寂しく美しいハロウィン
終始BGMが英語のボーカルなのが独特。最初は歌のみなのが、三人と出会って豊かな伴奏つきになる演出にはなるほど……ってなりました。
プレイ時間詐欺って感じに、個性豊かな女子三人と過ごす日々はあっという間で、一日一日が簡潔な文体と文量なのに濃密。美しくてシンプルな文章書けるのがこの作者さんの強みの一つ。
しかしプレイしてて強く感じるのが、穏やかなのに切ない空気。全ルートラストシーンでは寂しかった。希望はある感じだし、敢えてこの空気で統一したんだろうなとは思うが、切ない。
お気に入りはカーミラとメロウ。サクラも勿論好きなんだけど。ちょっとHな空気と寂しい空気が素晴らしい。
いつやってもいいけど、舞台の秋口とか、今の冬とか、ちょっと寂しい季節にやりたい感じのゲーム。
aaaaa
独特の雰囲気があり、良かったと思います。
全体のイメージは「夕焼けの街」、
異国、綺麗、夕焼けから感じる温かさ。
あとは、寂しさ?みたいな感じ。
BGMも歌なので、寂しいんだけど賑やかさも同時に感じられた。
その統一されたイメージは最大の山場でも崩れてはいない。
人物の表示は無く全てテキストのみで綴られるストーリー。
作品はハロウィンを題材にしており、
ヒロイン達と過ごすのはハロウィンまで。
終わりが決まっているので、ハロウィンに近づくにつれ山場になります。
山場(主人公と各ヒロインのドキドキシーン)はあるんですが、
わかりやすい突出した山場ではない。
普段の状態のドキドキ度を「3」くらいとすると山場は「8」くらい。
我らが期待する山場って「20」とか「30」くらいなので、
まずその認識を正す必要があります。
普段の日常でも甘く温かくチョイドキドキな感じがしつつ、
我らも静かにその様子を見守りつつストーリーを追う。
山場も確かにドキドキ度が上がりますが、
我らも、2人の行為の繊細な描写をジックリ眺めつつ、
2人のお互いを想う心の繋がりを感じる。
やはり、この2人の感情は簡単には言語化できないんじゃないかな。
この山場は実際に読まないといけないと思います。
ヒロインは3人、それぞれ異なる雰囲気のドキドキシーンなので、
ガールズラブの入門としても良いと思います。
サクラとメロウの胸が豊か描写、
10/16のメロウとのシーンは良かったと思います。
あとは、攻略は3人ですが、最初から最後まで主人公はヒロイン3人と一緒。
途中の選択肢でポイント加算しつつ最後の方で各ヒロインルートに入ると思う。
ポイント加算性なので適当にプレイすると、
各ヒロインとのイベント(例えば上記の10/16のメロウとのイチャコラ)を取りこぼしてしまい、
それに気付かずに3人攻略出来てしまう。(10/20辺りでロードしてからポイント稼いで各ヒロイン攻略)
これを避けるために、攻略対象を決めたなら最初からそのヒロインファーストで
選択していくのがベストだろう。
良かったと思います。
ドキドキ×3。最高。
あっちの世界とこっちの生活のこと知ることができて
嬉しい。
最後うるっとした。美しい作品ありがとうございました。
シックな音楽に彩られた少女達の物語
大体一周じっくり読んで15分弱ほどの長さで、選択肢の分岐も簡単なので軽く読むことが出来。
それでいて、繊細な文体が物語を泡のように綺麗に彩っているので、プレイ時間よりも長くプレイして居たように夢中になれました。
少女だからこその淡さと心の揺れ動きが見て居て楽しく、キャラもハッキリと立っていたので見てて面白かったです。三人の少女はそれぞれ説明文の通りに妖精、人魚、吸血鬼の3人の女の子を家に引き取るという所から始まります。
けれど、それはハロウィンまで。その前提をプレイヤーが知ってプレイすることで、さらに儚い雰囲気が醸し出されて経験することができました。
どのENDも素晴らしかったです。
「百合/GLのノベルゲームをやりたい」
と言う人は迷わずにこのゲームをとってプレイして欲しいゲームでした!
素晴らしいゲームを作ってくださりありがとうございました!
とても楽しかったです!
しんみりしっとり
少女たちの自然体でごく日常的な遣り取りが、でもハロウィンが来たら別れないといけないんだよなぁ…というラストを思わせて、終始切ない気持ちで読みました。
四人の何気ない日々がすごく素敵で大切なものに感じられます。
優しいボーカル付きBGMと、温かみのあるグラフィックが、お話の雰囲気にぴったりでした!
細く女性的なイメージのフォントも、主人公視点のテキストと合っていたと思います。
人生のひと時を
何ものにも代えがたい人生のひと時をたわいないやり取りで見せる良ゲーです。
主人公の女の子が自身の在り方に悩む描写は少女時代の普遍的なシーンだと思います。
ヒロインも個性があり、それぞれのこれまでの生き方が見えます。
サブキャラクターの少年とのやり取りも「ああ女の子だなあ」と。
かけがえのない時間を過ごせました。
雰囲気が合えば素敵なゲーム。
ゲームと言うか、展開式の物語のような。
受け入れることが出来ないとつらいだけの、砂糖菓子のような作品でした。
全てのEDを見ました。
一ヶ月ということで長めかな? と思いましたが思いのほかテンポ良く物語が展開していったので読みやすかったです。
また、文章も丁寧で個々のキャラクターの心情を分かりやすく描いていたのもあってか作品に入りやかったです。
百合シーンもゾクリとさせるようなものから、純粋に想いを伝えるものに、ベッタリと甘えるようなものと、それぞれの個性が際立っていてとてもよかったです。
総じて私好みの作品でした。
このような作品を作られた作者様に感謝しています。
きめ細やかでいて、かつ、どこか感傷的な文章は、読んでいてとても切なくなりました。
登場人物たちの、揺れ動く感情の機微が伝わってきます。
まだ全部のEDは回収していませんが、これからしていきたいと思います。
素敵な作品をありがとうございました。
幻想的で繊細な物語
紹介画像が綺麗なのと、作者さんの前作をいくつかプレイして気に入っていたのでダウンロード。全EDクリアしました。
導入から世界観が細やかに表現されていて、きれいなBGMと合わさって違和感なく入り込むことができました。登場人物と主人公の一ヶ月間の日々を温かく綴りつつ、それぞれの感情の揺れ動きや掘り下げもちゃんと描かれていて最後まで飽きません。百合シーンはいやらしいとかじゃなく儚くて綺麗な印象でした。
10月のハロウィンシーズンにやるのにピッタリですね。
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