逃れられない過去
nostalgia様の制作された、シリアスでハーレムなADV、“喪失の少年少女 第一部:殺”の感想を書かせて頂きますね。
本作はとある宗教団体から逃げ出した少年少女達が、荒廃した日本で強く生きて行く様を描いた物語。
彼等は皆、幼い頃に両親を事件で失うと言う、とても辛い過去を背負って生きています。
この物語の舞台である日本は、私達の住んでいる日本とは異なっており、一部の選ばれた者だけが国民とされている等、非常に細かい設定がなされております。
ゲーム開始直後に舞台設定を見るかどうかを選択出来ますが、やや理解するのが難解ではある物の、本編をプレイする上で大事な知識となって来ると思うので、出来るだけ見ておいた方が良いと思います。
まあ仮に見なかったとしても、本編でも大まかな説明をしてくれていたり、話の流れ等で理解して行く事も出来るかと思いますが。
舞台設定、OPを見ていると、心が折れてしまいそうな位に気持ちが鬱気味になってしまいますが、プレイを続けていれば分かりますが、本作の物語は意外にも明るいシーンも多かったりします。
物語の本質は間違いなく暗くてシリアスなのですが、幼馴染である主人公達4人、それも、主人公の葉一以外は全員女の子であり、皆でキャッキャウフフする微笑ましいような、何か嫉妬してしまうような、そんな羨ましい日常が描かれている、ハーレムゲーでもあるんですよね。
追っ手から逃げ延びた主人公達は、とある理由で、安全な地域で生活して行く事が出来るようになり、現代社会のような裕福な暮らしは出来ないにせよ、生きて行く分には何ら問題のない毎日を過ごしています。
ですから、少なくともこの体験版に関して言えば、この4人の深い絆を感じられる、明るく楽しいやり取りが中心になっているのです。
しかし、時折宗教団体が裏で恐ろしい計画を話し合っているシーンであったり、4人の思い出したくない過去の出来事の回想シーンであったり、そう言ったシリアスチックな一面も垣間見る事が出来ます。
最後に特筆すべきは、本作には何と、ガチ百合少女キャラが出て来ます(笑)。
幼いながら、まさかここまでの変態だとは、あの少女の未来が楽しみで仕方がありません(爆)。
製品版も百合百合展開が期待できるのであれば、ただでさえしっかりとした世界観が確立されていて、続きが気になると思っていた位だったので、欲しいと思っていた気持ちに拍車が掛かりますね。
ヒロインも皆個性的であり、才色兼備なお姉さんタイプの美波、ツンデレな同級生タイプの風音、守護本能が働く妹タイプの千彩と、一緒にいたら楽しそうな女の子が揃っています。
立ち絵やイベントCGは勿論の事、やはりストーリーがとても面白いので、是非とも遊んでみて頂けたらと思います。
それ程多くはありませんが、一応、苦手な人はグロテスクな描写等には注意して頂ければと思います。
体験版が丁度良い所で終わってしまったので、続きが本当に気になりますね。
それでは、これにて失礼致します。
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