毎晩のように廃ビルの屋上に佇んでは、ひとりハーモニカを吹く男。
ただの根暗かと思えば、そうでもなく・・・
ある日、いつものようにそこでハーモニカを吹いていると、
女性とおぼしき謎の声が聞こえてくる。
色とりどりの光がほのかに踊る幻想的な雰囲気の中で、
男はまるでその女性とセッションをするかのように、
ハーモニカを吹き続ける・・・。
都会に暮らす者のひとりの日常風景の一片でありながら、
どこか印象に残るものがあります。
女性の声の正体が気になるところですが・・・猫?
本編は終始暗い場面が続きますが、これもまた読み物の味のうち。
ファンタジーが好きな人にもおすすめできそうです。
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No.19937 - 2014-07-21 06:31:47
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