確かに物語りとしては演出も必要かなあ
「善の箱」をはじめて読んだのは 公開されてすぐだったかなあ。
なんか とても 気になって いつか読みなおそうと思っていた。
*
このサークルさんの作品群は好きです。
特に第一弾がとても 印象に残り それ以来のファンです。
不思議ノベルといってもいろいろなタイプがあります。
それこそ不可思議系から この「善の箱」のリアルの不思議系まで。
*
「善の箱」の文章は とても 心に残りました。
それで 今回 再読してみたわけです。
意外と あっさりと読み終わりました。
・・・
前のかたのコメントを読ませていただき ああ と 納得しました。
確かにそうなのかもしれないと(前のかたのコメント参照)
いまの終わり方がリアルっぽいけど。物語としたら膨らませた方が 良いのかなあ。
(わたしは 割と今のままでもいいかあという感じですが)
また 別の作品も読んでみたいと 思わせる文章でした。
見せ場が欲しかった
テーマはとてもわかりやすいもので、中学生以上ならスッと入っていけると思う。
接点のない一人の男子と一人の女子による物語が交互に描かれるスタイル。
分岐はなく短編小説なので、空いた時間に読むには丁度いい。
文章も丁寧で読みやすく、グラフィックも万人向け。
ノベルとしてはほぼ完璧な作りである。
この方式だと一番の見せ場は、
「主人公同士のクロスオーバー」
である。
作品としてそこが面白ければ、終わりよければ全て良し、となる。
まあ、それが書けるならプロになれるという話で、
予想の上をいく見せ場はなかった。
総括するとこの作品は淡々と書かれた起伏のない物語。ヒマつぶし以上の作品ではない。
時間が経ったら読んだ人の記憶から忘れ去られてしまうだろう。
具体的にいうと主人公同士が出会って会話しないという点は、
大きなマイナスだった。
これは見せ場を作ってないのと等しい。アンパンにあんが入っていないのにも等しい。
これから是非とも色々な作品とふれあって経験値を詰んで、演出もレベルアップして、次の作品に繋げて欲しい。
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