一部のアクションが難しかったですが、攻略があるので何とかクリアできましたー。
探索好きなひとにはおすすめしない、という感想が一部あって気になりましたが
私は特にお使いだとか思わず探索を楽しめましたので問題なかったです。
序盤の住民にバレないように進む場所もやり甲斐がありましたね。
最初からトラップがあることが分かったら、歩かないように避けるだけの作業になるので見えない罠でよかったです。
アクションや即死の可能性がある状態になると直前でセーブできるのも親切ですね。
キャラクターはバルツェが大好きです!
2週目はサクサク進むのも良いけどバルツェ視点なのが一番ワクワクしました。
最後はハッピーエンドで終わるんですが、バルツェ好きの私にはちょっと後味が悪かったので何とも言えない感覚ですね。
シヴァには悪いですが一番辛い思いをしながら弱音を吐かず頑張ったバルツェが幸せになるべきでしょうよ!と思いました。
少女が青年と運命的な出会いをするという
乙女の夢が詰まったガールミーツボーイ的な作品で
好きな人には堪らない展開が堪能できます。
やや厨二寄りな造形ではあるものの
キャラクターが魅力的で
中盤以降の怒涛の展開にはご都合主義を感じつつも
存分に楽しめました。
ゲームは謎解きは軽めなものの
アクションシーンがかなり難しく
苦労しますが色々なアイデアが込められているので
だれる事なく最後まで遊べました。
また、後半この手のゲームにありがちな
あるお約束をすっ飛ばす思い切りの良い仕様は
目からウロコな気分です。
エンディングも気持ちの良い締めくくりで
好印象な作品でした。
機会があれば他のシリーズ作もプレイしてみたいですね。
ストーリー:◎
キャラ:◎
探索:△
アクション:×
■ストーリー
短いながら非常によくまとまっていておもしろいです。
後述の探索・アクション部分がかなりのマイナス要素であったにも関わらずゲームクリアまでプレイできたのはストーリーが気になったからと言っても過言ではありません。
■キャラ
それぞれのキャラがきちんと立っていて個性的。
不快に思う部分も一切なく、最後まで安心してキャラを見守ることができます。
■探索
結構探索ホラーゲーをプレイしてきたが、この手のゲームで初めてお使いゲーという言葉が頭をよぎりました。
一部屋進んでイベント→一部屋進んでイベント…の繰り返しでテンポが悪く、序盤だけでもうんざりするがそれが最後まで続きます。
謎解きしてストーリーが進むと言うよりも、ストーリーが進むついでに謎解き(これも謎解きというにはアレな感じですが…)させられてるといった印象が強いです。
場面場面で探索できる範囲が極めて狭いのもその原因のひとつ。
お手軽にできる探索ゲーというコンセプト上仕方ない部分があるのかもしれませんが、探索部分がおもしろいとは言いがたいです。
■アクション
今回最も残念だったポイント。
ゲームとしておもしろくなるならアクションパートがあるのも歓迎ですが、どう考えてもゲームを止めさせるためにあるとしか言いようがないほどアクションパートがつまらないです。
特にそう感じてプレイを放棄しかけたのが次の2つ。
・住民の目をかいくぐって目的地を目指す
よくある主人公がNPCの視界に入るとアウトのゲームですが、敵はNPCと言うよりも目に見えないトラップ(そこを踏むと音が鳴りふりだしに戻る)
一応一度引っかかったトラップは引っかからなくなりますが、アウトになる理由があまりにも理不尽で、人によってはここでプレイを断念する人もでてくるかと思います。
踏んではいけない床を設置するのであれば、最初からそこを踏んではいけない場所として見せておいて、そこを回避しつつ人の目をかいくぐって目的地を目指すようにしたほうがゲーム性としてはおもしろくなったのではないでしょうか?
・大きい猫(?)を倒す
敵を攻撃できるマスへ誘導して攻撃するゲーム…と言えばおもしろそうですが、攻撃するためには固定のオブジェに触れる必要がありせっかく敵を誘導したのにオブジェに触れるために移動すると敵もずれて結局攻撃できず…と中々のイライラゲー。
慣れればうまい具合に誘導して攻撃できるようになりますが、慣れてもやはりゲームとしておもしろいかと言えばそうではなく、そもそも慣れる前にイライラしてプレイ放棄してしまう人も少なくないかもしれません。
■総評
探索ホラーというよりも、キャラクター操作できるノベルゲームと思ってプレイした方が楽しめます。
ゲームとしての問題点はありますが、前述の住民の目をかいくぐって目的地を目指すミニゲームは数回失敗すると強制スキップできたり、ゲームオーバーになるアクションパートの直前にはセーブ画面がでてきたりとプレイヤー視点に立った細やかな配慮がなされている点は評価できます。
ゲーム性としては不満の残る作りではありますが、ストーリー・キャラ作りの上手さは素晴らしいと思います。
今後はもう少しゲームとしてのおもしろさを追求していただけると良作が生まれそうな気がします。
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