シリアルピエロキラーに対する行動の余地は5秒間、短編ノベルに該当。
本作の肝であろう廃校にて殺人鬼の凶行から脱出するシーンだが、脱出までの行動がやけに都合良く進む為にいまいち「迫りくる恐怖感」というものが伝わってこず、それでいて妙にテキスト描写が回りくどい故にぐだぐだ感が強く、ホラーものとしての味付けがよろしくない印象。
ストーリー性そのものはややありがちながらも、主人公の自己犠牲をいとわない熱い展開などがしっかりと描かれているている反面、短編な事情もあるのか綺麗にまとまりすぎていてなんかパッとしない気がする。
殺人鬼の顔グラフィックの絵面が可愛い上に妙にペラペラとおしゃべりしながら襲ってくる様がシュールであり、ハッピーENDの解決策が「そんなものが奴に通用するのか?」と思える程に強引なのは突っ込みどころのようにも思える。
選択肢が多めで繰り返しプレイ推奨だが、朗読スキップのスピードがもっさりめ(演出が飛ばない)なのは少々辛いのと、ENDリストのようなものが用意されていないのは不便かと。
主要キャラの立ち絵などが一切存在しない文章主体の作品なのにハッピーENDの最後で主要キャラ全員のイベント絵が入るのは蛇足に思えるのと、おまけシナリオの暴走すぎて置いてけぼり感が激しいのは別の意味で狂気だった。
一応いっておくと、文章表現、話の流れ方、演出などのレベルはなかなか上手く、決して根本的に駄目な出来な訳ではないのだが、「作品としての要が何か抜けている」というべき惜しさを感じる。
ふりーむ! には公開されていない様だが、グラフィックの強化とテキストなどのスリム化を図った「完全版」が公開されている模様なので、今はそちらをプレイした方がいいかもしれない。 (ちなみにこの感想はふりーむ! の公開版をプレイした上でのものである) (Vol.143)
日頃からビビリんぼうなくせに、
プレイしてしまい、痛い目を見ました。
一応True endには辿り着いたものの、
これ以上は肝が足りず、他のエンディングにはチャレンジ出来そうにありません(涙)
選択の仕方が臨場感がありすぎて、本当にやばかったです。
後半では、幽霊から、人間味をおびて来る様子を受け、
ちょっとは勇気も出たのですが、逃げるのが精一杯で・・・。
早く出たい、出してくれ!の一心でした。
やってはいけない肝試しをしてしまった気分です。
久しぶりに心臓が活性化したような...。
どうも、ありがとうございました。
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