良作
「もう少し長くてもよかった」と思えるほど、完成度の高い作品。
金賞の名にふさわしい素晴らしい作品でした
人間と天狗、その狭間で揺れ動く美鈴。紹介文を読む限り少し突飛に思えてしまう世界観の作品ですが、偏見なくプレイしてみることをおすすめします。
ノベルゲームが好きでよくプレイしますが、異世界ものなどのファンタジー系作品には、おおげさな文章表現やご都合主義的な展開が多いイメージを持っていました。しかし、「みすずの国」は見事にそのイメージを覆してくれました。
製作者様の文章はとても明瞭でわかりやすく、とくに感情表現が秀逸で、美鈴に共感しながらプレイすることが出来ました。終盤近くでは何度か泣いてしまったほどです。
また、キャラクターの表情の変化が丁寧で、この表情でこのセリフを言ったのか、などと考えることもできて楽しかったです。
設定もとてもよく練られていて、違和感を覚えることなく読み進めることができました。
製作者様の別作品「キリンの国」のプロモーション作品ということで、キリンの国をやる前にやっておこうかな、とあまり期待することなくなんとなくで始めてみたのですが、本当に予想を大きく裏切られました。もっと早くプレイしておけばよかった、とプレイ中にもやり終えた後にも思いました。
キリンの国も製作者様の他の作品も、プレイしてみようと思います。
とても楽しかったです、素敵なゲームをありがとうございました。
短めな作品。
主人公は普通とは違う場所に行くことになりますがどちらかと言えば物語の世界観よりも主人公の心情に焦点を当てた感じになります。キリンの国という作品もありますがこちらのほうがシンプルで分かりやすく好きですね
人の友、天狗の友
とても丁寧な作品だと思いました 現代の京都が舞台、なのですが
人の住む街とは地続きの「異界」へ渋々ながらも赴かざるを得なかった、
そこで悪戦苦闘する主人公に感情移入しきりでした。
友情
感動しました!
キリンの国とだと、こっちの方が好きかも知れません。
みすずが飲む天狗の珈琲は苦い
話は短めですが、おクワってどんな人?六番目の人間上がりって?といろいろ謎を残した終わりなのでちょっとすっきりしないところもあるもの、概ね爽快な結末で中々面白かったです。
色々と考えさせられる
私の場合、ゲーム主人公の名前が私の初恋の人の名前と同じだからという不純な理由でプレイし始めました。
しかし、色々と考えさせられるシリアスなシナリオを読み進めていくうち、すっかりハマっていました。
普段当たり前のように思っている物が当たり前でなくなった時に、人はどう思いどう行動するか。
RPGでは魔王が突然現れて世界を滅ぼそうとしますが、魔王でなくとも人生を大きく歪めてしまう突発的トラブル(例えば東日本大地震や会社の倒産など)は現実世界でよくある事です。
本作の主人公・美鈴やRPGの勇者みたいにそういう突然の不幸に立ち向かっていく事は、なかなか難しい事です。
”北国の桜”の強さに心打たれました。
世界観が良い
世界観・設定・キャラが魅力的です
世界観を説明するなら個人的に感じた印象は
和風ハリーポッターです
ただしハリーの世界ほど異能力者(このゲームでは天狗)は好き勝手できなくて
むしろガチガチに縛られています
普通の人間からはみ出してしまい
天狗としても半端物という
どちらにとってもマイノリティの鼻つまみ者になってしまった主人公
ハリーのように両親が特別でもないし自分に秘められた才能があるわけでもなし
ただただ「運」が悪かっただけ
それでもめげずに頑張る主人公に好感が持てます
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