昔ながらの硬派なゲーム性と調整でとても面白かったです。2面まではスムーズに突破できましたが3面で大苦戦。4面はアドリブ避けが熱い。ラスボスまで手応え抜群でとても楽しめました。
所謂弾幕系STGとは違う古風なゲームデザインなので、今のゲームファンにはとっつき辛いところがあるだろうと思います。敵の弾はけっこう速めで、しかも判定が大きめ、自機のスピードも遅い。敵も耐久力も高めで、ショットを密着して連射してやっと倒せるようなザコが1面から押してきます。こりゃ難しくて当然。
アイテム回収はゲージが溜まっている時にしかできません。東○なら画面上に行けば全回収、ケ○ブならレーザーとショットの切り替えだけで全回収なのに、なんという不便な仕様。
ついでにパワーアップアイテムも、自機のスピードの遅さに加えて独特の円移動を描くため妙に回収しづらいというおまけつき。
だが、それがいい。
スピードが遅いのは、最低限の動作で済むようにゲーム性がデザインされているから。細かな気付きの繰り返し、ストイックな攻略の積み重ねがとても楽しい。やっぱりこれはこれでひとつの完成された美しい形なんです。
まあ1面からかなり難しくて初心者向けの難易度調整もないのは、硬派過ぎな気もしますけど(私はそういう点も含めて素晴らしいと思ってしまいますけど) あとはボムの緊急回避性能を上げたり、アイテム回収にチャージ制限をなくせば敷居は下がるでしょう。
もちろんそういった、一見してユーザーフレンドリーな配慮がよろしいのかどうかというのは、異論もあるべきです。少なくとも俺はある。シューティングってのは凶悪無慈悲な敵群を相手に、抜き身の拳銃ひとつでガチ勝負するから熱いわけで。あんまりフレンドリーすぎんのは萎えるんだよ、わかってくれ、ください。
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