話に引き込まれる
まだ第9話までしか進んでいませんが、かなり熱中してしまいました。シナリオのクオリティが非常に高く、長いのに飽きが来ません。金とっていいレベル。
キャラクターはテンプレ要素の中に底の見えない本性が潜んでいる感じで魅力的です。立ち絵もかわいい。
これは一度はプレーすべき
面白いです、プレーしてない方にはお勧めしたい。
隠れた名作と評されていますが、まさにその通りで、
面白い映画を観ているような、面白い小説を読んでいるようなそんな感覚で没入プレーできます。
特徴
・ゲームを進めて行くほど作品世界にどっぷり惹きこまれます。
・話が秀逸で話運びも良好(話の続きが知りたいがために無理して睡眠時間を削りながらプレーして寝不足になってしまうほど。)
・登場人物たちの家族事情、表層意識や繊細な内面までありありと描かれており、各々の性格の差異や言動などもしっかり区別されていて一人や二人はお気に入り人物を見つけることが出来ます。
・シュミレーションRPGとても非常に面白いゲーム、
敵の性質、戦地の地形、手持ちキャラの特性を考え
作戦を立ててキャラを動かす動作一つ一つにゲームをしている濃密な充実感を味わうことが出来ます。
・荒削りに思える部分があったりそうした印象も受ける部分もありますが、
不思議な事に、それもすべて計算しつくした上での演出なのだろうか?と疑うほど緻密に細かなところまで手が加えられしっかり作り込まれている作品。
・アイコンや一枚絵など素材は作者の手描きなのでしょうか?
それらも非常に魅力的でした。
●個人的に思うこと。
登場人物たちは十代前半から半ばといった設定ではありますが、
時々の状況により気分に斑がでたり、やや攻撃的な性格という傾向で序盤からしばらくは少々とっつきにくい感じがしました。
実はシュミレーションRPGはどちらかといえば敬遠していて、あまり好みではないのですが、たまたまこの作品に触れてSRPGってこんなに面白くて熱くなれるのだと認識しました。
DL数と面白さが比例するとは限らないという好例
埋もれた超名作です。
とにかくストーリー、キャラクター描写がべらぼうに良いです。
話が良い、というのもあるのですが、とにかく「伝わってくる」描き方をしてくれます。
自分、普段はゲーム性重視とストーリー重視の作品であれば前者を選ぶのですが、本作に限ってはストーリーの先を見たいがためにゲームをやっていました。
強いて難点をあげるとすれば、ゲームパート(特に序盤~中盤)を面倒に感じてしまったことでしょうか。
決してゲームとしての出来が悪いわけではないのですが(むしろストーリーとよくリンクしている良作だと思うのですが)、話の先を読みたい気持ちのテンポとゲーム進行のテンポが一致しないせいか分からないですが、プレイしていてどうも上記のように感じてしまいました。
これからプレイされる方へ。
先に書かれたいくつかの感想の中に、プレイするにあたっての注意点になるような事柄が記述されていますので、そちらを読んでからのプレイをお勧めします。
ネタバレ無し感想:シナリオは近年稀に見る名作
このレビューを見ている人がいたらまず私は問いたい。
「もし、兵器を手に未知の敵と戦わなければいけない状況に陥ったら、あなたはどういう行動をとりますか?」
タイトルがあまりにシンプルなだけにこんな名作をスル―する所でした。
この作品は、可愛らしいアニメ調のグラフィックとどこかコミカルなアニメ調の会話で進んでいきますが、鬱展開が多いので、気分が落ち込んでいない時にプレイしましょう(笑)
魔法(?)という何ともファンタジックな物語が展開されるかと思いきや…実際登場人物達も大なり小なり最初はどこかそういう期待感を持っていたと思われます。
しかし、そこに待っていたのは魔法という甘美な響きとは似つかわしくないどこかリアリティ溢れる戦場。流血。恐怖。そして訪れる悲劇。そう、彼女たちが踏み込んだのはメルヘンな世界とは程遠い、どこかリアルな描写の本当の戦場でした。
この戦いに巻き込まれる登場人物たちは総勢20名以上もいますが、
誰もがきちんとキャラが立っており、不要な人物がいない所は正にシナリオの上手さゆえ。
ここで、私の最初の問いを思い出していただきたい。
戦いに巻き込まれた登場人物の表情は様々です。
この辺の心理描写が実に豊かな所が、このゲームのキモとなっていると思います。
もちろん、町を守る為に戦う者もいます。戦いを拒否する者いれば、拒否したくともできない者もいます。
そして、昨日今日出会った仲間よりも自分の友人を守ろうとする者。町はどうなろうと家族を守ろうとする者。
危険に陥るまでは戦おうとする者など、表情は千差万別です。
さて、あなたならどうします?
戦闘
このゲームはシュミレーションゲームです。
恐怖の戦闘こそ花形です。
全てのキャラが一長一短で、ストーリー上強キャラ設定の子にも、きちんと弱点があり、その弱点はどれも突かれると致命的な物ばかりです。必然と少女達全員の弱点を補い合う協力が必要となるバランスは絶妙だと思います。むしろ、得意不得意を無視してこのゲームのクリアは不可能です。予期せぬイベントで強制出撃や、逆に贔屓キャラの出撃不能があるでしょうから、全員をそこそこ使えるレベルにしておくことも重要です。
戦闘中にもイベントが発生し戦況が変化する事もあるのは楽しく、
また、未知の敵が現れた時の緊張感は彼女らに感情移入できます。
(登場人物の言葉を借りると「強くありませんように」)
敵は強い方が良い!って人もいるかも知れませんが、この状況、そんなこと言ってられないほどシビアですよ(笑)
絶妙なバランスですが、難易度的には近年の市販のシュミレーションゲームと比べるとかなり高い部類だと思われます。
しかし、どんなに絶望的な状況に陥っても最悪インターミッション時のセーブデータ―があれば絶対積みはしませんから、戦闘中とは別に、それも間違って上書きをしないようにいくつかにセーブデータを分ける事をお勧めします。(後述しますが、誤爆しやすいです)
シナリオ
一人、また一人と仲間が増えていく序盤
変身時の格好を恥ずかしがるメタ発言や、ヒーロー気分の子がいたりで、過酷な戦場の中でもどこかほのぼのとしているギャップはツカミとして、ぐいぐい引き込まれました。
しかし、中盤は超ドシリアス。登場人物達を襲う悲劇に次ぐ悲劇。
特に主人公の子は結構ガチで可哀そうで見てられなかったためプレイを一時期中断してしまいました(注意:褒め言葉です)
そして、全ての真相が分かる終盤。成長する主人公達。運命に立ち向かう!!もう、ここら辺になると熱い!!ひたすら熱い!!萌えとか言ってる場合じゃねぇ!!燃えだ!!
彼女らの結末はいかに!!
ってな感じで、後半は王道要素も多少ですがあるので、私みたいに鬱展開の中盤で決して投げ出さないでください(笑)
きっとそれを乗り越えようとする終盤は、非常に感動できるハズです。お前らよくここまで成長した!貴様らと戦えた事を誇りに思う!(洋画風)みたいな心境になってます多分・・・
悪かった点
褒めてばっかりだと公平性がないので、悪い点もいくつか。
こればっかりは作者さんのせいじゃないですが、
ツクール95の仕様が糞過ぎる!!
飛ばせない戦闘シーン。どこかテンポの悪いゆったりとした敵AI速度。そのくせ、妙にクリック感のないUI。マシンガン見たいにUIの選択から選択にウェイトが無く確認画面も無い。ちょっとクリックを連打してしまうとダダダダ!っと思わぬ操作をしてしまいますし、バックログもないので、ADVシーンだと会話を手動スキップしてしまう恐れがあります。
作者さんの世界観ややりたいことの広さに対して、ツクール95はあまりに可能性の狭いツールだと思います。
後もう一つ愚痴を言わせてもらえると、魔物の巣だけはどうしても肌に合わなかった。敵が沸くー!!
総評
もちろん戦闘あってのシナリオですが、シナリオが一番良かったと思います。フリゲー歴は長いと思いますが近年稀に見る良いシナリオで、ラストもどこか切ないながらも納得ができ、なおかつ希望が持てるのが良かったです。
これは、私の性格的な問題ですが、
登場人物の死亡シーンや、可哀そうな目にあっているのには、同情や怒りこそ覚えても感動はできません。その不幸を乗り切るパワーや崇高な精神、そして希望があるから感動に繋がるのだと思います。
何か、自分の文章見てると気持ち悪くなってきましたが、作者さんに感謝の意を表し締めくくりたいと思います。
魔法少女といえば
魔法少女といえば可愛らしいマスコット。
そして変身道具があって凄い力を手に入れて迫り来る悪をやっつける。
そんなことを夢見ていた時代が彼女達にもあったのでしょう。
そんな平和な魔法少女ではなく血みどろの戦いに身を投じる少女達を描いた作品です。
町を守る警官なんて一瞬で肉塊になってしまう。戦車も一瞬で蒸発する。
そもそも逃げ場所なんて無い。
戦わなければ友達が、家族が、学校が全て壊される。
そんな戦いに身を投じていく少女達。
ギャップでプレイヤーに「あ、これ一味違うな」と思わせてツカミもばっちり。
徐々に明らかになる真相や適度な戦略性、適度な難易度で飽きずにプレイに没頭します。
結構な長編となっていますので手を傷めないように適度に休憩入れましょう(笑)
テキストのスキップ機能が無く長時間クリックしていると、
本当に腱鞘炎になりますのでご注意を。
システム的にはバックログやテキストスキップ、キーボード操作が欲しかったところですが、
そんなシステム的不満点を補って余りある面白さがあります。
オススメ。
レビュー
タイトルとスクショのシンプルっぷりから、危うく存在に気づかないところでした。
思春期の多感でお年頃なひわi・・・せくしーな格好をした(!)魔法少女達が織り成すハートフルシリアスストーリーです。
かわいいマスコットキャラ(妻子持ちで二足歩行の喋る猫)も完備してますが、シリアスかつ先の読めない鬱展開で一世を風靡した某魔法少女の二番煎じとかでは無いので、そこはご安心を。
一般的なSRPG同様に戦闘とADVパートに分かれていますが、システム部分はシミュレーションRPGツクール95のほぼデフォルト仕様です。「えるまに」とかでピーンと来る人は「むしろそれがいい!」になるかもですが、「デフォとかちょっと・・・。」な人は注意。
ADVパートに関しては、会話のテンポもよく楽しめると思うのですが・・・私の場合、独特のSE(キーッ!)やBGMだけで楽しさがフィーバーしているので、詳しく書いてもおそらくあてにならないです(-w-;
顔グラは種類が豊富で、他にも立ち絵、戦闘のカットインやドット絵を含めクオリティが高く・・・ろりろりしぃ(!)デザインに仕上がっています。
ちなみにキャラ絵がGoodなのは個人的にとても評価!他がデフォってようがむしろそれがいい!
最後に、紹介文にあるようにとても長いので、セーブは戦闘パートとADVパートでしっかり分けるのをお勧めです。戦闘中、滑らかに誤クリして絶望しないことを祈ります。
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