フリゲ好き
選択肢のないシンプルな読み物
社会に不要な人間はいるのか、偏見や蔑みを取り除く活路をどのように見いだせるかといった内容が中心の作品。
ファンタジー要素を織り交ぜているが、抽象的な結び付けしかなく、また慧というキャラクターに不明瞭な点が多いため、表現に説得力が欠けているように思えた。
意気揚々とマルチエージェントシステムを任せる依吹の意図もわかりにくく、話の展開の都合に引っ張られた感がある。
深すぎず浅すぎずで作品全体があっさりしている印象。
人間関係の難しさの描き方にはリアリティがあり、むしろそちらの余韻が残った。
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No.691 - 2011-10-31 04:58:59
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