地方都市での旅ながら、探索すれば色々見つかる。
Ver1.3
クリア時間 6時間48分(Normal end)
+35分(Good end)
クリアレベル 全員LV 15
カダの村で宿屋を営む少女タニカは都の人々も招かれるパーティに参加するため
花を集めたが、弟のラブが悪魔を召喚していた疑いをかけられたことをきっかけに
村長からパーティへの参加を禁じられてしまった。
次の日、村に泊まっていた吟遊詩人レンソールから
悪魔を滅した精霊が姿を変えた宝石、「アルコ・イリス」の話を聞く。
その宝石で一獲千金を得るため、タニカは宝探しに古城に向かう中編RPG。
本作の特徴として、マップの探索要素が挙げられる。
花や絵、本など色々なオブジェクトが調べることができ、
プレイヤーとして表示されているキャラによって
オブジェクトに対する反応が異なり、時にはパーティ内でのちょっとした会話イベントが
発生する。いろんなオブジェクトを調べて誰がどんな反応をするのかを楽しむ面がある。
例えばタニカは本を調べれば本を積んで遊びたいとか町長の像を偉いオジサンの像とか
そういったコメントをし、ラブは大半のことには無関心ではあるが
本を調べたら読み始めたり、炎には興味を示したりなどする。
クリア後のおまけが、開発室ではなく
このオブジェクトの反応をひたすら見るマップになっているあたり
本作で最も作者がやりたかった要素のような印象もある。
探索要素は各キャラの反応を見て楽しむだけでなく
物語の進行においても、特定のアイテムを集めることで先に進めるようになる場面が
何度か存在する。また、本作の最強の武器防具の入手のためには
特定のアイテムを全て集めることが条件となっている。
具体的に、序盤の花祭りのための花を10種類集めるイベントから
マップの探索が必須となるのだが、
1つくらいはほかのアイテムと
全く性質の違う入手方法が変化球のように混在している事が多いため、
この序盤のイベントからくまなく探索しないと詰まる印象がある。
花祭りの花であれば、大半は地面に生えているものを入手するのだが
1つだけ住人と話しかけることで入手できる。
ただ、イベント前に全ての住人と会話してしまっていると
プレイヤーとしてはもう一度住人に話しかけるとはなりにくい。
花祭りの花集めの段階で、このゲームではこういう探索を楽しむもので
それを楽しめないようなら続けないでもという
ある種のハードルの役割を果たしている印象もある。
村や町といったマップでもよくよく探索してみると
外壁や屋根の上に上れるようになっていて、そこから先に進めば
宝箱が置いてあるということも度々あるので
マップを探索すれば何かしら発見のあるゲームになっている。
その点でも探索したい人向けといえる。
探索で入手できるアイテムで全て集めると1つの物語が完成する
「満月のほほえみ」について、第一巻、第二巻が比較的物語の進行とともに
入手しやすい場所にあるのだが、第三巻は村マップを注意深く探索することが
要求される隠し方で、第四巻が完全な変化球で
中盤のマップで入手できるあるアイテムを
持った状態で序盤の寄り道マップに戻る必要があり
普通にプレイしているとこういう動きをするプレイヤーは中々いないと思う。
第五巻、第六巻がその後のダンジョンで入手できるのもあって
おそらく第四巻だけ抜けている状態になりやすい。
かつ、それ以外の巻が各村や各ダンジョンにプレイヤーが訪ねた順番に
置かれていることもあって、その法則性から"港町ピレネー"にあると
探して回ったプレイヤーはほかにもいそうな印象がある。
ストーリー上も重要な役割を果たすアイテムでもあるので
もう少しヒントなどで見つけやすくても良かったようにも思う。
こういった探索を行うタイミングについて、とりあえず初訪問時に
一度は行うかもしれないが、この第四巻の入手時期から考えると
新しい仲間の加入や鍵となるアイテムの入手とともに
一度探索し直して欲しいような想定を感じるが、あまりイベントの変化が
大きいものではないので、終盤にまとめてやることになるだろう。
ただし、最終盤では仲間キャラが次々と離脱してしまい
(※カダの村付近はトンネルから戻ると小舟がない関係で
馬車で戻る以外の方法がなく、馬車で戻った場所に離脱イベントが
あるので、うっかり戻ると非常に探索がやりにくくなる)
その段階では入手できないアイテムがいくつかあるので
少なくても当初の目的として掲げられた古城に入れるようになってから
そのボス戦前までには一度、これまでのマップを探索し直すことをおススメする。
戦闘バランスに関して、全体的に易しめである。
ただ、消費MPに対して最大MPが少ないため、5~8回くらい魔法を使うと
MP切れを起こしやすいのだが
実はザコ戦に関しては通常攻撃だけで処理できるバランスになっているため
スキルはいざという時やボス戦に使うものだと思っておいた方が良い。
ただ、最強武器についてその時点で
店売りの武器の1ランク上(+5~10くらい)の性能で
そこまで劇的に強いわけではないだけならともかく
素早さも命中率も下がる、デメリットの大きなものもあって
ゲーム開始時からその存在が本にまとめられている割には
実際に入手してもそんなに使い勝手がよくなかったりする。
最強の魔法についてもあるアイテムを集めるとラブが覚えられる。
たしかに瞬間火力は次点のバーストの3倍と強いのだが
その後、自分にスタンがかかりVXの仕様により2ターン行動不能になるので
総合的にはバーストを3回使うのとあまり変わらない効果になってしまっている。
そういう点で意外と入手が大変ではあるのだが
最強武器魔法にあんまりこだわりすぎる必要はないのかもしれない。
あくまでも本作をやり込んだ記念品と思っておく方が良いように思う。
エンディング分岐について、本作では主にシナリオ中の選択肢によって
ラブの好感度が変化し、それの大小と
最後のイベントの2択の選択肢によってグッド、ノーマル、バッドの3段階に変化する。
作中の選択肢は最初の1回だけ4択だが
それ以外はラブを肯定するか否定するかの2択が大半である。
加えて、初見の印象では肯定する方が比較的しっくり来ることが多いのもあって
自然とグッドエンドに行きやすいように思う。
ノーマルエンド、グッドエンドの両方を確認しているが
実はその2つの違いは、ラスボス戦に至るまでの途中の展開が1イベント変更されるのと
ラブのセリフが少し追加される、その2点の差分のみで大筋は全く同じである。
そして、両方見た感想としてはノーマルの方が全体的にしっくり来る展開になっており
グッドエンドは次の3点があまり物語と整合しない。
ラスボスが主人公の想定外の行動に
完全に主人公を無視するしかなくなりその後も強引にノーマルと同じ展開になる点、
ラスボスの言う「被虐と加虐の連鎖」がここまでのラブの人物像に当てはまっていない点、
ラブの追加セリフは恋愛をほのかに匂わせるものだが、タニカ自身は恋愛感情がなく
ラブもここまでのセリフにそういった恋愛要素がなかったため、
(ロマンチックな場面はあれども本作は姉弟としての家族関係がメインな印象で
異性として意識している描写がほぼなく、選択肢もそういうものではない)
プレイヤーもタニカと同様の反応になりがちな点が、具体的に挙げられる。
ちなみにラブの笑顔はどちらのエンドでも見られるので
ノーマルエンドでも十分な印象もある。
未確認ではあるが好感度が低すぎるとラスボス戦に入らずに
バッドエンドを迎えるらしいので注意である。
こういう理由で、基本的に肯定的な態度を取りながら、最後だけ裏切る選択肢にして
個人的にはノーマルエンドの方をおススメしたくなるが
相思相愛の関係よりも、自分からは意識しないでも自分を大切にしてくれる
比較的受け入れられる異性からほのかに想いを寄せられたいという関係が好きなら
グッドエンドも良いと思われる。
キャラ描写について、本作は世界を救う英雄譚ではなく
あくまでも都会に憧れる地方の少女タニカの物語であるように
良い点も悪い点もある人間味のある描写のキャラが多い。
タニカに関して、一見すると明るくその場のノリで生きていそうだが
都会というか華やかなものに対する憧れから
宝探しだけでなく王冠を欲しがるなど、現金な一面が目立ったり
ラブに関しても多くの人や事柄に対しては無関心か批判的な態度をとることも度々だが
本作の裏、タニカの気づかないところで何が起こっているのかを把握しながらも
何もできないでいる自分を歯がゆく思う"弱い"描写があったり
アイシャはお嬢様で丁寧な物腰かと思えば時おり、辛辣な発言が飛び出したり
ラパンは出番自体は少なめで本編だけ見ていると女の子口説いてる印象が強いが
探索要素で彼をプレイヤーにしてみると、ほかのキャラが同じ村出身なのと対比的に
彼だけが世界を渡り歩いているのもあって、トレジャーハンター(勝手に美術品に点数をつけて盗む価値があるかを論評するあたりも含む)な語りになるので
是非見てみよう。
※さらに詳細なキャラ感想については割愛。
地方を舞台にした規模としては広くないものの、
調べられるものの多さや、登場人物の描写の多さで
いろんな要素を拾っていくことで濃い旅になる一作。
マップ中を探索して、キャラの反応を楽しむのが好きな人向け。
プレイしてみたが
登場人物のキャラ付けは、しっかりしている。
だが、敵から得られる経験値とお金が少なすぎる。
スキルの消費MPは多いのに、MP回復アイテムが買えないという状態。
ちょっと続けられなかった。
キャラクターが魅力的
タイトル通り、キャラが魅力的に作られていると感じました。
それゆえに、もっと見てみたかった、踏み込んだ場面が見てみたかったというのはあります。
ラヴくんみたいな誤解されやすい子は大好きです。
タニカのちょっと抜けたところや、アイシャのおっとりした感じ、ラパンのキャラ付けもとてもよかったです。
基本的にはプレイしやすく、話もきれいにまとまっていて良作。
また、ジャンプしたり、パズルや謎解き、オブジェクトの会話など、ギミックが凝っていて楽しかったです。
一定レベルを超えると雑魚敵が逃げるようになります。
中編なのでスムーズに進むようにという配慮だと思いますが、
金策とレベル上げがしたい場合にはちょっと困るかも。
いく必要はないけれど、ある場所にいくには沢山のお金が必要なのですが、
正直、得られるお金が少ないのはかなりつらいですね。
自分は諦めてスルーしました。
終盤のレベルに差し掛かる頃に、なにか一攫千金のモンスターか、ミニゲームがあれば嬉しかったかも。
MPも消費が大きく、回復手段のアイテムも高めなので、
せっかく最強レベルの魔法を覚えても連発はできなかったです。
敵の強さのバランスはその分、ちょうどよく調整されていました。
マップも綺麗に作られていました。
ただ、ダンジョン内は気になりませんが、ピレネーの町などを何度も行き来をしていると、
ところどころ歩いていてやや広すぎるかなと思うこともあったので、
もう少しだけ範囲を小さめにして作ってもいいかもしれません。
あとはただのメタ的なツッコミですが、
伝説武器&伝説防具が片田舎でまとまって見つかっていいのかとはちょっと思いました。
とてもいいゲームでした。ありがとうございました。
マップを調べるのが楽しい、中編RPG!
〇はじめに〇
RPG初心者の私でも、とても楽しめた良いゲームです。
初回プレイからかなり時間が経ってしまいましたが、感想を書かせていただきます。
※初心者なので、参考になる意見が書けるかはわかりませんが、
素直に、面白かった点や、難しかったことなどを挙げさせていただきます。
☆面白かった点☆
・キャラが個性豊かで、会話などのイベントが楽しい
・ストーリー分岐があり、自分で物語の結末を変えられる
・ストーリーが良くまとまっているので最後まで安心
・街の中などでは、ほぼすべてのオブジェクトを調べることができ、操作キャラを変更することで、コメントも変わる
・マップのデザインが良い
★難しかった点★
・戦闘中のMP不足
・打たれ弱いキャラがよく瀕死寸前に…
============================
☆キャラが個性豊かで、会話などのイベントが楽しい
&
☆街の中などでは、ほぼすべてのオブジェクトを調べることができ、操作キャラを変更することで、コメントも変わる
キャラ達が個性豊かで、同じものを調べても全く違うコメントが出てくるので、すごくわくわくします。
しかも、コメントが各キャラ三種類ずつ+キャラ同士の掛け合いも入ったりするので、楽しいです。
私はこのシステムが好きすぎて、ストーリーを進めるのそっちのけでしばらく遊んでいました。
このシステムがあったおかげで、ストーリーに入り込み、キャラたちを応援する気持ちでゲームを進めることができたと思います。
☆ストーリーが良くまとまっているので最後まで安心
中編なので、もう少し深く見てみたかった設定はいくつかありますが、基本的にとてもよくまとまったストーリーなので、
クリア後に消化不良になったりすることなく、安心してプレイできると思います。良作。
★戦闘中のMP不足 & 打たれ弱いキャラがよく瀕死寸前に…
これに関しては、私がRPG初心者だからという理由も大きいと思うのですが、もう少しMPがあれば…!という場面が何度かありました。
あと、ラブ打たれ弱い…!
============================
〇さいごに〇
個人的にドハマりしたゲームで、本当に楽しませていただきました。良作をありがとうございました!!!
フィフティーンラブ、氷帝。
分岐あり中編RPGという事で、SSを見て作りこんでそうだったのでプレイしてみました。プレイ時間はきっちり6時間でした。収集品も全部見つけられました。
色々書きますが結論から言うと、とても良いゲームでした。
良かった点
・ストーリー以外での会話発生箇所、種類の多さ
・RPGにしては高い自由度
・難しい要素を含みながら綺麗にまとまったストーリー
気になった点
・戦闘がちょっともっさり
・設定ミスが目立つ(すり抜け等)
・EDの種類がいくつかあるのに最後に何EDか表示されない
・ストーリーに関して掘り下げて欲しかった部分あり
・目的が不明瞭になった場面がいくつかある
○ストーリー以外での会話発生箇所、種類の多さ
これ、本当に凄いと思いました。
まず家の中のオブジェクトは全部調べられ、全部会話が発生します。
種類もほとんど被りません。
さらにPTは最終的に4人になるのですが、PTが増えると操作キャラを変えられるようになって、その操作キャラによってもオブジェクトを調べて発生する会話に全部種類があります。
これ、本当にすごい作業量だと思います。
操作キャラを変えることによって、もらえるアイテムとかもあったり面白かったです。
○RPGにしては高い自由度
上手く言えないんですがRPGにありがちな、ここ行け!次こっち!みたいな閉塞感がありません。基本的には一本道ですが、本当に旅をしているような感覚になるというかなんというか・・・。
加えて最強武器・防具、収集品などストーリーやクリアには関わりませんが、ちゃんとこういうのがあってよかったです。
△ストーリーに関して掘り下げて欲しかった部分あり
良い所でもあるんですが、6時間という中編RPGにしてはストーリーに関わってくる主要キャラが多いような気がしました。
ストーリーに関しても簡単に扱えるようなものでもないので、キャラ同士の関係が希薄になってしまっている所などが少し気になりました。
特にラブの生い立ちや、タニカ・ラブ・タニカ父の話などはもっと掘り下げて欲しかったな・・・と思いました。
先にも書きましたが、6時間というプレイ時間に見合う価値は
とてもある良いゲームだったと思います。
不具合で詰んでしまった時に連絡をしたらすぐに対応してくださりました。
お手数おかけしました。
良いゲームをありがとうございました。
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