幼馴染4人の日常が、マキナという介入者が現れることによって嘘だらけの世界に変えられていく...
この手の作品は、現実と非現実の匙加減を誤ってしまうとどちらかの要素が死んでしまって勿体ない感じになるのですが、その部分もうまく調整されており良かったと思います。フラグもちゃんと回収してくれましたし。(ただ、登場人物が時々発する雑学的なものをもう少しナチュラルに組み込んでいただければもっとテンポ良く読むことができると思いました...)
システムについては、前の人が言ってくれましたので省略させていただきます。
次回作を期待できる要素が何箇所かあったので、新たな役者によるマキナ劇場を期待してます。(冒頭の医師の物語も密かに期待してます。)
最後に、今作で自分が気に入ったキャラは「天峰凪」です!純粋元気っ娘好きなので...長文失礼いたしました。
過去の記録を改ざんし、それが今までの正常であったかのようにしてしまう。そんな世界を複数視点で眺めるノベル。
第二章までは「ああ、そういう話なんだな」と、陳腐な物語というあまりよくない印象を受けていましたが、第三章に突入するに連れ、だんだん「恐怖」というものを抱いていきました。過去を書きかえる恐ろしさが巧妙に描けている作品です。
既視感、デジャヴというのは誰しも味わったことがあるものだと思うので、それがさらに恐怖への拍車をかけています。
シナリオは高レベルだったのですが、全体的に見るとやや読み進めるのが億劫になる要素がありました。
文章がテキストウィンドウに入りきらなかったときに改ページされたあとに数文字だけ表示されたり、音量バランスが少しおかしいかったり。
音量を全体的に見ると小さすぎると思います。音量バランスとしては、ボイスが飛び抜けて大きすぎるかと。
ただ、バランスに関してはメニューで好きなように調整したあと、コンピュータのほうで大きめにすればいいので困るようなことはありません。
あとさすがにヒロイン視点であっても地の文にボイスはいらない気がします。
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