世界中誰だってほほえめば仲良しさ
前作『小さな異世界』に引き続いてプレイし、とりあえずおまけダンジョンの前までクリアしました。クリア時間は4時間ちょっと。
ゲームの説明に前作のプレイは必須ではないとあるものの、おそらく『小さな異世界のその後に』の方が初めての方はキャラ達のやりとりを見ていても正直ポカーンとなるような気がします。
楽しみたいなら前作のプレイは必須です。とは言うものの、前作とはキャラクターは同一ですがシステムがほとんど別物のRPGになってます。
さて、今回の『小さな異世界のその後に』の感想ですが……色々と惜しいなと思ったのが正直な感想です。主に次の3点。
(1)依頼受注システム
「町長から依頼を受ける⇒ダンジョン探索」の繰り返し。しかも、提示される依頼が常に1つだけなので、結局は一本道となんら変わりない状態になってます(まぁ町の中で寄り道的な依頼もあるにはありますが;)。
せめて仲間が全員そろうまでは、依頼が複数提示されて好きな順番で仲間を増やしてていくような仕様だったらよかった気がします。
(2)同一マップの練り歩き
前回がマップが一度きりで後戻りができない仕様だったのとは対照的に、今回は同じマップを何度も探索することになります。
しかも前作とは異なり、マップには宝箱の配置はなく、行き止まりは本当に何もない行き止まり。
マップの切り替えでキャラの会話を挟んだのにもかかわらず、そこは何の仕掛けもなく行き止まり(魔王城)。う~ん、この徒労感。
(3)足でまといのたくさんの仲間たち
前回は全員のレベルが30で固定されていたのでそこまで問題はなかったのですが、今回はレベルアップシステムを採用しているのでキャラクター間の差が非常に大きくなります。
しかもパーティの4人以外の待機している20数名のメンバーには一切経験値が入りません。ついでに言うと、戦闘終了時に死亡しているキャラクターにも経験値が入りません。
もしかすると自分が見落としてるだけかもしれませんが、待機中のメンバーにもある程度経験値が入るようなアイテムの追加やシステムの変更をしたほうが良いような気がします。
ちなみに、最終ボスは主人公(バーサーカー)がレベル18、前作から贔屓起用していたシャンプーと基次郎が17と18、最初からレベルがそこそこ高かったノアが17でクリアしましたが、序盤で仲間になるトリートやリンスなどはレベル4や5で止まってます。
シナリオをすすめる際、レベル上げを全くしてないキャラが強制的に参加することがありましたが、足でまとい以外の何者でもなかったです。しかも死んだら経験値入んないし。
前作はいくつかのパーティーに別れて行動……的なイベントがあったのですが今回は皆無だったので、結局、前作以上に一部のキャラしか使わないことになりました。
おそらく、今回もレベル30固定で敵の強さを底上げした方がよかったような気がします。
【総括】
比較的厳しめの指摘をしたような気もしますが、それは前作をプレイして面白かったため、次回作のこのゲームにも勝手に期待を膨らませたせいでしょう。
『小さな異世界のその後に』は端的に言うと、前作とはシステムが異なる同人ゲー。悪く言えば蛇足、もしくはおまけ。
まぁおまけだけを楽しめる人もいるかもしれませんが。
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