完成度の高さに脱帽、秀作タクティカルRPG
戦闘を楽しむことに特化したRPGですね。ハマる人はどっぷりハマるでしょう。
システム、ストーリー(というか設定)、ビジュアル、音楽、全てにおいてハイレベルに作り込まれた作品であり、満足度の高いゲームとなっています。プレイ時間は裏を含めた全ダンジョン攻略+裏を含めた全ボス捕獲で40時間程度でした。
まずはシステムについて。
通常フィールドはハクスラ的なアレ、戦闘は3×6マスのタクティカルバトルという作りになっています。スキルの種類が豊富&いずれのキャラもクセのあるスキルセットとなっているため、プレイヤーの力量次第で戦果は大きく変わってきます。
堅牢堅実な構成であったり、特定の相手へのメタであるとか、上手く状況を作り出して初めて真価を発揮する激強コンボなどなど、プレイヤーの腕と好みにより無限の戦術を生み出すことが出来る奥深さこそ、このゲームの真骨頂と言えるでしょう。
操作方法は一般的なRPGと比べればやや複雑といえるかもしれませんが、すぐに慣れるレベルかと思います。私はゲームパッドでプレイしましたが、特にストレス無く快適にプレイすることが出来ました。
次にストーリというか設定について。
ぶっちゃけますとストーリーは殆どありません。説明書に「このゲームには特にこれといってストーリーがありません」と明記されています。が、40ほど存在するボス戦ではしっかりと内容のある会話イベントが挿入されますし、ゲーム内の用語集を読み込めば細密に作り込まれた世界観を知ることができます。好みが分かれるとは思うのですが、私はこういうやり方もアリだと感じました。
注意点としては、幾つかのボスイベントにはグロ、あるいはエログロな表現が多分に含まれるということでしょうか。スキップもできますので、苦手な方はサクっと飛ばしても良いでしょう。雰囲気十分の良テキストなので、苦手でない方は是非に。
次はビジュアルですね。
これはもう、実際に見ていただくのが良いかと思います。
独特のタッチで美しく描かれた立ち絵、滑らかに動く戦闘キャラ、(特に大技の)美麗なエフェクト、どれをとっても大変素晴らしいです。特に兎人のキュイのもふもふ感のといったらもう、フリゲ界No.1ヒロインの風格ですよ。
そしてただ美しいだけではなく、かなり芸コマなんですよね。怪物型モンスターは被弾してもただ仰け反るだけだったりするのですが、人型で知性のある(と思われる)モンスターは被弾時に防御の構えをとったりするんですよ。こういった細かい部分にコダワリが見えるとテンション上がりますね。
最後に音楽について。
神選曲です。選曲も使いどころも素晴らしいですね、センスの塊としか言いようがありません。自宅の蓄音機から全BGMを聴けるようになっているので、ボスが強過ぎて進めん!という方も安心です。超強いんですよ、一部のボスが。
大変素晴らしいゲームでございました。ごっつぁんです。
万人受けはしないが、もっと評価されてほしい、そんな一作。
※win10、難易度普通でクリア。特に問題なく動作しました。
シナリオ・ストーリー 3
基本的には軽いノリで、「ボスだから倒しますね」といったテンション。
一方で勝利後は、軽い喧嘩で終わることもあれば、惨たらしく死んでいく場合もあり人を選びそう。
かなり設定も練られているのだが、本編では深く語られることはなく、見たい人はいつでもメニューから見られる。
この設定を生かしてしっかりとしたストーリーを作れば、もっと有名になっただろう。
が、作者の言う通り、これをしっかり調理するのは大変そうなので、「見たい人は見てね」は英断だと思う。
グラフィック 5
油絵風の独特な一枚絵と良く動くアニメーション。
好みはあるだろうが、レベルは高い。
サウンド 4
オリジナル曲はないが、良素材を上手く利用している。
ボイスはない。
システム 3
ハック&スラッシュにSRPGを組み合わせたような独自の戦闘システムであり、
操作キャラにもそれぞれ特色がある。
高い技術力であることは疑いようがない。
が、チュートリアルがあまり充実していないので慣れるまでが大変。
また、キャラもアイテムも癖が強いのが多いので、無難な(初期)キャラと装備の方が安定したのが残念。
オリジナリティ 5
既に触れた通り、独特だが非常に魅力的なグラフィックとシステムである。
総評(おもしろさ) 4
紹介動画タグのとおり「隠れた良ゲー」。
万人受けはしないが、もっと評価されてほしい、そんな一作。
雑魚戦のかったるさ(逃亡時に敵シンボルが止まらないので、逃げるのが大変)など、
時間が結構かかるのも玉に瑕。
筆舌に尽くしがたい
ビートダウン、コントロール、アドバンテージ、メタ・・・
この辺の単語に覚えのある人に是非やってみて頂きたい。
ルールは独特ですが、上記の考え方はいくらか通ずるものがあると思います。
「独特かつ複雑なシステムに対して、いささか不十分なチュートリアル」
「世界観に反してぞんざいなストーリー」「独特の操作性」と導入部分でかなり短所を抱えているものの、
システムを深く知れば知る程にどんどん面白くなる、一種のスルメゲーであると感じています。
強敵相手に入念に準備をして、計画通りの勝利を収めた時は喜びもひとしお。
魅力の一つとして、同じキャラでも使い方次第でその性格が大きく変わる点が何とも面白い。
クセの強い面々に何を担当させるか、どう扱うか、それを工夫するのもこのゲームの大きな楽しみの一つです。
(餃子+メグマで前衛、弓子で近接殴り、反撃持ちをリポスト・マカブルだけで倒す、
ブラストごり押し、反転ファイアストームetc)
※初期メンバーですらクセモノ揃いなので要注意、主にシアノとキャベツ。
慣れて来たらステータスとスキル性能に目を通す事をオススメします。
とりあえず、序盤のボスのうちでは「お菓子ちゃん(ダンジョン6)」にこのゲームの何たるかが
現れていると思いますので、そこまでは進めた上で判断されたし。
戦略性の高いRPG!!色んなスキルを駆使しろ!!
今年、自分がやったフリーゲームの中で一番面白いゲームだった。
このゲームではスキルの一つ一つに一長一短があり、そのスキルをうまく使っていくところが面白いです。
そして、攻撃、回復だけでなく、敵の行動を制御する妨害スキルが存在していることです。
強敵にそれを使って行動をある程度制御し、回復を間に合わせたりして勝利する、こういった作戦を考えるのがたまりませんでした。
ゴリ押しもできるし、難易度変更もできるのである程度ゲームバランスも取れています。
そして、このゲームはグラフィックがいいところもあります。
このゲームでは、メインキャラクターがとてもぬるぬる動き、まるで市販のゲームをやっているような感覚でした。
しかも、敵モンスターも全て作者の手描きというところもすごいと思いました。
このゲームで使ったグラフィックは全部自由に使わせてくれるます。
このゲームは、ストーリーがありませんが、歯ごたえのある戦闘を楽しみたいという方におすすめできる作品です。
ただし、容量が大きいので古いパソコンを使っている人は注意してください。
※マウス操作がやりにくい人へ※
説明書には書かれてませんが、このゲームほかのフリーゲームのようにはZXCキーが使えます。
Zキーは魔法・決定、Xキーはジャンプ・キャンセル
Cキーはメニュー、 Z+Xキーでアイテム捨てです。
キー操作はこのように覚えれば良いでしょう
魔法・決定 Z
キャンセル・ジャンプ X
メニュー C
キック・アイテム等の
ページめくり Q.E
アイテム並替え CTRL
アイテム捨て Z+X
操作性で疲れる
まずフリーゲームとしてはかなり重いスペックです。
私のPCだとちょいちょいフリーズします。
マウスで操作できるとのことですが、この手のゲームはマウスで操作することに慣れてる人でないとすごく疲れると思います。個人的には移動に右クリックを使用するのがきついです。
ホイール操作などが含まれているため、一般的なゲームよりも操作性が複雑。パッドは可ですが、おまけ程度とのこと。
中身は面白そうなだけに慣れるまでにギブアップしてしまう人が多そうなのは非常に勿体ない気がします。
途中で固まってします
システムにかなり抵抗は、慣れたのですが。
戦闘で固まってリセットが非常に堪えますね。
戦闘そのものが本当に楽しめる
戦闘のあるゲームには強い技、弱い技というものが必ずと言っていいほどありますよね。
まず、このゲームに限ってはそれがありません。
明確なメリットと、隠されたメリットのみで構成された緻密なRPG。
発想の反転という要素がカギを握る。それこそが精霊指定都市ザ・ダンジョンなのです。
触りで内容を語るとすれば、敵を強化して天地交逆でマイナスを挟んだり、チェイン稼ぎに自分を攻撃して反撃技でさらにチェインを加速させたり、魔法障壁に魔法障壁を当てて帳消しにしたり、エールと祝福を組み合わせて一切反撃を許さず封殺したり、等々。封殺の事前準備としては、薬効果反転と薬混合で用途ごとに合わせた大量の薬を作る必要がありますが、大体ダンジョンに転がっているものでも見繕えます。
ただ、操作も独特で、内容にしても良くも悪くも得るべき情報が多すぎます。必要不可欠な内容ですら圧倒されるまでの肉厚な内容です。大変、遊ぶというには時間がかかります。チュートリアルも、チュートリアル? と疑問符が付くほどなので、触っただけで退散する方も多いのではないでしょうか。
また、システムを理解しない限りは、敵AIが極めて強く感じるでしょうから、これから遊ぶ方は、難易度はおとなしく設定を開いて、やさしいに変えましょう。この難易度は、後からいくらでも変更ができますので、なんら問題はありません。
これほどまでに私がゲームの戦闘というものに嵌まったのは初めてのことで、文に不慣れでありながらもこのゲームのレビューを書くためだけにふりーむIDを取得するほどです。
戦闘に重きを置いたRPGの強調は伊達ではありません。
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