチュエーションや設定等を固めていないふわふわと浮いた状態のまま
こうして公に出してしまったのではないかと考えています。
思いつきはしたものの物語の地盤を固めるのが面倒で…となったのではないかと。
読み手に色々考察や想像をして楽しんでもらうにしてもこれでは材料が少なすぎます。
かなり酷なレビューで不快な思いをされるとは思いますが、正直な感想です、すいません。
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