王道かつ質の高いホラーゲーム
システムは古き良き学校であった怖い話形式で、キャラクターがそれぞれ怪談を語るという形になっています。
というわけでゲーム性はそこまでないのですがシナリオの方は(いくつかどこかで聞いたことのあるようなものも混じってましたが)怪談として高水準ですし、なにより文章が癖がなく物語に没頭しやすいのがありがたかったです。
語り手それぞれに個性を与えつつも、ホラーとしての雰囲気を壊すほどには変な表現はないという絶妙なバランスです。立ち絵が無いのもより硬派なホラーの雰囲気を出すのに一役買っています。
総じてシンプルなゲーム性ながらもホラー作品としては十分すぎる内容を持った作品だと思います。個人的にはホラーとしては「見えないともだち」、ひとつの物語としては「二度と会いたくない奴」が好きでした。ホラーの中にほろりとできる話を1つ混ぜておくのも、この手の作品では王道ですね(笑)
非常に好みの作品でした。
数あるホラーゲームの中でも「いくつかのショートホラーを淡々と聞いていく」という形式が大好きな私には、まさにピンポイントでツボな作品でした。
恐ろしい画像も立ち絵もなく、音と文章と効果でここまで怖くしてしまうその手腕に感服です。
語り口もタイプも違う様々な怪談が聞けて非常に楽しかったです!
個人的に一番怖かったのは「お化け屋敷の女」でオーソドックスな流れからの転調に怖がらせてもらいました。
一番好きな話は「異世界からの」です。
この不気味さはたまらない、と同時にいろいろな隠喩も含めて考えさせられました。
怖かった・・・
さくさく進めて、話が長すぎず短すぎず
自分にはちょうどいい長さと展開でした。
話の内容も怖かったけど
BGMが話の内容の変化と合いすぎて
本当に怖かったです。
※ネタバレあり
エンディングの先生が出てくるオチが一番面白かったです。
主人公が落ち着いていて、恰好良かったです。
素晴らしかったです! (ネタバレあり)
※ネタバレありです
どの話も盛り上がり所があり、脳まで鳥肌が立つほどいい怖い話でした!
シンプルに怖い階段話や不思議系、妖怪・怪異などバラエティにも富んでたし、それだけでなく話に合ったキャラ付けや語り口調でリアルな体験談のような怖さが出ててすごかったです!
ここからは個人的な感想ですが、一番ゾッとしたのは「異世界からの」ですね・・・これは気持ち悪いwすべて想像で絵を補いながら恐ろしい冒険談を聞いていくけど、実は今まで隣にいたそいつが想像していた化け物と知らされるとか嫌すぎますね・・・w
それと一番好きな話は「とある儀式について」です。
これは話が好きというか狂人Y君のイカレっぷりがとてもイイです!!周りの人がバンバン死んだのにもかかわらず、A君を捨てるのではなく「俺はこういうものが大好きなんだ」と言い所有することを選んだY君。映画のラストシーンのようなY君の不気味な笑顔の絵が浮かびました。こういう終わり方すごく好きです!
あと後々引きずりそうなのは「呼び出されたもの」の話。鏡で何か起きるみたいな話は聞き終わった後でも、しばらくの間現実で鏡を見たときに毎回思い出すのがいやらしくもあり、いい所でもあると思います!特にこの邪神、髪が長いとか唸るとか微妙に被ってくるとか最高にいやらしいですねw(褒め言葉
長々と語ってしまってすみません!とにかく素晴らしかったです!
怖い話がたくさん読めて楽しかった
ED1は「Aくんと祭のむこう」をプレイ済みの方が意味が分かりやすいと思います。
個人的に1番怖かったのはED3、好きな怪談は「校庭のあの子」です。
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