切なく儚く繊細な。
この作品はLapreeさんの処女作です。
Lapreeさんは文章が上手く、頭の良い方だなと思いました。
『燈火』は蛍火と霧雨の恋愛(風)の関係を繊細な筆致で描いた作品です。
伝奇的で、切なく儚く繊細な作風に酔いしれました。
処女作だし短めのお話でしたが、Lapreeさんの文学的なセンスはこの時点ですでに健在だと思いました。
感想
Lapreeさんの『燈火』プレイさせて頂きました。
まず何より雰囲気がいいですね!
最初は「伝奇系なのに、スーツの男?」と不安でしたが、後半で考えを改めました。
あそこで「馬に乗って」とかじゃあ、ちょっとあれですもんねww
諦めにも似た覚悟を決めている【蛍火】に、希望を灯す【霧雨】。
二人が織り成す、切なくも温かい良いお話でした♪
―以下、こうすればもっと良くなるかもと勝手に思った事―
・せっかくの良いやり取りなのに、会話の文章が一気に表示されてしまい読み辛い。
なので、文の途中でクリック待ちを入れたらどうでしょうか?
・若干、消化しきれていない部分があるので、もっと長編にして、世界観や【蛍火】以外のバックボーンが描かれていても良かったかも。
・絵が上手な作者さんのようなので、ラストは一枚絵があったら最高だったかも。もしくはEDの絵を持ってくるとか。
・後半の【霧雨】の台詞が、名前の横に表示されてしまう。
・「一緒にいて」ルートで、【風魔】の台詞が【霧雨】になっている。
―ざっとプレイして気になったのは以上の点ですが、処女作(なのかな?)にしてこんなにしっかりした物を作った作者さんは凄いです! 是非次回作もプレイしてみたいですね♪
いい作品かと
ED二つとも見ました。なかなか面白かったです。すらすら読めますしね。
心が切ない感じになりました。
二人の会話に色んなことを考えさせられました。
最後に外に出た時に見えたあの光景が、二人にとっては本当に素晴らしいものに見えたのだと思うと、泣けますね。
イラストが儚い感じで内容に合った絵でよかったです。シンプルって言っちゃうとシンプルんなんだけどね。
シナリオとイラストは全部一人で描いたみたいでがんばって作ったんだなということが伝わってきます。
これから磨いていけば光るものがたくさんある作者だと思いますよ。
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