面白かったです。
主人公の目線が主ですが、所々に妹の目線が入り、そこで妹の考えが語られます。そのため「その時点で意味の分からないシーン」というものが殆ど無く、とても理解しやすかったです。サクサクと読み進められると思います。
ストーリーはまさにヤンデレという感じですね!存分にヤンデレの恐怖を味わえました。ですが一方で一生懸命で憎めない印象もあり、受け入れたい気持ちにもなりました。この加減がうまいのだと思います。いい具合のヤンデレでしたね。
おまけも良かったです。和みました。こういう告白がされるシーンは面白くて好きです。
立ち絵が表示される箇所が少ないのが少し寂しかったですが、とても良いゲームでした。作者様はヤンデレゲームを他にも作られているようなので、やってみようと思います。ありがとうございました。
思いのほかファンタジー
「妹の檻」とは違う、日常的な作品かと思っていたので、ファンタジーで驚きました。
面白かったです。
午後のお部屋さんの作品のヒロインは毎回ヤンデレのようでヤンデレではない感じですが
美樹はずっと一緒にいた妹というだけあって、よりヤンデレ感が強いかな?
やってることも、ですし。でも本当はちゃんといい子っていう、見せ方のバランスがすごくいいですよね。
微笑ましいおまけもよかったです。
ただ真っ黒だったり無音のシーンが多く感じられたのは微妙。
背景の切り替わりも少し遅い気が。そこら辺への気配りも見られたら嬉しいですね。
寺生まれの百合さん「破ァーッ!」
なんて冗談を考えてしまうくらい、百合さんが最強&謎めきすぎていて、おお?と戸惑いながら読み進めていました。
とはいえお話の雰囲気を壊すようなものではなく、いい立ち位置に落ち着いています。百合さん、素敵です。
演出は控えめで文章で読ませる感じが心地よく、お話も短いながら綺麗にまとまっています。
……なので、余計に「もっと読みたいのにっ!」となってしまいますね。
美樹がなぜヤンデレ世話焼き妹になったのかのエピソードが、きちんと冒頭に挟まれているのが好きです。ヤンデレになった理由は説明されても、世話焼き妹になった理由は意外とスルーされがちだと思います。
短いお話と絞り込まれたエピソードでも、こんな風にきちんと肉付けが出来るのは凄いです。
最後に……高校生くらいの女の子と行くのに「ライスおかわり自由の店」を勧める恭一くんは、ちょっとガサツな感じがするなと思ってしまいました(笑)。
ぜひ続編を
妹、と言う単語に惹かれてプレイしました。
文体が好みでテンポも良く、最後まで物語に引き込まれました。
ネタバレに入るのでぼかしますが、個人的には現代でやると違和感があるような設定があったのですが、そこも違和感なくうまく取り込めていると思います。
BGMも無暗やたら使うわけではなくちゃんと考えて使う…というのは良いと思うんですが少しさびしい気もします。気持ち増やしてもいいかもと思ったり。
全体的に言うと、満足の出来でした。
が、欲を言うならもっとしたい!
美樹と恭一の新たな生活や百合先輩が追っているものとか、ストーリー的にはまだまだいけると思うので、是非とも続編をお願いしたいです。
愛を賭けた兄妹のサシの勝負
午後のお部屋様の制作された、ヤンデレ風ゲームノベル、“お兄ちゃんの世話を焼くのは妹の特権です”の感想を書かせて頂きますね。
まず、題名はいかにもな妹とのラブコメっぽいタイトルとなっておりますが、キャッチコピーにも有りますように、本作はヤンデレゲーで有りまして、ギャグよりも圧倒的にシリアス要素が高めな作品となっております。
ヤンデレゲーである事を念頭に置いていたからかも知れませんが、俺はもう物語冒頭から、底知れぬ不気味感や迫り来る恐怖を感じてしまいました。
普通、ノベルゲーであっても、BGMは多用して、その作品の雰囲気を盛り上げようとする物が多いと思いますが、本作はBGMを使わない所では全く使わず、必要な所ではきっちり使って決めると言う作りになっているからか、無音のシーンが物凄く印象に残るんですよね。
基本、主人公の視点で物語は進みますが、時々、ある第三者の語りが挿入され、そう言った工夫によっても、程良くメリハリが付いているように思えます。
立ち絵は妹の美樹だけにしか用意されておらず、イベントCGと言った物も有りませんが、ぱっと見が明るくて可愛らしい妹だからこそ、ヤンデレである事が明かされた際に、じわりと何か来る物を感じます。
お兄ちゃんが死ぬ程、好きだからこそ、恭一を独り占めしたい……と、いかにもなヤンデレ妹で大満足です(笑)。
ヤンデレ娘なんてのは、実際にいたとしたら、間違いなく多くの人が迷惑を被る厄介者な訳では有りますが、正直、誰かにこんなに愛されたいって気持ちにはなっちゃいますよね?
普通の人よりも、精神を病んでしまっている人の愛の方が、デンジャラスでは有りますが、より一層大きな物となるのだと感じられる今日この頃です。
見所はやっぱり恭一が美樹を説得するシーンですよね。
お兄ちゃんだもの、幾ら相手が不思議な力で対抗して来ようとも、愛する妹には負けられないもんね。
後は、謎の美女、百合さんの正体も気になります。
短編ながらも、最後まで全く退屈する事なく、読み終える事が出来る作品であったと評価したいと思います。
お次は和解した兄妹のその後(おまけで見れたけど、出来ればもっとw)、もしくは、百合さんの真の目的が明かされるストーリーをどうか(爆)。
それでは、これにて失礼致します。
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