ツクシ編で号泣。高評価。
ボカロPさんが作ってらっしゃるということもあって、興味を持ち、やってみました。私としては四天王が弱く、もうちょっと強くしてもいいかなぁと思います。勇者編が終わる前と後にミサという女の子が作った曲たちの過去エピソード付き。ツクシ編は思わず号泣してしまいました( ;∀;)幸せになって欲しいです・・・。
今、ネコの過去編をやっているのですが、敵になぶり殺されてて積んでます(;^ω^)ここの敵は対戦できるようにしてほしいですね、じゃないと進めません。
攻略も実況動画もないので自力でやるしかありません。
私としては高評価。星4つです。次回作もこういうのを作ってください!!
ゲームバランスは修正必須、大味なゲームバランスを受け入れられるかどうかで評価が変わる作品
※クリア済み(2時間30分程度、ユウシャルートのみクリア)
・ゲーム内容
現実世界の勇者(主人公)は生死の境を彷徨っている状態。
この世界に勇者としてくる者達は皆そうであり、生死の境を彷徨うきっかけとなった出来事の記憶が無い。
クロという魔王のような存在を倒せば現実世界で目覚めることが可能であり、それを倒すのがこのゲームの目的。
まずはレベル上げの為、あたりに散らばっている四天王を倒すことを決意する。
・最初の始まり方
最初の始まりは期待できる始まり方だった。
タイトル画面もスクリプトを使用して変更しオリジナリティがある。
ゲームを始める前は良い。
・シナリオ
唐突に始まるシナリオ。
今日から勇者になると言われるが、オープニングが簡素かつ唐突過ぎるのが難点。
ロクな世界観の説明の無いまま最初の戦闘が始まり、期待度が下がる。
最初のマップが適当な真四角のマップで、また期待度が下がる。
その上プレイヤーが置いてけぼりな展開が始まる。
前後のシナリオの入り方が妙で設定・展開が崩れる事が多い。
だが一応盛り上がる部分はあるし、シナリオの台本こそ悪くないのだが・・・
序盤の始まり方は修正必須。
・戦闘システム
敵のライフが分かるため、戦略を練れる。
5人戦闘が可能で多人数での戦闘が可能。
画面がゴチャゴチャしている訳でもないので良いUI。
戦闘方式はいつものVX方式だが、VX自体の戦闘速度が遅いためスクリプトで高速化を行ったほうが快適になるだろう。
・BGM
フィールド毎に戦闘BGMが変わり、種類も豊富で戦闘が飽きない。
評価できる部分。
盛り上がる部分は盛り上げるBGMが流れ、しっかりとした作りになっている。
・ランダムエンカウント変更
ランダムエンカウントを消せるスキルがある。
これを使用する事によりランダムエンカウントを発生させるか否かを変更でき、ゲームプレイが結構快適になる。
・一部のダンジョンが自動生成ダンジョンかと思われる
ツクール製の自動生成ダンジョンを使用したゲームを長年プレイしてきてはいるが、
自動生成ダンジョンを目の前にすると『手抜きか?』と思ったりする。
曲がりくねった道だけでめんどくさいだけだし、謎解きも無ければ攻略のしがいも無く、
ただ敵がエンカウントする部分を歩くような感じで楽しいと思った事がない。
ダンジョン作りがめんどくさいのは分かるが、ダンジョンはRPGの核となる部分なので使わないほうが良い。
・ゲームバランス
結論から言うと、問題点がかなり多すぎる。
良い意味で言えば大味なゲームバランス、悪い意味で言えば完全に調整放棄。
・・・というか、テストプレイすれば大体修正が効くのが多い。
修正するべき所が多々あるため、何個かに分ける。
①最初の街でいきなり作業プレイ
最初の街でレベルを上げることが出来るが、これはやってて面白くは無いだろう。
『人に話しかける→戦闘』の繰り返しで敵も弱く、主人公達のスキルも無いので結局Zキーを押すだけの作業になり、飽きる。
戦闘終了後の話も無いし、そこらにいる人全員の経験値が同じなため、作る意味が無い。
最初の展開ばかりはどうにかならないだろうか。
②能力アップアイテム
アイテム屋に能力アップアイテムが1000円程度で売られている。
後半は金がかなり余り、何個も買うことで能力のインフレが起こってしまった。
ゲームバランス崩壊の恐れがあるため、極力入れないほうがゲームとして良くなるだろう。
③強すぎる仲間
ツクシという途中から仲間になるキャラがいるのだが、
そのキャラの技の威力が異常な程に高く何と消費MPが0。
敵が1体の時に異常な程の強さを誇り、ゲームバランスを崩壊しかねない。
さすがに使用MPを作ったり、発生速度を遅めにする等の調整したほうがいいだろう。
一応ツクシのみ回復量が少ないという弱点を抱えているが、それでも強い為、修正は必須。
サクラという仲間も消費MPが0なのに通常攻撃より威力の高い全体攻撃を持ち、
少ない消費MPで敵全体の能力を複数低下させる技、味方の全能力が上昇する技等、
あまりにも大味すぎる性能を持ち、ボス戦などの緊張感を完全に無くしている。
戦闘部分、特にスキル部分はかなりの調整不足が目立つ。
④敵の「身を守る」
主に雑魚敵が使用する「身を守る」。
単体の時の「身を守る」はハッキリ言って意味が無い。
敵が複数いる状態で「身を守る」は初めて効果を発揮するので、単体時の「身を守る」という行動は作る必要はない。
防御力を上げる、カウンタースキルにする、単体になると使用しない等にすれば戦闘の展開が変わる。
⑤弱い技と強い技を使ってくるボス
シナリオ上同じボスと戦う事が多く、能力も上がって主人公達の前に立ちふさがるが
主人公達はかなり強くなっているのに、敵は一昔前の技を使ってくる事がある。
当然あまりダメージはないし、そのための戦略もいらない。
バランス調整のために『同名の技だが別性能』・『前回の技を破棄し、別の技を追加』などで調整は可能。
⑥とある戦法を行ったら最後、ボス(ラスト含む)が単なる作業
このゲームの評価が著しく下がった点でもある。
このゲームのボスは大抵のスキルは魔法攻撃で、精神力に左右されるスキルを持っている。
普通に戦うと相手の精神力が高いためか2000~3000程のダメージが全体に飛んできてかなり厳しい戦闘になるが、
精神力を下げる技を使うと食らうダメージが激減し、ボスとは思えないヌルい戦闘となる。
逆に使わなければかなり厳しく、どんなに能力が高くても全滅する事が多々ある。
修正案として、ボスが使ってくる攻撃は魔法だけじゃなく、物理のスキルを作ったり、元々の威力の調整を行うべきだろう。
能力弱体化のターンを短くしたり、能力を下げる確率を下げるなどでかなり改善される。
出来ることなら敵味方全体の能力を一度見直して作り直すのが一番だが・・・
後、相手の攻撃が魔法ばかりで防御力の数値が意味を成していないのもマイナス。
・感想
大味(調整放棄?)なゲームバランスや序盤のとっつきにくさ、中盤以降の急展開等が足を引っ張ってはいるが、
プレイしていて面白い部分もあるので、決して万人受けとは言えないが、やれなくもないゲームに仕上がっている。
フィールド毎に戦闘BGM変更やエンカウント設定、見やすいUI等、
良い部分はかなり評価できるので、シナリオ展開やゲームバランスを修正していけば、良い作品になる。
筆者自身「ボカロ」というものにはあまり興味無く、「ゲームとしての部分を評価しており」
説明文で書いてある「くるりんぱP楽曲要素」という部分に関しては評価していない。
その手が分かる人には評価できるのだろう。
主人公は勇者というRPGの基本要素を詰め込んだ作品。
序盤さえ乗り切れば悪くはない作品なので興味を持った人はプレイしてみるといいだろう。
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