ネタバレ込みな感想になります。
シナリオは強引に思えたり突拍子も無く感じる部分もありますが、おばあさんの正体などいろいろ良かったと思います。
ただ、二周目の序盤からトゥルーエンドルートに突入にするぐらいだったら一周目のエンドはストーリーに組み込んでトゥルーエンドORおばあさんの正体エンドの二択でよかったのではないかと思いました。
幾つかのレビューで「エロはいらない」と書かれたことを気にしてか、ご自身のサイトでシャワーについて「色々な御意見を頂いている、問題シーンです」と書いてますが、問題はここでは無いと思います。
エロいかどうかは置いといて、主人公(とプレイヤー)に情報を与えるという意味でも必要なシーンではあります。
問題なのはグラビアの効果発動の方
二周目の序盤から発動可能ですが、この時点では物語は完結していません。
そんな中で「雰囲気ブチ壊しの嬉しくないサービス」を盛り込まれれば不快に感じる人も出てきます。その不快感がシャワーを含めたエロ要素全体への否定に繋がったののでは無いかと思います。
内容としてはトゥルーエンドの後にセルフパロなギャグのおまけシナリオやスタッフルームなどが追加されるようにして、そこでやれれば不快感もなくもう少し当りも弱くなったのではないかと思います。
私自身初の脱出アドベンチャーゲームでした。今でも最初にプレイした時の気持ちが忘れられません。
歩行グラフィックやキャラの立ち絵にこだわりがあり、BGMも楽しくなるものからその音楽に引き込まれるもの、息が詰まりそうな恐怖感を与えるBGMもありました。また、細かいところにも力が入っていて気合を感じます。(壁のポスターや部屋に飾ってあるオブジェなど)作品の中にはコネタが仕込んであったり、周回プレイをして色んな場所を探索したりして新しい発見などがありました。
CGについて色んな感想を持っている人がいらっしゃいますが、私は『あり』だと思います。(「『このジャンルでは必ずこうでなくてはならない』という定義はない」というのが私の考えであるから)
また、想像が膨らむ箇所がいくつもあり「この場所ではこういうのが・・」とか「あの場所ではこんな出来事があったのかな?」とか『この物語全体の主役は誰なのか?』、『あの人はもしや・・・?』みたいなことが色々と浮かんできます。場面ごとに自分の脳内でアニメーションを再生させてみたり、自分でシーンや台詞を追加してみたりなど楽しんでます。
病院を舞台にしたホラー脱出となっていますが、どうも作りが雑に見えてしまう部分が多々ありますね。
誤字脱字はいいとしても物語やイベント構成、伏線及びそれらの回収に強引になっています。
一番はエロゲーでもないのにサービスCGを盛り込んでいるのが残念でなりません。
そもそもキャラ絵の時点でホラーよりもそっちに力を入れているように思えてしまう程に強調されています。
真ENDルートに関してはその雑さが際立った終わり方でした。
せっかく周回しているのにあっけなく締められているので、もはや周回させる必要すら無いように思います。
もう少しそれぞれの設定などを練り、次作を作る場合の糧になればと思います。(サークルHPを見る限りでは無さそうですが…)
最後に2点程。
BGMがかなり小さくて相当あげないと聞こえなかったのですが設定ミスでしょうかね?
しかしSEと分けていないので音量を上げると雷音や決定音も大きくなるので困りものです…。
もう一つは容量についてです。
中を見るとなんとVXaceの素材がそのまま入っていたので使用していないそれらを抜けば相当減ると思います。
そういったこともあって「この作品に熱意が無いんだなぁ」と感じてしまう要因になりました。
良い所より悪い所が目立ったため良さには触れません。
気軽に楽しめるB級ホラーでそれなりに楽しかった。
エロは入れなくても良かった気がしたけど、B級には付き物だからなぁ。
時代設定はやや昔なのかな?看護婦って言っているし。※今は看護師と言うらしい。
2週目特典で追いかけっこは楽になるし、イベントスキップ機能があるし、
セーブがどこでもできるから便利だし(イベント中でも)、システムは快適だった。
歩行スピードはもう少しはやくして欲しかったけどね。
一枚絵は短編の割には多めに用意されていると思う。
こんなに描くの大変だっただろうな。でもエロは入れなくても(略)。
ストーリーは謎のパワーやら、強引な設定が出てきたりするけど、
友達のために必死に頑張る姿って良いなと思った。
失礼ながらストーリーの展開の仕方、操作性、グラフィック、どれをとってもかなり稚拙だと思いました。
ストーリー面
少し話の持って行き方が強引すぎるように感じたことと、設定にリアリティのないように感じました。
人物の動かし方、動機付け、関連付け。これらはもっと勉強すべきだと思います。
あと病院を舞台にするのであれば、ほんの少しでも病院に関する資料を調べた方が良かったかもしれません。
あまりに病院らしくない場面が多かったため、ストーリーそっちのけでそちらの方に気が回ってしまいました。
システム面
同じメッセージウィンドウ上に複数の人物の会話を詰め込むのは正直アウトだと思います。
誰が誰に話してるか分かりにくく、視点の移動が分からなくなってしまいます。
加えて会話中にメニュー画面が開けてしまうこと、移動スピードがあまりに遅いことを考えると、「なぜRPGツクールで作ったのか?」と疑問に思います。
これなら普通にサウンドノベルで出した方が良かったの思います。
グラフィック面
味のある絵だと思います。
が、ホラーを名乗り、かつご自身の絵のレベルを自覚しておられるのなら、あのサービスシーンは不要です。
これが処女作であったのなら、是非ともこういった点に目を通してほしいと思います。
もっともっと面白いゲームを作っていただけますよう期待します。
辛辣な意見になりましたがご容赦ください。
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